« 2017年8月 | トップページ | 2017年10月 »

2017年9月

2017年9月28日 (木)

間違った言葉遣い① 日本語のあれこれ(10)

先日、永田町の国会図書館でとても興味深い本と出会いました。『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)ですが、本当に目が覚めました!メディアが間違って遣ってしまった言葉遣いなども含め面白おかしく、そして間違いを分かりやすく説明されています。著書の中から抜粋してほんの一部をご紹介します。まずは「第一章 思い込みによる間違い」の中から。山本もなるほど!と唸らされた(表現あっているかドキドキ)ものがいくつかありました。※~※下記、原文そのまま

※「ケガを負う」は二重表現
ケガは不慮の傷を負うこと。「ケガをした」「傷を負った」で良い。話す時には「ケガをした」なのに、文にすると「ケガを負った」となるのはこれが正しいと思っているからか。そろそろこういうことにも気づかないといけない。「軽いけがを負った」などは二重表現もあって、傷の程度の割にしつこい感じを与える。

小春日和
陰暦十月の暖かい日のこと。小春は陰暦十月の別の名で冬の季語。「小春日和」は冬に向かう頃の春に似た暖かい日をいう。その頃のうららかな空を「小春空」、海の凪を「小春凪」という。春先の暖かい日を「小春日和」というのは誤りで、それは「春めいた陽気の一日」あるいは「一足早い春」

不穏な空もよう
スポーツニュースで、球場が今にも雨になりそうな天気だったことについてのコメント。「不穏」とは「穏やかでないこと・険悪」の意。成り行きや雰囲気を指す語で、「不穏な空気」ように使い、気象に関しては使わない。「雲行きが怪しい」「今にも泣きだしそうな空」とは表現するが。

背筋がぞっとしました
「ぞっと」は寒気や恐怖などで瞬間的に心身が縮むような冷気を感じる意。背筋だけが感じるわけではない。「背筋が寒くなりました」か、背筋を言わないで「ぞっとしました」なら良い。

青天の霹靂
「青天の霹靂」は凶事に使う言葉。突然であっても嬉しいこと、楽しいことに使うのはもちろん誤用だし、驚いたからといって「青天の霹靂」と言うと思わぬ誤解を招く。文化勲章受章の知らせを「青天の霹靂」と言ったノーベル賞受賞者がいたが、朗報に対して使う言葉ではない。突然の人事異動で病院長になり「青天の霹靂」と言った医師がいたが、その病院に勤務する医師や職員はどう思っただろう。また、ある作品が外国映画祭で受賞候補作になったというニュースで、局のコメントに「監督にとっても青天の霹靂だったようです」というのがあった。こうなると「知らなかった」では済まされないほど罪深い誤り。※

●皆さんは小春日和って春先ではないことをご存知でしたか。若い頃、山本は春先だと思ってなぜか自信を持って遣っていました。また、「背筋がぞっとするわ~」と、これも言っていました。間違って遣っている言葉って意外にあるのでしょうね。次回も間違った言葉遣いです。

※『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

2017年11月9日(木) 土下座事件に代表される増殖するクレーマーにも決して負けない!『優良顧客へ導くクレーム対応力アップの実践』~クレームを言う心理とタイプ別対応法~ (株式会社アークブレイン様主催公開セミナー) 

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マナー研修」の話題から。

にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


エチケット・マナーランキング

|

2017年9月18日 (月)

気になる言葉遣い(私(わたし)的には・その他) 日本語のあれこれ(9)

よく耳にする「私(わたし)的には」は、いわゆる「若者言葉」です。間違いではありませんが、とても違和感のある言葉です。文化庁によると『国語に関する世論調査(平成26年度)』では、〈「私(わたし)的にはそう思います」の言い方をすることがある〉と回答した20代が47.0%もいるのだそうです。

Q:「あなたはどう思うの?」
A:「私(わたし)的には賛成です」
ビジネスの場面では「私(わたし)的には」って何?と突っ込みを入れたくなります。しかし、新入社員研修や若手社員研修では、時々耳にします。習慣として使っているので、研修の場でもぽろっと出てしまうのでしょうね。置き換えるなら「私(わたし)としては」になりますし、「私(わたし)は」でも充分です。若い人たちはきっと謙虚なつもりで、また主張を柔らかくして伝えるために使っているように山本は感じます。

※ご参考:NHK放送文化研究所の「最近気になる放送用語」に「わたし的には」(メディア研究部・放送用語 塩田雄大氏)の解説がありました。

他にも気になる言葉遣いは多くありますが、下記の言葉をタメ語からバイト語へ、そして敬語へと段階を踏んで変換してみてください。

タメ語 ※山本が6年前まで関西住居者だったことから( )内は関西弁です
① びみょう~
② 言ったじゃん (言うたやん)
③ だようねぇ (そうやねぇ)
④~なんかはどうよ?(~なんかはどうなん?)
⑤っていうかぁ~

タメ語 → バイト語
①びみょう~→ びみょうですね~
②言ったじゃん (言うたやん) → 言ったじゃないですかぁ 
③だよねぇ (そうやねぇ)→ ですよねぇ →
④~なんかはどうよ?(~なんかはどうなん?)→~なんかはどうなんすかねぇ~ 
⑤っていうかぁ~ → ~って言いますかぁ 

バイト語 → 敬語
①びみょうですね~ → 何とも申しかねます
②言ったじゃないですかぁ → 申し上げました
③ですよねぇ →はい、そうですね(さようでございますね)
④~なんかはどうなんすかねぇ?~ →~などはいかがなのでしょうか?
⑤~って言いますかぁ →~と、申しましょうか

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

2017年11月9日(木) 土下座事件に代表される増殖するクレーマーにも決して負けない!『優良顧客へ導くクレーム対応力アップの実践』~クレームを言う心理とタイプ別対応法~ (株式会社アークブレイン様主催公開セミナー) 

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マナー研修」の話題から。

にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


エチケット・マナーランキング

|

2017年9月 9日 (土)

気になる間違いやすい言葉遣い 日本語のあれこれ(8)

①お名前をいただけますか(または、頂戴できますか) →
②~と申しますと →
③〇〇社長が参りました →
④〇〇の件、了解しました →
⑤〇〇を持参していただけますか →

葉遣いは少々間違っていたとしても“思い遣りの心”が一番大切ですから、気にし過ぎてガチガチにならなくていいと思います。しかし、何が正解なのか分からず使っている人も多いと考えられます。実際にビジネスの場面でよく耳にする言葉で、間違っているフレーズが沢山あります。上記にほんの一部ですが取り上げてみました。皆さんも上記の①~⑤をおさらいとして正しい言葉に変換してみてください。解説は山本がマナーや電話応対、接客接遇研修の際に説明しているものです。

回答と解説:
①お名前をいただけますか → お名前をお聞かせいただけますか

「いただく」はモノの受け渡しに使います。名刺は物ですから「お名刺頂戴出来ますか」でOKですが、お名前はモノではありませんから「頂戴」と言われてもあげられないからです。(なんか屁理屈言ってるみたいですが、悪しからずです)

②~と申しますと → ~とおっしゃいますと
「申します」は「言う」の謙譲語です。申したのは自分ではなくて、相手です。こちらは相手の言動を指すことになりますから、「いらっしゃいます」の尊敬語を使います。

③〇〇社長が参りました → 〇〇社長がいらっしゃいました
こちらも⓶と理屈は全く同じです。相手の行為を指すので、謙譲語ではなく尊敬語です。例えば社内の会議の場面では、出席する社員に対してのアナウンスは社長のことを敬った言い方(尊敬語)でなければないことから「いらしゃいます」しかし、取引先の皆さんにアナウンスする際はいくら社長でも身内になる訳ですから、「社長の〇〇が参りました」と謙譲語を使います。冒頭の言い方も変わるので注意してください。敬称が先で「社長の〇〇」に変更。

④〇〇の件、了解しました → 〇〇件、承知しました かしこまりました 承りました
「了解する」は基本的に目上の人やお客様には使いません。上司が部下に「了解です」と使うのはOKですが、部下が上司に対して「了解です」はNGです。

⑤〇〇を持参していただけますか → 〇〇をお待ちいただけますか
一見丁寧に感じるかもしれませんが、持参するは謙譲語です。自分の行為を言う際には「私が〇〇を持参いたします」はOKですが、相手が持ってくるという行為を言う時には尊敬語の「お持ちいただけますか」が正解です。

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マナー研修」の話題から。

にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


エチケット・マナーランキング

|

« 2017年8月 | トップページ | 2017年10月 »