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2016年6月

2016年6月30日 (木)

逆境を乗り越えて人生を切り開く5つのルール  活躍する女性たちの群像(9)(ウーマン・オブ・ザ・イヤー2016年受賞者に聞く)

2016年の『日経WOMAN』誌には、過去10年の受賞者特集号にはなかった企画がありました。それは、「今年、ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞した7人の女性たちは、それぞれの逆境をどう乗り越えてきたの? 彼女たちが実際に起こした行動を通して、逆境を乗り越えて人生を切り開く5つのルールを紹介します」というものです。

どん底があったから今がある「人生の5つのルール」
逆境TYPE:批判の矢面に立たされ心が折れそう→Rule1:「自分のため」ではなく「誰かのため」の使命だと考える
逆境TYPE:自分の意見がなかなか通らず、自信が持てない→Rule2:説得力のあるプランまで徹底的に考え抜く
逆境TYPE:なかなか攻略できない相手がいる→Rule3:相手の「思い」やメリットを想像しながら提案する
逆境TYPE:望む仕事を得ることができず自信を失う→Rule4:やりたいことができるまでは力を蓄えておく
逆境TYPE:いざという時に助けてくれる人がいない→Rule5:これはと思う相手には夢を伝え、味方を増やす

2016年の多彩な受賞者たち
受賞者は、前回紹介の大賞・須永珠代氏の他に6人の方がいらっしゃいます(★の後に受賞した賞名・選考理由・受賞者)。賞名が時代を反映しているように思います。
★メガヒットメーカー賞 又吉直樹さんの『火花』を仕掛けた若手編集者(文芸春秋『文學界』編集部 浅井茉莉子氏) 
★次世代ものつくり賞 「女子1人家電メーカー」を立ち上げた31歳起業家(UPQ CEO代表取締役 中澤優子氏) 
★ベストマーケッター賞 低迷する「フルグラ」を大ヒットさせたリーダー(カルビーマーケティング本部 フルグラ事業部 事業部長 藤原かおり氏) 
★未来をつくるサイエンティスト賞 世界初のiPS細胞による移植手術を実現した眼科医(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター プロジェクトリーダー・眼科医 高橋政代氏) 
★情熱経営者賞 逆境にあった産廃会社を注目企業に改革した経営者(石坂産業 代表取締役 石坂典子氏) 
★チェンジメーカー賞 性的マイノリティーへの意識変革をリードする社会起業家(特定非営利活動法人 虹色ダイバーシティ 代表 村木真紀氏)

参考文献:『日経WOMAN』(2016年1月号/日経BP社)

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2016年6月26日 (日)

日本初全寮制国際高校&ふるさと納税の仕掛け人 活躍する女性たちの群像(8)(ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介 Ⅵ)

2015年度 小林りん氏((学)インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢〈略称ISAK・全寮制〉代表理事)の大賞受賞理由
●海外から半数以上の留学生を受け入れる日本初全寮制国際高校を14年に開校
●資金ゼロで開始し、6年で100人近くから14億円の寄付を集め、学校設立を実現
●ふるさと納税で生徒の奨励金を確保するなど、地域を巻き込んだ学校運営に成功

日本で初めての全寮制インターナショナルスクール(ISAK)が軽井沢に開校
着想から実に7年の歳月を費やし、数多くの障害を乗り越えて開校を主導したのが、代表理事の小林さん。開校式には下村博文・文部科学大臣(当時)も参列。文科相が一私学の開校式に参列するのは極めて異例なこと。このことからも、日本の教育界に地殻変動を巻き起こす一助としてISAKへの期待の大きさが透けて見えるのだそうです。

さまざまな国籍や経済事情の生徒が多様性を認め合いながら成長できる学校
開校式に臨んだのは233人の志願者から約5倍の競争率を突破した1期生49人。学費は寮費を含め年350万円ですが返済不要の奨学金制度も準備されています。一流の教師陣が揃い、卒業時には世界の大学への入学・受験資格となる国際バカロレアを取得できる準備も進めており、教育関係者や父母から熱い視線を集めているとのこと。

2016年 須永珠代氏(トラストバンク代表取締役社長)の大賞受賞理由
●ふるさと納税ブームを牽引。地方行政を元気にし、日本に寄付文化を広めた

親子の何気ない対話からふるさと納税サイト『ふるさとチョイス』が生まれた
須永さんが帰郷時、父親から電気店での買い物を頼まれました。その折、ネットで買う方が安いよ!と言ったら、「それじゃダメだ。地元にお金が落ちないだろう」と。これが彼女にとっては目からウロコの発想で、「地域とシニアを元気にする」というテーマでブレスト仲間と話し合うと、「ふるさと納税」という言葉が出てきました。

着想後2ヵ月、起業5ヵ月後にサイトを開設
その手法は、いきなりほぼ全自治体のふるさと納税の情報を網羅してしまうという大胆なもの。その理由は、自治体に1件1件確認をとっていたら何年かかってもオープンできないと思ったからだそうです。
自治体のホームページを回り、ふるさと納税のお礼の品を調べまくり、サイトを完成させた後、全国1788の自治体に「公開しますが、問題があればお知らせください」とメールとFAXで連絡したところ、掲載を断られたのは数件だけでした。

参考文献:『日経WOMAN』(月刊誌/日経BP社)

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2016年6月23日 (木)

2度リストラされた会社(町工場)を再建  活躍する女性たちの群像(7)(ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介 Ⅴ)

今回取り上げるのは、現在進行している「ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介」を取り上げるきっかけとなった『ザ・町工場』の著者・諏訪貴子氏です。彼女の真の凄さは、単に町工場を再建したのではなく、町工場の経営を抜本的に組み立て直し、地域はもとより全国の中小企業に意識変革をもたらしたことです。

2013年度 諏訪貴子氏(ダイヤ精機㈱代表取締役社長)の大賞受賞理由
●技術力、対応力など自社の強みを生かし経営再建。中小零細企業が生き抜くための一つの道を示した/●生産管理や人材育成のノウハウを公開。他社の課題解決や国の政策にも影響を与える

先代の社長から2度リストラされるも、社員・協力会社の推しで社長に
諏訪さんは、「いずれは後継に」という父親の意向で大学は工学部を選び、自動車部品メーカーで部内初の女性エンジニアとして修業しましたが、出産を機に退社。その後2度父親の要請でダイヤ精機に入社しますが、いずれも、不採算部門のリストラ提案で意見が衝突し、逆に彼女がリストラされるという苦い経験を2度もしていました。

最初の英断は、過去に訴えた不採算部門のリストラで、2人を人員削減
続いて3年スパンの社内改革を計画し、実行に移しました。その初動は、挨拶の徹底と整理整頓でした。その整理整頓は、工場から4トントラックいっぱいのごみを出すほどの徹底ぶりだったそうです。続いて、自社の40年分の経営データを読み解き、SWOT分析を進めると同時に、取引先に「うちの強みは何ですか?」と聞いて回りました。

自社の強みは技術力だと思いこんでいたが・・・
取引先は“特急で応じてくれる”“無理を聞いて納期に仕上げてくれる”など、対応力を真っ先に挙げたのでした。ならばと打った次の手は、対応力をさらに高める生産管理システムの見直しでした。自らIT関連の展示会に足を運び、就任1年後にはバーコードによる工程管理、原価管理システムを導入しました。

2012年に東京商工会議所の「勇気ある経営大賞」優秀賞を受賞
常に6000~8000種類の製品を生産・管理していた同社はこの改革で製品の確認や特急対応、納期の短縮を劇的に改善し、原価管理や赤字製品の発見を容易にし、コスト削減や利益改善につなげたのです。これらの成功事例を諏訪さんは積極的に情報公開し、現在は同じシステムを大田区の6社が導入しているそうです。

参考文献:『日経WOMAN』(月刊誌 /日経BP社)                                                 

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2016年6月19日 (日)

日本のナイチンゲールが東北の被災者を救った  活躍する女性たちの群像(6)(ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介 Ⅳ)

東日本大震災から5年が過ぎ、ブログ筆者の記憶からも徐々に薄れかけていましたが、今回紹介する石井美恵子氏の受賞理由を『日経WOMAN』(2011年1月号)で読んだとき、ある衝撃を伴って鮮明に蘇りました。その衝撃とは、プロフェッショナルによる災害看護の存在と、そこに至る大変な努力の積み重ねを初めて知ったからです。

2012年 石井美恵子氏(救急看護学科 主任教員)の大賞受賞理由
●東日本大震災の被災地への看護師派遣を取り仕切り、延べ3770人の災害看護を実現した強いリーダーシップ/●四川大地震の支援では現地での活動をリードし、中国からも高い評価を得るなど、国際支援における日本のプレゼンス強化に貢献/●臨床、理論、現場という多角的なアプローチで災害看護の専門性を磨き、後進育成に当たる

震災発生直後、ピーク時の被災者数は47万人を超え、雪が舞う寒さで健康被害を訴える被災者も増えていきました。そうした中、各地の避難所で被災者の看護(心と体のケア)に当たったのが、3泊4日で日本看護協会から派遣され、24時間体制で避難所に常駐した災害支援ナース(特殊な教育・訓練を受けた総勢3770人)たちでした。

その陣頭に立ったのが、日本看護協会看護研修学校の主任教員・石井美恵子さんでした。救急看護専門の教員でありながら、石井さんは災害などの非常時に組織を一元的にコントロールして事態に対処する指揮命令系統に精通(04年のスマトラや08年の中国・四川大地震の災害医療支援活動も経験)した災害救済看護のエキスパートなのです。

3月14日、東京・原宿の日本看護師協会災害本部の会議には、理事ら十数人が顔を揃えていました。石井さんは2月まで病気療養していたため、待っていては招集されない可能性があると思い、自分の判断で会議に向かったそうです。ここで今まで培った経験や知見を発揮できないなら、存在意義はない――と自分自身を奮い立たせました。

「危機管理のときは平時のルールを破れるかどうかが重要。本来は所属先の許可を得て参加すべきですが、手続きを踏む時間がなく理事の承認を得て参加しました。正当な理由があるのだから、後で何を言われてもいい…」と石井さんは断言されています。そのスピード感は、失速することなく被災地での行動につながっていきました。

日本看護協会はその場で災害支援ナースの派遣を決定。しかし、これまで近隣県からの小規模派遣3回の経験しかなく、全国規模派遣は未知の領域。広範な被災地のニーズ調査、派遣ナースの配置、行政や他団体との交渉や調整をするコーディネーターが必要だという話になったとき、「それなら、私がやります」と石井さんが名乗り出たのでした

参考文献:『日経WOMAN』(月刊誌/日経BP社) 

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2016年6月16日 (木)

裸眼3Dテレビの開発者&あのパラリピアン 活躍する女性たちの群像(5)(ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介 Ⅲ)

2011年 福島理恵子氏(東芝主任研究員)の大賞受賞理由
●世界初のグラスレス3Dディスプレーを開発し、製品化を実現。エンターテイメント分野の可能性を広げた/●3D研究に果敢に挑戦。製品化にこぎつけた発想力と厳しいテストを乗り越えたリーダーシップ/●女性が少ない理系研究者としてキャリアを構築。同じ研究者の夫と協力しながら仕事と育児を両立するローモデル性

バブル崩壊後の就職氷河期(94年)を乗り越えて東芝に入社した福島さんが、裸眼(専用メガネなし)3Dディスプレーの研究チームに加わったのは02年。既に広告用看板などでメガネなしで見られる製品は存在していましたが、完成度が低く、広い範囲で見られて、滑らかな映像表現が可能なディスプレーの開発が課題となっていました。

開発チームに参加して半年目。福島さんはある会議の席上で、この課題を解決するアイデア(ディスプレーはそのままに、画像を工夫するだけでいいのでは)を思い付きます。慌てて手帳にイメージを書き留め、会議終了後、その場で研究チームのリーダーに「この方式で実験してみたい」と打診、すぐに実験することの了承を得ました。

研究に着手すると、想定通りの成果を得て、21世紀発明賞を受賞します。5人で始めた3Dディスプレーの研究チームは、社を横断する大きな組織となり、数十億円をかけた開発プロジェクトは、10年春に当時の社長の「ここまでできているなら液晶テレビにしよう」という一声で、10年12月に一般発売されることが決定されました。

2014年 佐藤真海氏(サントリーホールディングスCSR推進部)の大賞受賞理由
●右足切断(骨肉腫により19歳で)によって義足となるも、自分にしかできない仕事を見いだし、新しいキャリアを築いてきた/●社会人大学への進学、国際大会に単独参加し英語力を磨くなど、自ら能力開発の機会をつくり挑戦/●東京五輪・パラリンピック招致の最終プレゼンのスピーチで感動を呼び、開催決定に貢献

佐藤さんは、20年夏季五輪・パラリンピックの開催都市を決めるIOC(国際オリンピック委員会)総会の最終プレゼンテーションの大舞台で、衆目を集めるトップバッターとして登壇しました。「私がここにいるのはスポーツによって救われたからです…、出身地は東日本大震災の被害を…」のスピーチは記憶に新しいところです。

佐藤さんは困難に遭遇するたびに、「自分はここまでしかできないという“限界のふた”を外してきた」そうです。そして「ずっと必死でした。常に何かにチャレンジしていないとつぶれそうだった」とも語り、この10年を振り返えると、「迷ったときは必ず壁が高いほう、困難なほうに挑戦する」ことを心がけてきたそうです。

参考文献:『日経WOMAN』(月刊誌/日経BP社)

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2016年6月12日 (日)

ユニクロ最強のヒットメーカー&街づくりのプロ 活躍する女性たちの群像(4)(ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介 Ⅱ)

2009年度 白井恵美氏(ユニクロ執行役員)の大賞受賞理由
●「ブラトップ」「ヒートテック」など明快なコンセプトを提示した新商品を開発。爆発的ヒットを創出/●マイナー部門に着目した先見性。業績を牽引したリーダーシップ/●専門学校中退、29歳の留学等を経て、執行役員にまでなったローモデル性

「ヒートテック」と「ブラトップ」の生みの親、ユニクロ最強のヒットメーカー
カシミアセーターをヒットさせた後、売れる商品の「芽」をさらに見いだすため、次に白井さんが取り組んだのは、約200点からなる全単品の選別売り上げと在庫状況のリサーチ。その中で目に留まったのが「ヒートテック」でした。当時は厚手の素材を使っていて、「冬のインナー」というジャンルでわずかな数量を投入していました。

着心地はいまひとつとはいえ温かさは抜群。これを、「アウターに響かないよう薄く柔らかくして保湿機能を持たせれば、女性向けの人気商品になる」と判断。素材の改良を重ね、05年から新素材の「ヒートテックモイスト」として販売したところ、07年には2000万枚を売る大ヒット。丹念なデータ分析が新市場の開拓に結び付きました。

「ブラトップ」原型は04年からあったが下着としての性格が強かった。05年にキャミソールをアウターとして着るファッションが流行。白井さんはここに可能性を感じ、胸のパッドを立体的に変えてホールド力を向上。改良により淡い色の商品展開を可能にして08年5月に夏の新提案商品として「ブラトップ」を打ち出し、爆発的ヒットに。

2010年度 西郷真理子氏(まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役)の大賞受賞理由  ●専門家、行政、住民、地権者と様々な立場の人を巻き込み、大型プロジェクトをまとめたリーダーシップ/●住民主導の街づくりという新しい手法をリードする先見性/●長期に渡るプロジェクトに関わり続けたキャリアの継続性

いま最も注目される都市再開発を手がけ、日本再生を担う凄腕リーダー
郊外の大規模ショッピングセンターに客を奪われ、活気を失っていた地方の商店街を再生。建築家、都市計画家という専門家集団を束ね、地方都市の中心商店街再建を担う、まちづくりコンサルタント西郷真理子さん。その代表作のひとつが香川県高松市の丸亀商店街で、国際的な賞を受賞し、国内外からその取り組みが評価されている。

その丸亀商店街には、クリスタルドーム(イタリア・ミラノのガレリアを手本として高さ約32メートル。これは商店街では日本一)があり、そぞろ歩きや買い物を楽しむ市民が行き交う。グッチ、ボッテガ・ヴェネタなどの高級ブランドが店を構える広場や通りのデザインは、欧米の美術館で高い評価を得ている川島猛さんが手がけました。

参考文献:『日経WOMAN』(月刊誌/日経BP社)

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2016年6月 9日 (木)

ユニーク企業DeNA創業者&補助人工心臓開発者 活躍する女性たちの群像(3) (ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者紹介 Ⅰ)

2007年度 南場智子氏(㈱ディー・エヌ・エー代表取締役社長)の大賞受賞理由
●1日1億PVというモバイルコンテンツを展開、ケータイの「Web2・0」を切り開く/●2005年上場後も業績拡大、前年比売上高・経常利益とも2倍超に/●循環型社会の形成に寄与という社会貢献をミッションに、着実な経営をする均等法第一世代社長

「そんなに大変だったなんて知らなかった」。知人の一人はそう言った
南場さんは金策に駆け回り、個人口座が空っぽになっても、苦労を感じさせない人でした。9割方勝ち目のないといわれた会社を、失敗から学ぶことで成功に導きました。利用者が発信し、参加しながら作り上げる「Web2・0」の世界。モバイルサービスでそのトップを駆け抜ける「DeNA」は、創業者である南場智子さんの分身なのです。

前年改正された「男女雇用機会均等法(通称)」が施行された1986年に大学を卒業(在学中に米国留学)した南場智子氏は、世界最大の経営コンサルタント会社・マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社。2年後にバーバード大学に留学しMBAを取得し復職。同社で歴代女性3人目となる共同経営者に上り詰めます。

ベンチャーキャピタリストの世界には一つの不文律がありました。それは、「女性経営者とコンサル出身者に投資すると失敗する」というものでした。さすがの南場氏も設立当初はこのジンクスが当てはまりそうでしたが、外注のシステム開発の失敗から、発展のためには自社でシステム開発ができる技術力がなければ…と気付き危機を脱します。

2008年度 野尻知里氏(テルモ執行役員、テルモハート社 社長)の大賞受賞理由
●世界初の技術を用いたことで耐久性に優れた補助人工心臓を完成。実用化に成功した/●欧州での販売開始を皮切りに、米国での治験の準備を進める/●医師から医療機器の開発者、世界の医療をリードする経営者へ柔軟にキャリアを変えた

野尻さんの京都大学理学部入学年(1971年)は、学生283人中女性はたった2人。難関をくぐり抜けて入った学部でしたが、「女性が理学部を出ても所詮お茶くみだよ」と言われたことをきっかけに、医学部に再入学。心臓外科を選んだのは物理好きにとって機械的ポンプと同様の原理で動く心臓の仕組みが一番わかりやすかったからとか。

しかし、卒業後に希望した京大付属病院の外科からは、「女性トイレや宿直室など、女性を迎えるインフラがない」と医局入りを断わられました。それでも心臓外科になりたくて、教授に直談判。心臓手術の症例の多い北九州・小倉記念病院へ転任させてもらいましたが、赴任先では2日に一度は宿直というハードスケジュールが待っていました。

参考文献:『日経WOMAN』(月刊誌/日経BP社)

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2016年6月 5日 (日)

ウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者  活躍する女性たちの群像(2)

(前回に続く)4冊目は『ザ・町工場』です。著者の諏訪貴子さんは毎年『日経WOMAN』1月号で発表されるウーマン・オブ・ザ・イヤーの2013年大賞受賞者でした。勉強不足だった山本は、過去の大賞受賞者がどのような方たちなのかを10年分遡って調べ、その素晴らしさを知りました。『ザ・町工場』の後に、その方々をご紹介します。

4冊目 『ザ・町工場』(※1) 
モノづくりの町・大田区で生まれ育った私(著者)の頭に焼き付いた原風景がある。近隣に立ち並ぶプレス工場や板金工場。どこからともなく聞こえてくる機械音。漂う油の匂い……。ものづくりの現場で働く職人たちは、みな夢を持ち、希望に溢れていた。若い人材を一流の職人に育て、ものづくりを復権させ、大田区を、そして日本をもう一度輝かせたい。それが私の夢だ。(本文より)

過去10年の『日経WOMAN』のウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞受賞者たち
(肩書は掲載時のまま〈一部省略あり〉、次回より授賞対象の業績を紹介)
2007年 南場智子氏(㈱ディー・エヌ・エー代表取締役社長)
    ♥ご存知モバイルインターネット市場の覇者の一社であるDeNAの創業者。    
2008年 野尻知里氏(テルモ執行役員、テルモハート社 社長)
    ♥世界初の技術を導入した補助人工心臓「デュラハート」の開発者。
2009年 白井恵美氏(ユニクロ執行役員 商品本部 ウイメンズMD部 部長)
    ♥爆発的ヒットを記録した「ブラトップ」や「ヒートテック」の開発者。

2010年 西郷真理子氏(まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役)
    ♥活気を失いかけていた香川県丸亀町の商店街を再生し注目を集める。
2011年 福島理恵子氏(東芝 研究開発センター マルチメディアラボラトリー 主任研究員)♥21世紀のTVをリードする専用眼鏡なし3DTVを開発した気鋭の研究者。
2012年 石井美恵子氏(日本看護協会 看護研修学校 認定看護師教育課程 救急看護学科 主任教員)♥災害看護のスペシャリストとして東日本大震災の被災地支援に尽力。

2013年 諏訪貴子氏(ダイヤ精機㈱ 代表取締役社長) ♥前出につき省略
2014年 佐藤真海氏(サントリーホールディングス㈱ CSR推進部 パラリピアン)
    ♥2020年五輪招致のプレゼンターとして招致に貢献。
2015年 小林りん氏((学)インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢〈全寮制〉代表理事)♥世界各地から多様な生徒を集め社会変革するリーダーを育てる。
2016年 須永珠代氏(トラストバンク 代表取締役社長)
    ♥全国初の「ふるさと納税ポータルサイト」を運営し自治体をサポート。

※1:『ザ・町工場』(諏訪貴子著/日経BP社)
※2:『日経WOMAN』(月刊誌/日経BP社)

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2016年6月 2日 (木)

真の「男女共同参画社会」実現のために  活躍する女性たちの群像(1)

女性月間は3月、女性週間は4月。この時期、研修講師でもあるブログ筆者は例年、新人研修の話題が中心になるため、女性の活躍に焦点を当てることができずにおりました。そして迎えた6月には「男女共同参画週間(6月23~29日)」がありますので、このタイミングで女性の活躍を大いに取り上げることにいたします。

1985年「勤労婦人福祉法」から「男女雇用機会均等法(通称)」に改正されたが
女性の活躍を知る上で参考にと『女性マネージャ―育成講座(※1)』を手に取ったところ、「女性は男性の倍働かないと評価されない」との記述に出くわしました。そして驚いたことに、この説を現在一線で活躍中の多くの女性管理者が是認しているのです。この厳しい現実には、大手書店のビジネス書コーナーでも思い知らされました。

平積みされた150冊前後の中に、著者が女性の本はたったの4冊!
この都内有数の書店では、女性の著作の多いマニュアル本などは別のコーナーにあり、ビジネス書コーナーは独立しています。そこで女性の著作本だけを物色してみました。するとどうでしょう、1割くらいは…の期待はすぐに裏切られました。150冊程度が平積みされたそのコーナーには、たった4冊(順次紹介)しかなかったのです。

1冊目 『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』(※2)
ダボス会議など国際舞台で活躍中の著者は、新時代への対処法として、「これまでの枠組みにとらわれないで自分で考えること」、「世界の変化を見ながら、自分の市場価値・ユニークさを常に見きわめ、磨き、それを表明すること」、そして「世界の可能性を取り込むために、少なくとも当面は、英語ができること」を提案しています。

2冊目 『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方』(※3)
P&Gで日本人初のヴァイスプレジデントに就いた著者は、生理用品「ウィスパー」をブランドマネージャーとして、大人用おむつ「パンパース」「アテント」などを紙製品事業部のマーケティングディレクターとして手掛けました。それぞれの新製品を不動のブランドに仕上げたユニークなマーケティング手法は感動ものです。

3冊目 『世界一清潔な 空港の清掃人』(※4)
全国ビルクリーニング技能競技会の東京予選に出場した著者は、銀賞に輝き全国大会出場資格を得ました。しかし、目指していた優勝を逃し悔し涙を流します。翌日、上司に敗因を訊ねると「心に余裕がなければいい掃除はできませんよ」との答え。心を込めて清掃することの大切さに目覚めた彼女は、3カ月後の全国大会で優勝するのです。

※1:『女性マネージャ―育成講座』(高田朝子著/生産性出版)生産性出版
※2:『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』(石倉洋子著/日経BP社)
※3:『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方』(和田浩子著/ダイヤモンド社)
※4:『世界一清潔な 空港の清掃人』(新津春子著/朝日新聞出版)

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