「ストレス」を引きおこす要因は何か? メンタルへルスシリーズ(2)
私達は日常様々なストレスを抱えて暮らしていますが、ストレスの要因もまた様々です。自分自身がどんな要因でストレスを抱えやすいか知っておくとよいですね。そうすると出来るだけその環境をつくらず、ストレスを軽減、または回避しながら暮らすことが出来ます。ブログ筆者もこの機会に自己分析をしてみました。
ストレスを引き起こす4つの要因とは?
①物理的要因 光や音、温度、暑い、寒い、うるさい、眩しいなど
②科学的要因 有機溶剤(物を溶かす薬剤) 薬物 アルコール 煙草の煙
③生物学的要因 細菌 ウイルス 花粉
④心理・社会的要因 職場環境 生活環境
要因によって身体的ストレスになるものと心理的ストレスになるものがある
身体的ストレスは身体に直接負担をかけるもの
ケガや病気、暑さ、寒さ、暗さ、明るさ、食品添加物や酒、たばこの煙、花粉症
通勤電車 早朝出勤などが当てはまります。上記の4つの要因のうち①②③がこれに該当します。
心理的ストレスは心への刺激がもたらすストレスです。身近な人の死や大きなけがや病気、会社を首になるといったことに影響されます。こうしたライフイベント(日常で起こる出来事)があると新たな環境に適応するまでに、心理的にストレスが生じるのです。上記の4つの要因のうち④がこれに該当します。
職場でのストレスの順位とライフイベントのストレスの順位
職場でのストレスの順位3位:仕事の量 2位:仕事の質 1位:職場での人間関係
※厚生労働省が実施する「労働者健康状況調査」(平成24年)より
そして、ライフイベントでは10位:退職 9位:夫婦の和解 8位:失業 7位:結婚 6位:けがや病気 5位:家族の死 4位:留置所などへの拘留 3位:夫婦の別居 2位:離婚1位:配偶者の死 ※(ワシントン大学でホームズらが1967年に発表したSRRS=Social Readjustment Rating Scale (社会再適応評価尺度)より
●職場でのストレスの1位は人間関係ですが、これはコミュニケーションの難かしさをよく表していますね。それぞれ立場が異なれば考え方も違い「~するべき論」が生じます。この「~するべき」の枠を少しだけ広げたり、相手の「~するべき」はどのような理由(根拠)から成り立っているのかなど相手の立場を理解する努力をするようにしましょう。
ブログ筆者は、たばこの煙が群を抜いて要因のトップです。また、研修に向かう祭の通勤ラッシュに遭遇した時にも大きなストレスを感じます。研修では100%のパフォーマンスが発揮できるようにしたいですから、少しでも体力を温存しておきたい気持ちが優先します。そのおかげで乗る電車や車両を選ぶ工夫することを覚え、この辺りは“ストレス軽減の達人”と自負しております。次回はストレスの対処法について書きます。
※参考文献:『こころのケアのコミュニケーション』(大槻久美子著/学習社の友)
『大人のメンタルへルス常識』(トキオ・ナレッジ著/宝島社)
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