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2016年11月10日 (木)

オズボーンのチェックリスト(6)一部を代用できないか?〈Ⅰ〉  発想法(15)

エジソンは、新技術を1つひとつ掘り下げていくというより、並行して5つくらいの分野で思索していました。たとえば、音の振動を磁界中に置かれた導体に生じる電気信号に変換を行っていたおりには、生物が変異と淘汰を繰り返して進化するように、アイデアや道具を常に交換する(代用する)柔軟な姿勢を見せていたといいます(※1)。

電話も電球も並行実験の中で諸々の要素を代用しながら発明された
エジソンは電話の構成部品を自由に組み替え、ハイブリッドな技術を創造し、改良のたびに電話の完成度を高めました。それらを可能にした原動力は、明確な目標意識だったといいます。彼の残した数々のスケッチを総合的に観察すると、彼が1つの電話に没頭したのではなく、いくつもの可能性の相互関係を探求してことがわかるそうです。

エジソンが電話機に先立って発明したものに電球があります。彼が電灯発光体として炭素をと考え始めた1880年のある日、棕櫚の団扇が竹の筋で出来ていることに目をつけました。京都孟宗竹の竹炭による白熱電灯は、たまたま上記のような並行実験中に出来た金属製の粘々した素材(フィラメント)が開発されるまで使用されました。

人を、物を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を代用できないか?
・・・結婚式の上司役で他の「人を代用できないか?」(※2)

ある日本企業が結婚式の披露宴に代役の上司を出席させるというユニークなサービスを思いつきました。未だに日本では上司が出席しない結婚式は失敗とされるからです。ある結婚式では俳優が花嫁の上司の役を演じ、5分間スピーチをしました。なお、花婿側80人の参列者のうち75人までを、この会社が用意したこともあるそうです。

・・・新開発のランプを売るために「物を代用できないか?」(※3)
自転車用ランプ開発時、松下幸之助氏はランプ1万個をデモ用に全国の自転車販売店に無料で配ることを思い付きます。ランプが灯った自転車が夜道を走るのを見れば必ず売れると確信していた幸之助氏は、8ヵ月で20万個の電池を売ることを条件に1万個の電池を無料で調達しました。結果は、ランプも電池も1年内に47万個売れました。

・・・中国依存だったレアアースに他の「材料を代用できないか?」(※4)
欧米の後手に回ることが多かった日本の資源戦略で、地味ながらも成功といってよい事例があります。それは、車のモーターなどに使われてきたレアアース(希土類)の代替材料の開発です。大半を中国からの輸入に頼っていましたが、官民を挙げた技術開発が奏功し、自動車大手がハイブリッド車向けに新型磁石を即座に採用するなど輸入依存は大幅に減りました。

※1:『「考える」は技術』(グル・マドアヴァン著/ダイヤモンド社)
※2:『アイデア・バイブル』(マイケル・マハルコ著/ダイヤモンド社)
※3:『ずるい考え方 ~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』(木村尚義著/あさ出版)
※4:『日本経済新聞(2013年5月22日朝刊)』より
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