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2016年12月 1日 (木)

オズボーンのチェックリスト(9)組み合わせができないか?〈Ⅰ〉  発想法(21)

広告代理店の役員をしていたヤング氏は、有名な雑誌社の広告部長から、「アイデアを生むにはどうしたらよいか」との質問をされ、『アイデアの考え方(※1)』を著しました。彼は、フォードの大量生産方式と同じように、アイデアが生まれる過程も「ひとつの流れ作業」であり、アイデア作成の技術は習得できるものと結論づけています。

氏によれば「原理」は二つ。第一は、「アイデアとは、既存の要素の組み合わせ以外の何物でもない」。第二は、「既存の要素を組み合わせて新しいアイデアを生む才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい」と。アイデアを生むには、事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性を養う必要があるそうです(※2)。

ユニットを、目的を、主張を、アイデアを組み合わせたらどうか?
・・・チェスのトーナメントで「ユニットを組み合わせたらどうか?」(※3)

1997年、人間最高のチェスの名手であるガルリ・カスバロスはディープブルーに敗れました。ディープブルーはIBMが1000万ドルを投じて開発したスーパーコンピューターで、チェスのための専用プログラムが搭載されています。この大ニュースは全世界で報道されましたが、その後の経過にも注目したのは主にチェスマニアだけでした。

そのため大方の人は知りませんが、現在世界最強のチェス・プレーヤーは、実はコンピューターではありません。人間でもありません。では誰なのか――コンピューターを使った人間のチームなのです。ある大会では、優勝者はアメリカ人のアマチュアプレーヤー2人と3台のコンピューターで編成されたチームでした。

2人はコンピューターに学習させる能力に長けており、これが決め手になったと考えられます。対戦相手にはチェスのグランドマスターも、もっと強力なコンピューターを持つチームもいましたが、「弱い人間+マシン+よりよいプロセス」の組合せが、強力なマシンや、「強い人間+マシン+お粗末なプロセス」の組合せに勝ったのです。

・・・治療に使うガーゼとテープの「目的を組み合わせたらどうか?」(※4)
少々不器用な女性がJ&Jで綿の買い付けを担当するアール・ディクソンと結婚しました。彼女の一番の苦手は料理で、しょっちゅう包丁で指を切ったり、鍋の柄でやけどをしました。夫のアールは、従業員に支給されるガーゼ類や外科用テープを使って、辛抱強く妻の手当てをしました。しかし、両手が空いていなくては手当てができません。

そこで彼は巻きやすく、しかも殺菌状態を保ったままで手当てができる方法を考えました。接着剤を上に向け、幅3インチの外科用テープを台所のテーブルの上に広げ、ガーゼのパッドを巻いてテープの中央部に付けました。ガーゼを清潔に保ち、接着剤の乾燥を防ぐため、クリノリンの布で全面を覆うことでバンドエイドは誕生したのです。

※1:『アイデアのつくり方』(ジェームズ・W・ヤング著/阪急コミュニケーションズ)
※2:『セレンディピティ』(宮永博史著/祥伝社)
※3:『機械との競争』(エリック・ブリニョルフソン&アンドリュー・マカフィー著/日経BP社)&『ビジネスでいちばん大事な「心理学の教養」』(酒井穣著/中央公論新社)
※4:『あなたの知らないヒットブランド本当の話-なーんだ!47話』(ジャック・ミンゴ著/東急エージェンシー出版部)

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