「ストレス」の対処法について メンタルへルスシリーズ(3)
本来、私たちにはストレスに対して適応力があると言われています。ブログ筆者はメンタルへルス対策研修ではよくゴムボールを使って説明します。ゴムボールを指で押すと凹みます。これがストレス状態。ストレスの原因は指からの力です。そして、ボールは勝手に押し返してきます。これが適応力です。ストレス反応とも言います。
人間もボールと同じで自らストレスを押し返します。でも・・・
ストレスがか掛かり過ぎると自ら押し返すことが出来なくなります。すると「心の病気」に掛かってしまいます。いわゆる「うつ病」や「パニック症候群」などです。そうならないように自分なりのストレス対処法を知っておきましょう。対処法では○○型というように様々な分け方があります。専門家によっても異なりますが、下記は一例です。
闘争型:ストレスを押し返す(※)
ストレスに対して立ち向かい、はねつけて押し返そうとする心の力です。ストレス耐性ともいわれていますが、欲求不満や葛藤などに耐えて乗り越えようとするメカニズムです。例えば「我慢する」というのもこの闘争型の一つです。我慢することによって、ストレスの解決にはつながりますが、残念ながら我慢には限界があります。
防衛型:ストレスを逃がす(※)
ストレス状態になったとき、自分の心のありようをうまく変形させてストレスを逃がしていく方法です。例えば「まぁいいか。別の考え方もあるし」と思うのは代表的な
逃がし方で、別の方向から見る大切な考え方です。物事の味方や考え方を変えて乗り越えようとするメカニズムです。このやり方は手軽に出来ますが、習得するには時間がかかります。
発散型:ストレスを抜く(※)
ストレスを感じて自分の心がいっぱいになったとき、休憩やスポーツなどしてガス抜きをする方法です。これは、心の中にたまったものを言葉にしたり、行動することによって発散し乗り越えようとするメカニズムです。同僚や友だちに愚痴を言ったり、美味しいものを食べたりすることで発散することができます。この方法は容易に習得できますが、お金がかかります。
●ブログ筆者は普段は専ら発散型が多いように思います。飲めないのでお酒では発散できませんが、景色の良い場所をウォーキングしたり、ホットヨガに通ったりしています。また、防衛型も大いに活用しています。「まぁいいか、そういう考え方もあるよね」と。これは「相手の立場を理解する」や「~するべき論の枠を広げる」ことでもあります。そうすることで上手くいかなかったコミュニケーションも機能し始めたりします。皆さんは普段どの方法が多いですか?ストレスの要因によっても対処法は異なるでしょうが、自分にあった対処法でストレスと上手に付き合うようにしてください。
※出典:『こころのケアのコミュニケーション』(大槻久美子著/学習社の友)
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