発想法の宝庫『アイデア・バイブル』『クリエイディブの処方箋』 発想法(24)
19回書いたオズボーンの9つのチェックリストですが、紹介した内容は48冊80事例に及びました。数字が示すように32事例(80-48=32)が同じ本からの複数引用となりましたが、うち2冊の本からは最多の4事例を引用させていただいています。筆者にとっては「発想法」の宝庫ともいえるこれら2冊にフォーカスして、このシリーズを終わります。
『アイデア・バイブル』より(1)
他からアイデアを借りられないか?〈Ⅱ〉で取り上げたポストイットの続編
ポストイットも、当初は広告やチラシを多用するマーケティングではほとんど売れませんでした。そこで、ゼネラルマネジャーのジョー・ラメイは、この商品はいったん使い出したら、もうやめられないだろうとの信念から、できる限り多くの人(特に大手企業の役員秘書)に無料サンプルを配ったところ、人気に火がついたのでした。
潜在意識からのメッセージ:「ダ・ヴィンチ・スケッチ発想法」
レオナルド・ダ・ヴィンチがアイデアを得た方法は、目を閉じ、全身をリラックスさせて筆のおもむくままに紙に線を描いたり、走り描きをすることでした。描いた後に目を開き、絵の中に像や模様、物、顔、出来事などを探し求めました。彼がなしとげた発明の多くは、こうしたランダムなメモ描きから始まったのだそうです。
ケーススタディ:自然界からアイデアを「応用」できるか?
遺伝学者とともに活動している医師たちは、ガンと闘うためにホタルを使う術を発見しています。ホタルの生体発光を活性化させる遺伝子をガン細胞に注入し、光らせます。感光剤が加えられると細胞は有害物質を生成し、自己破滅へと至るそうです。この原則は、光がもたらす破滅行動をガン腫瘍の治療に活用できることを示すものでした。
ケーススタディ:「逆転」させられるだろうか?
NY州エルマイアの目抜き通りに2軒の家具店がありました。ある日、一方の店が「この通りで一番安い店」と看板を出すと、もう1軒は「この町で一番安い店」とやり返しました。その後「この地方で→この州で→アメリカで→自由主義世界で→世界で→宇宙で…」と応酬は続きましたが、最後は「この通りで一番安い店」に戻りました。
ケーススタディ:プロセスを逆転できるだろうか?
自転車のデザイナーにとっては、サドル(腰かけ台)を最後に設計するのが当たり前のことでした。しかし、スタイリンクスパイシクル社では、まずサドルからデザインしていくのだそうです。最初から最後まで、同社が独特のエルゴノミック(人間工学)な設計を行い、サドルに関する痛みを減らし、ペダルを漕ぎやすくするのです。
参考文献:『アイデア・バイブル』(マイケル・マハルコ著/ダイヤモンド社)
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