助数詞(ものを数える単位) 日本語のあれこれ(1)
昨日は柏市教育委員会様が主催する「トップアスリートによる講演会」の司会を担当させていただきました。講演者はジャーナリストで大阪芸術大学教授でもいらっしゃる増田明美さんでした。講演は情熱が溢れていてユーモアたっぷり。とても魅力的でした。また、面白おかしくテンポの良いおしゃべりの中に心に響くエピソードもふんだんにあり元気と勇気をいただきました。
そんな一日でしたが、山本は司会の時、研修以上に“言葉”に気を付けます。日本語は一つの単語でも敬語が幾通りかあったり言い回しなど、どの言葉をチョイスすれば適切なのかイベントや講演の内容に合わせて選ぶようにしていますが、思い出しました!日本語教師時代を。コールセンター勤務の前は国内で外国人に日本語を7年間教えていました。今回からは日本語のあれこれについて書いていきます。
生徒さんから飛んでくる質問は、それはもう難解で…
山本はいつも頭を抱えていた気がします。沢山のエピソードがありますが、漫画で「日本人の知らない日本語」の著書を久しぶりに見返してみました。すると、そう、そう!そうでした!と共感できるものが山のように出てくるではありませんか。私の体験と照らし合わせてその中からもご紹介します。
特に苦手だったのは、「~なんです」と「~です」の違いや、りんごは「一個」でにんじんは「一本」などの助数詞(ものを数える単位)です。助数詞は英語やドイツ語にはありません。外国人の方にとっては覚えるのがとても難しいのですが、今回はそんな助数詞についてです。
先生:細くて長いものは「一本」と覚えましょう。
生徒:じゃあ蛇も「一本」ですね。
先生::蛇は「一匹」です。動物ですから。日本人は「生物」か「無生物」かで数え方を分けるんです。
先生:大きさによって変わる場合もあります。像は「一頭」、ねずみは「1匹」、他に大きさで呼び方が変わるものを知っていますか?
生徒:ブラジャー AとかBとか
先生:(う~ん、それはサイズだ~)。船がそうです。大きいのは「隻(せき)」、小さいのは「艘(そう)」
例外:競艇ボートは「艇」
引用:『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子著/株式会社メディアファクトリー
●上記のような会話が日常茶飯事続きました。魚は一尾、一匹だし、馬は一頭ですが、人が乗ると一騎に変わります。映画や電車は1本、たらこなんて一腹ですから、助数詞のない国の人はそりゃあ頭の中は混乱しますよね。山本の場合は日本語教師になりたての頃、うさぎの数え方でつまずきました。
生徒:先生、ウサギは?
山本:一羽、二羽です。※
生徒:どうしてですか~?大きくない動物ですよ。
山本:(う~ん)、それはぴょんぴょん飛べるからです。
なんともお粗末な答え!
注:現在は一匹でもいいようです。むしろそちら方が増えてきているように思えます。
※これには諸説あるようですが、獣(けもの)を口にすることができない僧侶が二本足で立つウサギを鳥類だとこじつけて食べたためだという説や、ウサギの大きく長い耳が鳥の羽に見えるためだとする説などです。次回も助数詞になりそうです。もう沢山あっていつ終わるのやら…
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