助数詞(ものを数える単位) 日本語のあれこれ(2)
前回に引き続き助数詞ですが、本当に助数詞は迷宮です。家だけでも 1戸(こ)、1軒(けん)、1棟(むね、とう)、薬は1錠(じょう)、1カプセル、1服(ふく)、1包(ほう)、薬に包んだ散薬は1貼(ちょう)、花びらは1片(ひら、へん)、1枚(まい)です。今回も教師と生徒の面白い会話のご紹介です。
先生:例えばイスは「脚」
生徒:じゃあ、便器は?
先生:君の人生で便器を数える機会が?(こころの声)
回答:便器は一据(ひとすえ)金庫と同じ。尚、便器の形状から「穴」と数えることもある。また公園の公共の場に設置されているものや工事現場の仮設トイレは「基」(数え方単位辞典)
先生:ふたつまとめて数えるものもあります。(靴下は左右で1足)
生徒:はい、先生!!パンティストッキングは繋がっていますが、一足ですか。
先生:…うん。
生徒:じゃあ、手ぶくろは?
先生:それはね…え~と、え~と一双!!(いっそう)
生徒:スキー板は?
先生:宿題にさせてください。
回答:二本で一台
生徒:キングギドラは頭が3つあっても一頭ですか?
先生:見たことないからわかりません。
●キングギドラを調べたところ、様々な回答がありました。
ヤフーのベストアンサーでは、「キングギドラは身体全体で一頭と数えますよ。そして、映画の制作の裏話で、キングギドラの頭には名前があり、正面向かって左から「のぞみ・かなえ・たまえ」とどこかで聞いたような名前が付いてあります」その他にはしっぽで数えて「一尾」「一個体」「一体」がありました。
先生:最後の質問です。人間はなんと数えるのでしょうか。
生徒:匹!!だって辞書に「男一匹」って!
※男一匹とは?一人前の男子であることを強め、また自負していう語。「男一匹約束はたがえぬ」(デジタル大辞泉)
単位が変わると数字自体の読み方も変わります。
1枚(いちまい)・2枚(にまい)・3枚(さんまい)
1皿(ひとさら)・2皿(ふたさら)・3皿(みさら)。6皿(ろくさら)は「むさら」とは言わない。
引用:先生と生徒の会話は『日本人の知らない日本語』(蛇蔵&海野凪子著/株式会社メディアファクトリー)から
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