「母と息子のクリスマスプレゼント(iphone)利用契約書」(1)
これは、本ブログ500回特集の「文明と文化」をまとめる際に参考にさせていただいた書籍の中の一冊、『本の底力』の中に出てきたものです。素晴らしいお話なので、どうせならクリスマスの時期に紹介するのがよいだろうと手元で温めておりました。年頃のお子さんをお持ちの親御さんへのクリスマスプレゼントになれば幸いです。
「13歳の息子と交わしたiphoneについての利用契約書」
2012年のクリスマス、米国の母親ジャネル・ホフマンさんが息子のグレゴリー君にプレゼントとしてスマホ「iphone」を贈るときに、その使い方について18項目にのぼる約束を取り交わした、として話題を呼びました。
ホフマンさんは米東部マサチューセッツ州に住み、グレゴリー君は5人兄弟の長男で当時は13歳。グレゴリー君にプレゼントされたスマホは、あくまでも母親が買い求めて貸与したものであり、月々の支払いも母親がおこない、パスワードの管理も母親がおこなうことを前提にしています。
「規則が守られなかった場合、使うことを禁止します」という約束のあらまし
〇もしスマホが鳴ったらちゃんと出ること。これは電話なのだから。そして「ハロー」ときちんと応対しなさい。ママやパパからの電話だとわかっても無視することなく、手に取ること。
〇学校がある日は午後7時半に、週末は午後9時に携帯を親に手渡すこと。夜間は電源を切り、つけるのは朝7時半を回ってから。もし相手の親が出るかもしれないから固定電話にはかけないというのなら、その相手とはスマホでも電話したりチャットしたりしないこと。
〇スマホは家に置いて学校に行くこと。チャット相手とは直接話をしなさい。
〇落としたり、壊したり、なくしたときの費用や修理代は、自分で負担すること。
〇携帯を使って人に嘘をついたり、バカにしたり、だましたりしないこと。
〇面と向かって言えないようなことや相手の親がいるときには言えないようなことを携帯でチャットやメールをしたり、言ったりしないこと。
(次号に続く)
参考文献:『本の底力』(高橋文夫著/新曜社)
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