非言語コミュニケーションの重要性を改めて思う
コロナ禍が続いて半年以上が過ぎました。研修や講演もリアルが戻りつつありますが、やはりこのコロナ禍、オンラインでの実施も並行して進んでいます。今回は改めて非言語コミュニケーションの重要性について気付かされたお話しです。
先日のオンライン研修でのこと、私は東京からzoomにて発信。その先は秋田県でしたが、個々にzoomに入るのではなく、受講者の皆さんはホテルの会場に着座し、大スクリーンに映し出される私の画面から学んでいただくというもの。当方も初めての経験で少しドタバタしてしまい、反省です。ご担当の配慮で受講者の様子がわかるようにとiPadを複数つないで受講者が画面を見ている様子をzoomでつないでくださいました。
しかし、距離的に遠くて顔の表情までは全くわからなかったのです。そんな中、複数台が同じ場所でzoomに繋がっていることから、当方の声がどうやらハウリングしてしまうようでミュート(消音)にしてくださったのですが、それが・・・
当方には全く会場の様子、特に周辺言語が伝わってこないのです。例えば誰かが咳をする、ざわつくなど。これらが全く感じ取れないので沈黙の中で相手の反応がわからずひたすらしゃべっている感じです。講演会ならまだ良いかと思いますが、スキルを上げていく研修では反応を見ながら進行していくので大変苦労しました。終わった時には正直やれやれといった感じでしたが、なかなかできない貴重な経験にも思いますので大変勉強になりました。
それとは真逆に社会的距離を保ちながらのペアワークでは、ご担当がiPhoneをあるペアに近づけ大きく映し出し声も届くようにしてくださったので、受講者の理解度がわかりやはりコミュニケーションはこれでなくてはね!と思った次第です。
下記、以前ブログに書いたもの
対人コミュニケーション用の信号「9つの非言語メディア」とは(※1)
1 人体(コミュニケーション当事者の遺伝因子にかかわるもろもろの身体的特徴の中で、なんらかのメッセージを表すもの。たとえば性別、年齢、体格、肌の色など)
2 動作(人体の姿勢や動きで表現されるもの)
3 目(「視線の交差(アイ・コンタクト)」と目つき)
4 周辺言語(話しことばに付随する音声上の性状と特徴)
5 沈黙
6 身体接触(相手の身体に接触すること、またはその代替行為による表現)
7 対人的空間(コミュニケーションのために人間が利用する空間)
8 時間(文化的形態と生理学の2つの次元での時間)
9 色彩
※1:『非言語コミュニケーション』(マジョリー・F・ヴァーガス著/新潮社)
上記の9つを参考にすると今回の研修では、動作、目、周辺言語、沈黙、対人空間などが当てはまります。相互で良いコミュニケーションを取るには非言語がいかに重要であるか身をもって感じました。皆さんも大いに9つの非言語をご活用ください。
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