「母と息子のクリスマスプレゼント(iphone)利用契約書」(2)
前号の続きです。
〇ポルノは禁止。ウェブではこっそりではなく、一緒に見ても差し支えないような内容のものにしなさい。
〇むやみに沢山の写真やビデオを撮らないこと。まずは実際に自分で体験してみなさい。それによってあなた自身に記録として永久に刻み込まれます。
〇時々携帯を家に置いて出かけなさい。携帯は生き物ではないし、あなたの身体の一部でもありません。それなしにやって行くことも学んでほしい。
〇目を上に向け、あなたを取り巻く世界に何が起きているかを見てみましょう。窓外に目を転じ、鳥の鳴き声を聴いてみましょう。外を歩きましょう。見知らぬ人と言葉を交わしましょう。グーグル検索から離れ、自身であれこれ思索してみましょう。
以上が、ホフマンさんが電子新聞「ハフィントンボスト」(米国版=2012年12月28日付)、に寄せた本人のブログのあらましです。
そのうえでホフマンさんは「何か問題を起こしたら、携帯は取り上げます。ここに掲げた項目の多くは、iphoneに限らずこれから生きていくうえでも大切なこと。あなたはこれから、めまぐるしく絶え間なく変化していく世界の中で成長していく。それはどんなにか面白く、魅惑的なことか。
世の中でこれから出会うものごとについては、できるだけ単純に受け止めてほしい。そしてどんな文明の機器よりも、まず自分自身の強い気持ちとおおらかな心を信じて歩んでいってほしい」と、この「契約書」を結んでいます。
「iphoneの利用契約書」はブログに登場するや、数カ月の間にフェイスブックで10万にのぼる「いいね!」を集め、米ABCをはじめとするテレビ、新聞、雑誌などで盛んに取り上げられました。
「新しい『文明』の利器に、世の中のごく当たりまえの良識や常識、さらにはこれまで培われてきた身の回りの『文化』でもって、懸命に対応しようとする母親の熱心な姿勢が、多くの人々の共感を呼んだのでしょう。」と著者は結んでおられます。
今年のクリスマスが皆さまにとって幸せな記憶となることをお祈りいたします。
※年末のお休みをいただきまして、次回は1月3日から掲載をスタートさせていただきます。
本年もご愛読誠にありがとうございました。
参考文献:『本の底力』(高橋文夫著/新曜社)
ホームページ https://www.leafwrapping.com/
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