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2016年12月22日 (木)

成功例応用法を教えてくれる『クリエイティブの処方箋』(2) 発想法(27)

オズボーンのチェックリストは、発想のヒントを9つのカゲゴリに分け、4~8程度のシチュエーションを示すことで、これまでの知識・経験からアイデアを思い付かせる方法といえます。これに対して『クリエイティブの処方箋』は発想に行き詰ったとき、クリエイティブな思考による発見、起業の成功例をヒントにしようというものです。

大恐慌時代、他業者と正反対の行動で覇権を握ったケロッグ
1920年代の後半、ケロッグ社は朝食のシリアル製品で商売していた競合数社のうちの1社にすぎませんでした。やがて世界大恐慌が起き、他の会社は当然と思われる措置をとりました。経費と広告宣伝費を抑えたのです。景気後退時は長期的な可能性に目を向けるより、短期的な影響を最優先に考慮すべきだと考えられていたからです。

ところが、ウィル・ケロッグは、理に適わない判断をしました。宣伝広告費を2倍に増やしたのです。彼はこう考えました。大恐慌にはなったが、それでもみんな朝食は食べるだろう、と。財務の専門家から予算を削れと言い続けられながら信念を貫いた結果、大恐慌が終わるころには、ケロッグは他を圧する存在になっていたのです。

1日を24時間ではなくて26時間として生活を始めるとどうなるか
ロスアラモス国立研究所勤務の科学者たちは、困っていました。優秀な同僚のミッチェル・ファイゲンバウムが、1日を24時間ではなくて26時間として生活を始めたからです。ファイゲンバウムの1日の生活は、同僚たちの1日からずれ始めました。日没とともに起床すると、みんなが夕食を食べる時間に朝食の席に着くことになります。

ファイゲンバウムはカオス理論を研究していたので、日常生活に無作為性を導入してみたのでした。1日26時間の生活を送りながら、彼は伝統的な科学思考もやめることにしました。こうした破天荒な行動が、ランダムに振る舞う何らかのシステムが実はある法則性に従っているという(カオス)理論を組立てるきっかけになりました。

ジョブズは、アップルという会社を芸術と高度演算の交差点として捉えた
スティーブ・ジョブズは、決して豊富ではないデザインの知識を駆使して結果を大きく変えられる人でした。独自性の高いスタイルはアップルの代名詞になりました。競合他社が技術的な側面に注力しているとき、ジョブズは外見にこだわりました。iMacシリーズが発表されるまで、コンピュータというのは見るも不恰好なものでした。

パソコンを市場に導入したのはIBMでした。スマートフォンも最初に作ったのはノキアでした。これらからも明らかなように、アップルは技術革新の先頭を走る会社というわけではありません。ジョブズは、技術とデザインを分けて扱うことをやめ、他社のアイデアをつくり変えることでアップル製品に、華麗なスタイルを与えたのです。

参考文献:『クリエイティブの処方箋』(ロッド・ジャドキンス著/フィルムアート社)

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