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2016年8月25日 (木)

ポテトチップスの持つ2つの功罪とは?  感覚マーケティング(2)

次回の「パッケージ・サイズが消費に与える影響」の中に「罪なき大食い」現象という微妙な表現が出てまいります。原稿を書き上げた後に、マーケティング・リサーチのおさらいをしようと手にした本(※)で、前回取り上げたポテトチップスに関する罪の意識に出会いました。今回は急きょ、これを取り上げることにします。

ポテトチップスには、どのような文化的意味が含まれているだろうか?
参考文献の著者たちは、ポテトチップスのような特定の製品カテゴリーについて人々が何と発言しているのかを見つけ出そうとして、データマイニング(マイニングは採掘の意。ビッグデータ等から宝物を探し出すことで、現代のデータサイエンティストの多くはこの分野を担当するといわれる)のアプローチを利用することにしました。

利用したのは、データマイニングを行うことのできる無料のオンラインソフトウェアプログラムの1つソーシャルメンション(http://socialmention.comから利用することができる)で、これを使って、ポテトチップスとその文化的意味について調べるために、「ポテトチップス」というとても基本的な単語で検索を行いました。

ポテトチップスに関連する上位10個のキーワードとは?
集まったデータをクリーニングし予備処理を行うと、ポテトチップスに関連する上位10個のキーワード、レイズ(訳注:商品名)、食べ物、チップ、よい、甘い、ドリトス(訳注:商品名)、工場、仕事、賢い、そして価格が表示されました。また、「ポテトチップス」が毎分1回のペースでネット上で言及されていることもわかりました。

結果を解釈する。何が分かったか?
次に、参考文献の著者たちは、social mentionがオンライン空間で集めた定性的言及を調べました。もっとも最近集められた言及のほとんどはツイッター上にあり、ポテトチップスを日常的に食べる習慣や食べ過ぎ、とりわけ、一袋、もしくは袋の半分をどのように食べたかについて話しているものが数多くあることが分かりました。

ポテトチップスは、話題性に富んだ罪な食べ物
これらの発見を別レベルの定性的解釈に落とし込むと、このような罪悪感や自白は、ポテトチップスは健康に疑問符をつけ、罪悪感を導く罪な食べ物ですが、会話を引き出す可能性が大いにある食べ物であることもわかりました。ポテトチップスは、食べ物に関連する自白の話題において人気のトピックであるようなのです。

※参考文献:『消費者理解のための 定性的マーケティング・リサーチ』(ラッセル・ベルク&アイリーン・フィッシャー&ロバート・V・コジネッツ共著/碩学社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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