経営理念とは今や参加型で更新するものⅡ
面白法人カヤックの柳澤大輔社長は創業時から経営理念を大変意識され、現在の経営理念である「つくる人を増やす」は2007年にアップデートしたものだそうです。創業から数えて5つめだそうですが、会社の成長に伴なって経営者と社員の意識のズレを感じるたびにアップデートされて来たそうです。過去の経営理念の返還はすべて“社外秘”で、私は未来しか見ない主義なので(笑)とのコメントが載っています。
そして、柳澤社長は「経営理念オタク」と自称するほど、様々な企業の経営理念を調べ続け、感銘を受ける経営理念には、3つの要素が含まれていることに気づいたそうです。それは、「会社の成長性を示唆している」「会社の戦略や戦術が理念から垣間見える」「社会に貢献することが示されている」です。面白法人カヤックさんでは、創業から21年間、年に2回「経営理念が持つ価値を見つめ直す合宿」を開催されていますが、欠かしたことがないそうです。
柳澤社長に響いた4社の経営理念とは?
サイバーエイジェント → 21世紀を代表する会社を創る
アマゾン → 地球上で最もお客様を大切にする企業であること
ナイキ → 世界中のすべてのアスリートにイノベーションとインスピレーションを
鳥貴族→ 焼き鳥で世の中を明るくする
●どの経営理念も企業の志が感じられ、素敵だと思いました。その中でも焼き鳥が大好きな山本は鳥貴族さんの「焼き鳥で世の中を明るくする」はユニークで分かりやすく面白いなと思いました。たしかに美味しい焼き鳥をいただくと自然と笑顔になりとても幸せな気分になります。
また、ナイキさんの「世界中のアスリートにリノベーションとインスピレーションを」は、まさに昨日の東京マラソンを拝見し経営理念の威力を実感いたしました。新型コロナウィルスの影響で規模が大幅に縮小されての開催により選手の力になる沿道からの応援は少なかったですが、大迫傑選手(ナイキ)は日本新記録を出して優勝、またこれまでそれほど実績のなかった選手たちがハイレベルな記録を輩出しました。選手の皆さんの日々の鍛錬はもちろんですが、厚底シューズと魔法の粉の出現も追い風になったのではないでしょうか。
※参考文献:『そのままで大丈夫ですか?社員が求める経営理念は変わった』(日経トップリーダー2019.8月号)
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