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2016年10月16日 (日)

オズボーンのチェックリスト(2)他からアイデアを借りられないか?〈Ⅱ〉  発想法(8)

「アナロジー(類推)発想法」の続き
何か似たものはないか?・・・缶ビールがヒントのキャノン半値コピー機(※3)

ある日、技術者たちは、(高価なアルミ製ドラムを安く製造する)アイデアを捻りながらビールを飲んでいました。ふとビールのアルミ缶の製造コストはどのくらいだろうと一人が呟いた。このあまり関係なさそうな情報を把握した結果、アルミ缶を安く製造する工程を、コピー機用ドラムの製造工程に応用するアイデアが生まれました。

何かの真似はできないか?・・・スーパーがヒントのトヨタカンバン方式(※4)
トヨタ生産方式はスーパーマーケットという異業種にヒントを見出しました。スーパーマーケットでは、「顧客が必要な時に必要なものを必要な量だけ揃えて」おかなければなりません。大野耐一さんは、この「スーパーマーケット方式」を生産ラインに適用できないかと考え、そのプロセスから生み出されたのがトヨタのカンバン方式です。

歴史からアイデアを借りられないか?・・・【教訓】J&Jタレノール事件(※5)
1982年9月30日、J&J 社の沈痛解熱剤「強力タイレノール」にシアン化合物が混入され、シカゴ郊外で12歳の少女に続いて7人が死亡する事件が起きました。同社は事件発生直後から積極的な情報公開(125,000回に及ぶTV放映、新聞の一面広告などで回収と注意を呼びかけた)を行い、その企業姿勢は米国国民に高く評価されました。

歴史からアイデアを借りられないか?・・・【応用】重大死亡事故P社対応(※6)
2005年石油ファンヒーター不完全燃焼による連続死亡事故に直面したP社は、年末商戦さなかの10日間、888回のTVラジオのCMをすべて「対象機種を1台5万円で引き取る」告知に差し替えました。それでも、約6万台の所在が確認できていないことから、日本の全世帯4900万と宿泊施設1100万箇所に修理・回収のDMを送りました。

まったく違うカテゴリーからヒントを得られないか?・・・教会で落ちた栞(※7)
スリーエムという会社に勤める男性がいました。彼は、教会でその日歌う賛美歌のベージに栞(しおり)を挟んでいました。さて、立ち上がってページを開こうとしたところ、栞が下に落ちてしまい、どのページだったか分からなくなってしまいました。そのときの体験から彼は、落ちない栞があるといいのだが、と思案を巡らし始めました。

そういえば、何年か前に、貼ってもすぐ剥がれてしまうダメな接着剤(スリーエムはそもそも接着剤を専門に扱う会社)を作って、社内の笑いものになった人がいたことを彼は思い出しました。落ちない栞のアイデアと、貼ってもすぐ剥がれてしまうダメな接着剤が出会うことで、ポストイットという画期的な商品ができあがりました。

※3:『イノベーティブ・シンキング』(コンラッド・ヘロウド著/ダイヤモンド社)
※4:『セレンディピティ』(宮永博史著/祥伝社)
※5:『wikipedia』
※6:『絶妙なクレーム対応の技術』(雨宮利春著/明日香出版)
※7:『アニマル・シンキング』(ベラ・ブライヘル&サリー・バルエル共著/英治出版)

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