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2016年3月 6日 (日)

答えは過去、問いは未来   『聞く力、話す力』より(1)

学校で勉強ができるといわれるのはどんな生徒でしょうか? と参考文献の著者・松原耕二氏は問いかけます。それはたぶん、先生の質問にちゃんと答えられたり、試験でいい点をとったりする生徒のことと考えられがちですが、それでは試験でいい点をとる、ということは何を意味しているのでしょうか?

試験の正解とは?
たとえば、国語の試験でこんな質問が出たとします。「文章を読んで、作者が言いたかったことを、二百字以内でまとめなさい」。この場合の正解とは何でしょうか。
時に作家がエッセイなどに書いています。自分の文章を問題に使われたけど、その答えとされているものは自分の言いたかったことじゃない、と。

学校で勉強ができるといわれるのはどんな生徒でしょうか?
試験の正解とは「出題者が正解だと思っている」答えのことであって、本当に正しい答えとは限らないということです。
勉強ができる人というのも、先生が想定する答えにすばやくたどりつける、期待されている答えを答案用紙にかける能力を持っている生徒といってもいいでしょう。

大事なのは疑問を持つこと、「問いを発する」こと
学校の試験で正解とされていることを書けば、点数もいいし、ほめられるでしょう。もちろん先人たちが発見してきた心理や法則を学ぶことはとても大切です。でも覚えなければならない知識の海でおぼれてしまうくらいなら、自分の興味のある分野で、問いを立て、深くそのことについて考える習慣をつけた方がいいように思います。

大人たちを見てください
偉そうに言ったって、彼らとて先のことなどわからない。これが正解だ、などと簡単に言えない時代に入っているのです。
著者の経験では、学校で正解とされる答えを答案用紙にかける能力があった人ほど、社会に出ても同じ成功体験を求め続けようとするように見受けられるとのこと。

ですが、過去に分野に属する答えを手際よくさばくことができる能力と、経験したことがない出来事に対して自分の頭で考え、新しい知恵を生み出す能力はまるで違うのです。正しい答えをだすよりも、正しい問いを発すること。そのことのほうがずっと大切だと、著者は若者たちに呼びかけます。

参考文献:『聞く力、話す力 ~インタビュー術入門~』(松原耕二著/河出書房新社「14歳の世渡り術シリーズ」)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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