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2016年11月20日 (日)

オズボーンのチェックリスト(7)並び方を変えられないか?〈Ⅱ〉  発想法(18)

(前号に続く)要素を、型を、レイアウトを、順序を、因果を、ペースを変えられないか?
・・・新しさを感じてもらうために「順序を変えられないか?」(※4)

小売店では通常、仕入れた日付が古い商品を手前に並べ、古い商品が売れ残り廃棄ロスになることを防ぐ「先入先出方式」が取られます。これに対しセブンイレブンでは、仕入れ日付が新しい順にすることで、「常に新しい商品が並んでいる」印象を持ってもらい、商品の回転をよくしようと「後入れ先出し方式」を打ち出しています。

・・・撃墜されない戦闘機を作るために「因果を変えられないか?」(※5)
第二次世界大戦中の英米軍は、撃墜される戦闘機の多さに不安を覚えました。そこで機体補強に取組みますが補強箇所が分かりません。軍から要請を受けたウォルド(統計学者)は生還した戦闘機の弾痕を調べます。すると、主翼の間と尾翼の間の二箇所に弾痕が少ないことが分かりました。そこでウォルドは、この2箇所を補強したのです。

なぜウォルドは、弾痕の少なかったところを補強したのでしょうか? それは、彼が分析したのが生還した戦闘機だったからです。つまり、戻れなかった戦闘機はこの箇所に多く被弾したと結論づけたのです。彼がこのことを軍関係者に示したところ、「被弾部位を補強すべきだ」と反論されましたが、このウォルド流補強で帰還率は飛躍的に向上しました。

・・・国際社会に適応するため歩く「ペースを変えられないか?」(※6)
イギリス人は歩きながら考える。フランス人は考えた後で走り出す。そしてスペイン人は、走ってしまった後で考える。――誰が最初に言いだしたことは知らないが、かつての国際連盟事務局長、後にはオクスフォードでスペイン文学を講じたこともあるスペインの明晰な外交官、マドリヤーが書いたことであるとしています。

この筆法でいうなら、ドイツ人もどこかフランス人に似ていて、考えた後で歩き出す、といった部類に属するといってよいかもしれません。歩きだしたら、もうものを考えないというたちなのでしょう。それでは、これに象(かたど)って言ったら我々日本人はいったいどういうことになるでしょうか。この4つの型の中のどれに似ているのでしょうね。

高級品を売るために松竹梅の「並びを作れないか?」(※7)
現役引退した鈴木敏文さんが、羽根布団をヨーカドーで売ったときのお話です。最初普及品18000円と、高級品58000円を並べました。売れる自信があったそうですが、58000円の方はほとんど売れませんでした。そこで、鈴木さんは急遽38000円の商品を大至急製造し、3つを並べました。そうすると急に58000円が売れ出したそうです。

※4:『3分でわかるラテラル・シンキングの基本』(山下貴史著/日本実業出版社)
※5:『なぜ、この人は次々と「いいアイデア」が出せるのか』(ロバート・サットン著/三笠書房)
※6:『日本教養全集14』(笠信太郎他著/角川書店)「笠信太郎の「ものの見方について」より
※7:『数字のツボ』(山田真哉・他著/プレジデント社)

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