「色は3色だけ使う」の2通りの考え方 東大式合格ノート術(5)
3色ボールペンはマスコミ露出度の高い斎藤孝氏(東大卒、明治大学教授)の専売特許かと思っていましたが、参考文献も3色がご推薦です。色構成はほぼ一緒(赤・青・緑で『東大式合格ノート術』は緑or黄)ですが、その使用目的は学習とビジネスとの性格の違いを反映してか若干異なります。まずは『東大式合格ノート術』から。
男子と女子では色の使い方が異なることから悩みが分かれる
色分けの悩みには2つのパターンがあります。「色ペンをあまり使わないから、見直しの際にどこが重要なのかわからない」。それとは逆に「たくさんの色ペンを使いすぎて、どこが重要なのかわからない」。前者は男子に、後者は女子にありがちなパターン。これからいえることは、「色ペンは少なすぎても多すぎてもダメだ」ということ。
多すぎず、少なすぎず、3つに色分けするのが最適
例えば、赤・青・緑や赤・青・黄の3色。特に、赤は頭に残りやすい色なので、3色の中には必ず入れることを参考文献は勧めています。3色の色ペン+シャープペンというのは、ノートをまとめるうえで最もバランスのとれた色の数だそうです。そして、3色にすることで、重要なところもわかりやすくなります。
色分けをしてあると自分の見直したい項目だけを簡単に見つけられる
同じノートでも5色に分けてしまうと、かなり見直しにくくなります。5通りもある色の中から、自分の見直したい項目の色を見つけ出すには少し手間がかかるからです。
3色の色分けパターンは無限に考えられるので、ノートを使う目的に合わせて自分なりの色分けパターンを決めるのが大切です。
斎藤式ノート術10のメソッド その5 3色ボールペンを使う(※)
3色ボールペンの3色には次のような意味があるそうです。
赤……すごく重要なこと
青……まぁ重要なこと
緑……個人的に面白いと感じた部分
3つに分けるのは、人間の脳に最も適した分類方法です。あまり多くに分類すると、複雑になって収拾がつきません。さらに、3つの「色」を使うことで、記憶に定着しやすくなります。色の持つインパクトは大きいのです。
講演など、人の話を聞いてノートをとる際には、重要な情報を赤、まぁ重要な情報を青で書き、質問・コメント・感想は緑で書きます。手帳に応用すれば、最重要な用事は赤で、まぁ忘れてはいけない用事は青で、趣味や遊びなどプライベートの予定は緑で書くことにするのもよいでしょう。斎藤式ノート術は次回以降で紹介します。
参考資料:『東大式合格ノート術』(東大ベストセラー出版会PICASO著/辰巳出版)
※:『大事なことは3つにまとめなさい!~頭と心をスッキリさせる斎藤式ノート術~』
(斎藤孝著/ビジネス社)
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