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2018年4月30日 (月)

関西弁のあれこれ(1)(関東との比較)

今回は関西弁についてです。生まれも育ちも関西の山本も「遠慮のかたまり」の言葉をよく使います。そして、7年ほど前までこれを標準語だとすっかり思い込んでおりました。関東に来ると確かに「遠慮のかたまり」の言葉は、耳にしなくなりました。その他、「おなかが大きくなった」や「ほかす」は、関西人以外の人は何を推測するのでしょうか。。『こんなに違う!「関東」と「関西」おもしろ比較読本』(日本博学倶楽部/PHP文庫)からのご紹介です。

「遠慮のかたまり」は関西の奥ゆかしい表現
大皿のお菓子や料理などをみんなで食べていて、最後の一つが残ると関西ではそれを「遠慮のかたまり」と言います。大阪でも京都でも、一般によく使われている言い回しで、関西人にはこれを全国共通の言葉だと思い込んでいる人も多く、山本もその一人でした。どうして最後の一つが遠慮のかたまりなのか?最後の一つになると、何となくみんながそれを取るのを遠慮してしまい、誰も手を出そうとしない時「遠慮のかたまり、誰か食べてや」と言います。

また、最後の一つに何人かが同時に手を出しかけると、たいてい、そこで取るのをためらい、手を引っ込めます。だから最後の一つが「遠慮のかたまり」なのです。みんながためらったところで笑いが出て、ここでも「遠慮のかたまり、だれか食べてや」などと声がかかり、誰かがそれを食べるのです。

誤解を招きやすい関西弁の「おなかが大きくなった」
関西では、食事の後、よく「おなかが大きくなった」と言います。「満腹した」と言う意味で使のですが、関東ではこんな言い回しをしないので、誤解を生むことがあります。たとえば、関西の大学に通っていた関東出身の女性は、いつしか関西の言葉がうつって、実家に戻った時、母親がつくってくれた手料理にすっかり満足して「あ~、お腹が大きくなった」と言いました。すると母親は血相をかえて詰め寄りました。「相手は誰なの?」

関西弁の「ほかす」は保管するではない
関西弁で「捨てる」は「ほかす」と言います。「放下す」から転じた言葉のようですが、西日本ではかなり広い地域で使われています。「ほかす」が関西弁ではなく共通語だと思っていた関西人の上司が関東人の部下に「これ、ほかしといて」と言ったら捨てずに大事に保管していたのです。また、「ほかしといて」を「ほかほかにする」と推測して、温めて笑われた人もいたそうです。

※こんなに違う!「関東」と「関西」おもしろ比較読本(日本博学倶楽部/PHP文庫)

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