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2016年7月

2016年7月31日 (日)

プレッシャーなんてこわくない  イチロー選手のプレッシャー解消法(1)

『プレッシャーなんてこわくない(※1)』という本に、「22のプレッシャー解消法」が出てきます。本文にはそれぞれ解説がついていますが、身近な話題に置き換えた方がわかりやすいかもしれません。そこで、これらを時の人“イチロー選手”の『イチロー思考(※2)』に当てはめると、どのようになるかを考えてみました。

22のプレッシャー解消法
以下に紹介する22の解消法はすべて、別々に使っても効果的ですが、組み合わせて使うことでさらに効果を発揮するそうです。事前にやっておくと効果的なものもあれば、プレゼンテーションや試合の最中に役立つものもあるため、実際に試してみて、自分にとって最も効果的な方法を見つけてほしいと著者は記しています。

(1) 自分を試すチャンスだと考える/(2)チャンスはほかにもあると考える
(3)あまり深刻に考えない/(4)ミッションに集中する
(5)心の準備をしておく/(6)自分の優れている点をあげる
(7)絶好調の自分を思い出す/(8)前向きな姿勢を保つ
(9)五感に耳をすませる/(10)自分がコントロールできることに集中する
(11)好きな歌を聴く/(12)キーワードやイメージを決める
(13)プレッシャーの場面を練習する/(14)左手でボールを握りしめる
(15)不安をすべて書き出す/(16)自意識を捨てる
(17)瞑想する/(18)プレ・ルーティンを決める
(19)思考を減速させる/(20)呼吸をととのえる
(21)自分の出番を一番にする/(22)自分の気持ちを誰かに打ち明ける

これ以降は、上記『プレッシャーなんてこわくない』の「22のプレッシャー解消法」に対して、『イチロー思考』に記された77の思考法(イチロー選手の肉声)から、ブログ筆者が最も当てはまると思ったものを選んだものです。
プレッシャー解消法(1)自分を試すチャンスだと考える  
(イチロー選手流解消法)「面白い」という感覚を優先させよう:「シスラーの大記録を更新したいま、これからの目標は何か?」と記者に聞かれて
「野球がうまくなりたいんですよね、まだ。
そういう実感が持てたらうれしいですね。それは数字には表れづらいところですけど、これはもう僕だけの楽しみというか、僕が得る感覚ですから、
ただそうやって前に進む気持ちがあるんであれば、
楽しみはいくらでもありますから、ベストに少しでも近付きたいですね」

※1:『プレッシャーなんてこわくない~誰でも本番で勝てるメンタル強化術』(ヘンドリー・ウェイジンガー著/早川書房)
※2:『イチロー思考~孤高を貫き、成功をつかむ~』(児玉光雄著/東邦出版)

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2016年7月28日 (木)

完璧にこだわる⇔適度なところでよしとする  認知再構成(7)

現代に生きる私たちのほとんどは、祖父母の時代よりもずっと多くの選択肢を手にしています。選択肢があることはいいのですが、いいものが多すぎるきらいがあります。多いことがつねにいいとは限りません。なんでも豊富にある世界では、選択する機会を前にして延々と考え込んでしまったり、かえって後悔や不満が生まれたりします。

では私たちはどうしたらいいのでしょうか。まずまず十分だと思われるところで納得し、不完全な選択をよしとすることを学ぶことです。何かを決定するときにまずまずのところで妥協すると、最大の満足感は得られないかもしれません。しかし、いつも完璧なものを探し求めるなら、確実に不幸せな気持ちと不満がもたらされます

バリー・シュワルツは、著書『なぜ選ぶたびに後悔するのか』のなかで、人を「マキシマイザー」と「サティスファイサー」に分けています。
マキシマイザーは完璧以外では満足しません。レストランでは完璧な食事を注文し、服装も完璧なものにし、完璧な休日を過ごし、完璧なパートナーを求めます。

彼らはぴったりの服を探すのに何時間もかけ、ものすごい数の選択肢のなかで値段と品質を比べ、試着します。また、旅行先を決めるときも悩みます。徹底的に調べ上げ、何度も検討を繰り返し、なかなか決断できません。彼らが直面している問題は、世の中には完璧な食事や休暇、そして完璧な人間などは存在しないということです。

それゆえ、いくら選択肢が多くても、いくら時間をかけて選んでも、理想にぴったり合ったものは見つかりません。マキシマイザーの完璧主義が必然的に行きつくところは終りのない「ああしておけば」と「もしこうだったら」というものです。そして、その先には失望と欲求不満、そして後悔、最終的には不幸せが待っています。

対照的にサティスファイサーは「十分に間に合う」もので満足します。
彼らは「完璧などない」という人生の現実を受け入れています。完璧なものがたとえあったとしても、マキシマイザーになることで得られるものより、それぞれの選択に限りなく悩むことの犠牲のほうがずっと大きいのです。

時にはサティスファイサーも自分の選択を後悔することがありますが、彼らの基本的なスタンスは、持たないことを憂えるのではなく、持っているものをありがたいと思って受け入れる姿勢です。マキシマイザーではなく、サティスファイサーになる選択をしましょう。逆説的ですが、そのほうが幸せを見つける可能性を最大化できるのです。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)

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2016年7月24日 (日)

あたりまえだと思う⇔ありがたいと思う  認知再構成(6)

appreciateという英語にはふたつの意味があります。ひとつは「感謝する」で、何かを「あたりまえに思う」のとは正反対のニュアンスです。もうひとつは「価値が上がる」で、「資産価値が上がる」といった表現で使われます。私たちの生活において、「感謝」がなされるときは、この両方の意味が絡んできます。

心理学の研究結果によると、毎日感謝すると、ありがたいと思えることが増え、さらに感謝できることが増えていくということが繰り返し証明されています。しかし悲しいことにその逆も真実です。ありがたいことがあっても感謝を忘れ、それをあたりまえのことと思うなら、そのことの価値は下がってしまうのです。

心理学者のロバート・エモンズとマイケル・カッカローは、「感謝できることを毎日5つ書く」という実験をしました。内容は重要なことに限らず、ささいな喜びや束の間の体験でもいいというものでした。参加者は、両親のことからローリング・ストーンズ、朝目覚めたことや神についてまで、あらゆることを感謝のリストに書き込みました。

毎日1~2分の感謝する時間は思いがけない効果をもたらしました。「感謝できることを考えたグループ」は「何もしなかったグループ」に比べ、人生をより肯定的に評価できるようになっただけでなく、幸福感が高くなり、ポジティブな気分を味わえるようになりました。意志も強くなり、エネルギッシュで楽観的になったのです。

また、人に対してももっと優しくできるようになり、積極的に人に手伝いを申し出るようになりました。
最終的に、「感謝のグループ」の人たちはよく眠れるようになり、より多く運動をするようになり、身体的な不調も減ったのです。

生活の中で感謝する時間を取るだけで、なぜこれほどポジティブな効果がある?
研究者は、感謝をきっかけとして、成長と幸福感の好循環が生まれるからだと述べています。感謝できることを考え、それをリストにすることで幸せな気分になり、その気分がポジティブな出来事を気づきやすくさせ、さらにその経験を望むというのです。それによりもっと感謝できることが増え、結果として人生の質が向上していくのです。

感謝できることをしっかり味わうという選択をすることで、あなたはいつでも幸せのポジティブ・スパイラルを起こすことができます。
感謝すべきことに感謝(アプリシェイト)するとき、その感謝すべきことの価値は上がる(アプリシェイト)のです。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)

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2016年7月21日 (木)

やらなくてはいけないことをする⇔やりたいことをする  認知再構成(5)

「その日をどのように過ごすかは、とりもなおさず人生をどのように過ごすかである」と、作家のアニー・ディラードが言っているそうです。
「人生という短い時間のなかで、いま、あなたは何をしたいですか。明日はどうでしょうか。10年後はどうでしょうか」と、参考文献の著者は問いかけます。

心理学者のエレン・ランガーとジュディス・ローデンは、ある老人ホームの2つのフロアを任意に選んで、2つのグループをつくって研究を行いました。
一方のフロアで暮らす入居者には、彼らが必要とするすべてのサポートを提供しました。生活スケジュールを決めることから部屋の植物の水やりまで。介護者がありとあらゆることを彼らの代わりに行いました。

もう一方のフロアの入居者には、ある程度の責任と選択の自由を与えました。例えば、そのフロアの老人は自分で植物を選び、その手入れも任されました。
いつ映画を観るとか、どの場所で訪問者を迎えるかなど、生活の中での選択肢も多くあります。自分のやりたいことを選ぶ機会をたくさん与えられたわけです。

1年半が経って、2つのグループの違いを調べると、その差は歴然としていました。毎日の生活で多くの選択をしているグループのほうが、入居者自身と介護者のどちらの目から見ても、ずっと健康状態がよく、活発で、落ち込むことも少なく、自信に満ち、機敏で陽気だったのです。

そしておそらくこの研究において最も特筆すべき結果は生存率の違いです。
責任と選択の自由を与えられたグループの生存率は、すべてのサポートが与えられたグループと比較して2倍も高かったのです。

植物への水やりや観る映画を選ぶといった小さな選択が、人生の質を向上させただけでなく、寿命をも伸ばしたのです。
人を援助するときには、相手が若くても歳を取っていても、その人に必要なものすべてを与えるのではなく、選択肢を提供する必要があります。

「やらなくてはいけない」から「やりたい」に変わるとき、また、命じられて動くのではなく自由に選択していけるとき、高齢者だけではなく、それが20歳の若者であっても10歳の子どもであっても、その人の人生は大きく変容します。小さな選択が大きな違いを生むのです。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)

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2016年7月17日 (日)

優れていることを見せつける⇔他人に優しくする  認知再構成(4)

「人はあなたが言ったことを忘れ、あなたがしたことを忘れます。しかしあなたがどんな気分にしてくれたかを忘れることは決してありません」と、詩人のマヤ・アンジェロウが言っているそうです。人はとかく、自分は他人より優れていると感じたときや、人から自分のよさを認めてもらったときは、気分がよくなる身勝手な生き物なのです。

健全な自尊心は他人の自尊心を損なうことでは生まれません
私たちは、他人より美しいことや頭がいいこと、優れた能力を持っていることを見せびらかす傾向があります。人からどう見られているかを気にすることは当然のことなので、ほめられたいとか尊敬されたいと思うのは間違ったことではありません。しかし「見せびらかしたい」という願望は人を傷つけることもあります。

他人をいい気持ちにして初めて、心の底から自己信頼感が生まれてくる
アマゾンのCEOジェフ・ベソスは子どものころ、毎年テキサスの祖父母の牧場で風車を直したり牛に予防接種をしたりして夏を過ごしていました。19歳の夏、ジェフはドライブに連れていってもらいました。
祖父が運転し、祖母は助手席でずっとたばこを吸っていました。

数字が大好きだったジェフが、自慢げに祖母に話したことは・・・
たばこを1回ふかすたびに2分寿命が縮まるということを本で読んでいたジェフは、祖母が1日たばこを吸う回数を見積もり、祖母が喫煙してきた日数をかけて、祖母の肩をたたいて得意そうに言いました。
「1回ふかして2分だから、これまでにもう9年も寿命を縮めているよ!」

彼は頭のよさをほめてもらえると思っていましたが、そうではありませんでした。
祖母は泣き出してしまったのです。祖父は車を停めると彼を連れ出し優しい声で言いました。「ジェフ、賢くなるより優しくなるほうが難しいということが、おまえもいつかわかるようになるだろう」

与えられた才能を見せつける前に、まず優しさという名の贈り物を人に与えよう
それから35年後の2010年ジェフ・ベソス氏はプリンストン大学の卒業生に向けて講演を行いました。彼はこの話を卒業生たちに伝えたあと、言いました。
「今日お話ししたかったことは才能と選択の違いです。頭のよさは才能で、優しくすることは選択です。才能は与えられているものなので使うことは簡単です。選択のほうが難しいのです」と。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)

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2016年7月14日 (木)

人生を深刻に考える⇔ユーモアと心の余裕を持つ  認知再構成(3)

困難な状況のとき、問題の中のユーモラスな部分やいいところに目を向けるなどして、物事を別の角度から見た方が自分にとって有益になる場合があります。
もちろん、物事を厳粛に受け止めることが適切な場合もありますが、たいていの場合私たちは深刻になりすぎて、おもしろさや遊びの部分を見逃してしまします。

「笑い」を積極的に生活に取り入れ、難病を克服する
ジャーナリストのノーマン・カズンズは40代後半で重度の関節炎と診断されました。昼間起きている間は痛み止め、夜寝るときは睡眠薬が必要になりました。さらには、余命がそう長くないと医師から告げられたのです。カズンズは以前、ストレスやネガティブな気持ちは、免疫系に悪い影響を及ぼすという記事*のことを思い出しました。

*(山本注)カズンズ氏は自著『笑いと治癒力』(日本語版は1996年岩波書店より)で著名な2人の言葉を紹介しています。カントは「大声の笑いは、われわれの感じる満足の内容をなす健康感を生み出す」と。そしてフロイトは「陽気な楽しさは精神の緊張に対抗するための非常に有用な方法であり、ユーモアは有効な療法になり得る」と。

これらの説は正しいと考えた彼は、病気と闘うことを決意します
彼は自分で考えた治療を始めました。その主な治療法は「笑う」ことです。コメディを見たり看護師に面白い話を読んでもらったりして、お腹がよじれるほど笑ったあとは、数時間痛みが消えることに彼は気づきました。「笑う」治療法はとても効力を発揮し、やがて痛み止めも睡眠薬もいらなくなり、仕事に復帰することができました。

カズンズ氏は1915年生まれですから、闘病生活は1960年代と想定されます。カズンズ氏のこの発見から半世紀を経て、今日では、笑いが痛みを和らげ、免疫系を強くするという研究結果が多く見られます。世界中の多くの人の熱心な活動のおかげで、ユーモアが治療の重要な要素だと受け入れられるようになったのです。

「ユーモアのセンスがない人は、スプリングのない荷馬車のようだ。道の小石を踏むたびにガタガタと揺れる」
これは、参考文献の著者が、ある牧師の言葉として紹介しているものです。別に病気でなくてもかまいません。生活にユーモアを取り入れることで大きな幸福感がもたらされ、人間関係が円満になり、健康状態もよくなります。
ぜひ「楽しい要素」を取り入れてください。お気に入りのテレビ番組を見たり、インターネットでジョークをチェックしたり、あなたを笑わせてくれる友人に会ったりしてみてください。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)

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2016年7月10日 (日)

あら探しをする⇔いいことを探す  認知再構成(2)

「いかなる状況でも、ポジティブなことを探すゲームをしなさい。感情の95%は、物事をどんなふうに解釈するかで決まります」と、講演家のブライアン・トレーシーが言っているそうです。今回紹介するのは、感情コントロールで、落ちこぼれからハーバードで最も人気のある教授にまで上り詰めた参考文献の著者自らの体験談です。

著者(タル・ベン・シャハ―)の個人的な「ついてない」お話
――私は注意欠陥障害(ADD)です。常に落ち着きがなく、長い時間ひとつのことに集中するのが苦手です。ADDのせいで、勉強したり仕事をしたりすることが時々とても困難になります。私は11歳の頃からスカッシュのプロ選手になることを夢見ていましたが、キャリアをスタートさせようとした20歳のとき、けがをしてしまいます。

けがのせいで夢は破れ、私は精神的に打ちのめされました。また、私はイギリスのケンブリッジ大学の博士課程から脱落しました。同期で脱落したのは私だけでしたし、歴代においても脱落したのは私以外にほとんどいません。それは屈辱的な経験で、専門家として、また研究者としての1年間が無駄になりました。私は本当についていません

次は、違う見方で同じ事実の「ついている」お話 ――私は注意欠陥障害です。でも、じつはそれはいいことなのです。この障害のおかげで、私は好きなことに集中できます。夢中になれることしか気持ちが向かないのです。私は恵まれています。幸せを感じることだけをさせるメカニズムを体内に持っているのですから。

私は11歳の頃からスカッシュのプロ選手になることを夢見ていました。しかしプロとしてキャリアをスタートさせようとした20歳のとき、けがをしてしまいます。ケガのせいでプロになる夢は断たれました。でもその結果、大学に入学することになり、心理学に出会いました。それ以来、私は心理学に情熱を傾けています。

また、私はケンブリッジ大学の博士課程から脱落しました。同期はもちろん、歴代においても脱落者はほとんどいません。しかしこのおかげで、私は将来コンサルタントになる準備を始めることができました。高慢だった当時の自分が失敗したのは当然でした。そしてアジアに行って働き、人生最高の数年を過ごしました。私はついています

以上は同じ出来事を違った解釈で捉えたものです。前者が「あら探し」の、後者が「いいこと探し」の視点からのコメントです。ADDであったり夢をあきらめたり、大学院の中退はつらいことです。しかしながら、「いいこと探し」の視点で出来事を捉えれば、世界をまったく別の、よりよいものとして見ることができます。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)

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2016年7月 7日 (木)

シニカルになる⇔率直で素直になる  認知再構成(1)

心理学には「認知再構成」という言葉があり、これはものごとを違った角度から捉える能力のことです。今回の参考文献(『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~*』)は、さまざまなテーマを見事に認知再構成しています。その中から、ブログ筆者の研修素材となりそうな7例を取り上げます。

シニズム(冷笑主義)は、自分を傷つけないための防衛本能です。しかしこうした斜に構えた態度は、いいことよりも不利益を多く生んでいます。周りの人との間に溝を生むという高い代償を強いられるのです。率直で正直になるには相当な勇気が必要です。ガードを下げることによって、自分がもろく、傷つきやすくなります。

しかしこれはリスクを負う価値のあることです。そうすることで相手と親密になり、喜びが得られるのです。
皮肉や冷淡な態度は美しいものをありふれたものに変えますが、誠実さはありふれたものを美しいものへと変化させます。

アリストテレスは、歴史よりフィクションが大切だと言いました。なぜなら、歴史が物事のありのままを記述するのに対し、フィクションはものごとの可能性や理想を表現するものだからです。
ルネサンスは人類に可能性というビジョンをもたらすことにより、よりよい世界への道を開きました。
またベートーヴェンやジョージ・エリオットなどの優れたロマン派の芸術家たちによる作品は、人間の魂がどれほど高められるかという可能性を示しました。

映画は、現代で最も重要な芸術のひとつです。ヒットする映画には人間関係の可能性を描いてみせるものが多くあります。『めぐり逢えたら』と『カサブランカ』は純愛を、『ポリアンナ』と『我が家の楽園』は純粋なポジティブさを、『ペイ・フォワード 可能性の王国』と『いまを生きる』は妥協しない理想を描いています。

そうした映画を現実的ではない、理想論過ぎると嫌う人も大勢いますが、それ以上に多くの人がこれらの作品を楽しんでいます。それはみなが、映画の世界観に憧れ、映画にあるような人との触れ合いを切望する部分があるからです。皮肉屋を装う世慣れた人にも、本物や希望、心のつながりといったものを求める繊細な精神が脈打っています。

参考文献:『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい~ハーバードの人生を変える授業Ⅱ~』(タル・ベン・シャハ―著/大和書房)
*『ハーバードの人生を変える授業』は20⒑年11月刊で、今回の参考文献は2013年7月刊行(いずれも発行元は大和書房)

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2016年7月 3日 (日)

出版(共著)のご紹介を兼ね、身近な素材(アメ)によるミニCS講座です

研修でお世話になっているジャイロ総合コンサルティング㈱から6月に『会社を元気にする10のポイント』が刊行されました。ブログ筆者も執筆陣の一員として「CS研修」を担当させていただいております。CS(顧客満足)向上努力は即効性にはやや欠けますが、とても大切だということを身近な素材で、今回、臨時版として取り上げます。

【アメを番台に置くと】ご年配の女性のお客さまに喜ばれる(※1)
とある銭湯が「雨の日にアメを配る」というイベントをやっていることを聞いて、早速、日の出湯(参考文献の著者の経営する銭湯)でも取り入れてみました。番台にアメを入れたカゴを用意して、「自由にお取りください」と張り紙をしておいたところ、お客さま方に大好評でした。ただ、アメを受け取るお客さまは大半が年配の女性でした。

年配の女性がアメを好むのには理由があるそうです。参考文献の著者が調べたところ、ドライマウスで悩む女性は男性の3倍近いとか。喉の乾きは細菌を繁殖しやすくさせ、風邪などを誘発し肺炎の罹患へとつながりかねません。番台にアメを置くことは入浴と直接かかわりはありませんが、この銭湯の重要顧客のCS向上に貢献しました。

【アメを手渡すと】ミントキャンディーの渡し方でチップが変わる(※2・3)
レストランでのミントキャンディーを使った3つの条件下での実験から。
最初の実験では、伝票を渡す際にウェイターが客1人につき1つキャンディーを渡しました。すると、もらわなかった人に比べチップが3.3%増えました。次に、キャンディーの数を2つずつに増やすと、チップは14.1%も多くなりました。

最後に、ウェイターはまずキャンディーを1人1個ずつテーブルで渡し、いったん離れる素振りを見せてから、途中でわざわざ戻ってきて、ポケットから2個目のキャンディーを人数分だけ取り出して渡しました。この動作は、大切なお客さまだから特別に…を演出したものです。これだけでCSが向上しチップは23%も多くなったのです。

【打ち合わせ時のど飴を渡す】そのために常にカバンにのど飴を携行(※4)
面談中にお相手がしきりに咳をすることがあったとします。ご当人はのど飴を持っているかもしれませんが、ミーティング中であれば苦しくても舐めることを躊躇するでしょう。このとき、のど飴を携行していれば、それをすすめることで「咳が出るのでしたら、どうぞのど飴を舐めながら…」とのメッセージも伝えることができます。

これは、風邪をひいて咳き込む方との商談体験をもとに、参考文献の著者が実践している心得だそうです。実際にのど飴を口にして咳を気にせず話をできるようになると、お相手の集中力も理解力も格段に違ってくるとか。この姿勢は常に相手を慮り、最善を尽くそうとするホスピタリティ精神に通じるものがあるのではないでしょうか。

※1:『常連さんが増える会話のコツ』(田村祐一著/プレジデント社)
※2:『影響力の武器 実践編』(N・j・ゴールドスタイン&S・J・マーティン&R・B・チャルディーニ共著/誠信書房)
※3: 木の葉ブログ2010年9月11日「レストラン・飲食店のホスピタリティ5回」
http://leaf-wrapping-lw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/28-4d13.html
※4:『接客サービスの達人』(江澤博己著/大和出版)
篇)】(キャンセルが出ました 1席あります)  

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