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2020年3月31日 (火)

経営理念とは今や参加型で更新するものⅢ

経営理念のアップデートの仕方や言葉遣い、表現方法などのポイントとはどのようなものなのかわかりやすく記事(『そのままで大丈夫ですか?社員が求める経営理念は変わった』(日経トップリーダー2019.8月号))に書かれています。経営理念をつくるにあたっては、「自分でつくる」「社内でプロジェクトチームを組んでつくる」「第三者(コンサルティング会社など)を交えてつくる」といった方法があるが、手間や期間、コストを考えると一長一短と言えるようです。

「会社の売上高が10億円規模、または従業員数が300人未満であれば、経営者が先導して決めるのが望ましい」と経営理念の策定に詳しいフォスターワン代表の坂上仁志氏は語っていらっしゃいます。また、具体的にアップデートをしていくには2つのポイントを踏まえることだそうです。一つ目は、経営理念を作成するフローに沿って、理想に近い言葉を見つけるまで推敲を繰り返す。2つ目は経営理念のアップデートに併せて、それに紐づく規範も体系化していくことだとか。

一つ目:経営理念を作成するフロー
本やネットでの検索
↓ 気に入ったものを選び、A4判用紙1枚に書き留める
週に1回、加筆、削除する
↓↑ 自分の言葉で表現し、何度も再考する
月に1回、幹部や友人などに意見を聞く

自分が目指す経営理念になるまで推敲しながら、完成までもっていく

2つ目:経営理念を設定したら具体的な言葉で体系化する
経営理念 → ~で人を幸せにする ~で世の中に貢献する
ミッション(使命)→ ~のためにする ~する(誰かのために、ある目的のために)
ビジョン(将来像)→ ~で世界一になる ~で業界をリードする
バリュー(価値観)→ ~でいたい ~すべし
社訓 → ~すべし
信条 → ~を目指す ~を追求する ~を徹底する
モットー → ~で働く ~でいる
スローガン → 元気、感動、感謝 ~でいよう(覚えやすいもの)
クレド → ~します ~を約束します ~を大切にします
行動指針 → ~します ~努めます(どのように行動するか)
※上段は抽象的な言葉が多く、下段になるほど具体的な言葉が多い

●経営理念が体系化できたら、最後は従業員にどう浸透させて実践させるかが大事とも書かれていますが、まさにその通りで納得です。お飾りの言葉だけにならないことが肝心であり、具体的であればあるほど分かりやすく末端まで伝わりやすく実践が可能になると推察いたします。今回は具体的につくり方を示してあって、山本も大変勉強になりました。今一度経営理念を見直してみては如何でしょうか。次回は絵で社訓を表現している企業様のご紹介です。

※参考文献:『そのままで大丈夫ですか?社員が求める経営理念は変わった』(日経トップリーダー2019.8月号)

ホームページ:https://www.leafwrapping.com/

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