« 『組織の経験』は本当にチームのパフォーマンスを高めるのか | トップページ | 「クリエイティブなアイデアを出す」IDEOのブレーンストーミング »

2016年1月24日 (日)

企業変革をもたらすアナロジカル・リーズニング(類似推論=なぞらえて考える)

『Diamond Harvard Business Review』に学ぶ (January 2016)抜粋(4)
世界に冠たる大企業が発展のきっかけを掴んだのがアナロジカル・リーズニングだったと、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授が参考文献の中で解説されています。そこに登場するのが「インテル」、「トヨタ自動車」、「トイザラス」、「ヤマト運輸」だというのですから思わず引き込まれてしまいました。

1950年代に米玩具専門小売「トイザラス」の創業者が思いついたこと
チャールズ・ラザラスが同社のフォーマットを思いついたのは、子ども向け玩具をスーパーマーケットの事業フォーマットに「なぞらえた」からだとされます。さらに、ステープルズの創業者トーマス・ステンバーグは、オフィス用品小売りをそのトイザラスのフォーマットに「なぞらえて」ステーブルのフォーマットを考案しているのです。

インテルの名経営者アンディ・グローブの逸話
1990年代半ば、他企業の出す低価格プロセッサーの台頭を目にしながらも、グローブは自社が低価格プロセッサーを出すことには躊躇していました。しかし1997年ハーバード大学クレイトン・クリステンセンから、USスティールなどの米高炉業企業が、ニューコアなど低価格鉄鋼をつくる電炉企業に駆逐されていく事例を学びました。

その学びから、自社のマイクロプロセッサ事業の現状をそれに「なぞらえた」結果、「低価格製品をいま出さなければ、当社もいつかUSスティールのようになる」と判断し、低価格プロセッサーの発売に至ったのでした。

トヨタ生産システムと、ヤマト宅配便の意外な生みの親とは?
トヨタ生産システムの生みの親である大野耐一氏は、米国のスーパーマーケットの情報の流れになぞらえて同システムを構想しました。ヤマト運輸の中興の祖である小倉昌男氏が、同社の宅配便ビジネス専任に踏み切ったのは「牛丼一本で勝負する吉野家」に、自社のビジネスをなぞらえたからとのこと。

アナロジカル・リーズニング(類推推論)を使って効果があるのは・・・
(1)意思決定者は、過去の経験の中でも、よりいま直面する課題に法則が似た業界経験になぞらえるほうが、そのパフォーマンスが高い。
(2)過去に多様な経験をした意思決定者ほどアナロジカル・リーズニングのパフォーマンスが高い。
(3)背後にある相互依存関係などが複雑な事業環境ほど、アナロジカル・リーズニングの重要性は高まる。

参考文献:前出の通り。

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「リーダーシップ・コーチング研修」の話題から。


にほんブログ村


コーチング ブログランキングへ

|

« 『組織の経験』は本当にチームのパフォーマンスを高めるのか | トップページ | 「クリエイティブなアイデアを出す」IDEOのブレーンストーミング »

コーチング・リーダー研修」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 企業変革をもたらすアナロジカル・リーズニング(類似推論=なぞらえて考える):

« 『組織の経験』は本当にチームのパフォーマンスを高めるのか | トップページ | 「クリエイティブなアイデアを出す」IDEOのブレーンストーミング »