ついつい甘いモノ💛に手が伸びてしまうのはなぜ?
今回は、『私たちはなぜ、犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか、:カーニズムとは何か』という、変わったタイトルの本の中から、現代人は美容と健康によくないかも・・・と思いつつ、どうして甘いモノや脂っこいもモノに手を伸ばしてしまうのかの真因を探るお話です。
今日地球では、飢餓、戦争、テロでの死者を合計した数よりも多くの人が、なんと肥満と糖尿病で命をを落としています。普通の人はアルカイーダの攻撃よりもマクドナルドの食べ過ぎで死ぬ確率の方がはるかに高いということです。にもかかわらず、私たち人間はなぜ甘いモノや脂っこいモノに手を伸ばしてしますのでしょうか。
それは、私たちの感情や感覚の世界が現代的産業社会ではなく、数万年前のアフリカのサバンナにいた先祖の生きていた世界で繁栄するように進化したからなのだと著者は言います。五万年前、私たちの先祖がアフリカのサバンナを歩いていた時、よく熟している甘い果実がなる木を見つけたとしましょう。その状況で正しいと思われる反応は、近くの群れのヒヒに横取りされる前に、できる限りたくさんの果実をできるだけ早く食べることなのだそうです。
もし私たちの祖先が希少突然変異の遺伝子があって、甘くて脂っこい食べ物が嫌いだったら、恐らく生き延びることはできなかっただろうと。著者は、自宅の冷蔵をを開けてチョコレートケーキを見たら、DNAと脳の神経細胞は今が21世紀だということがわからず、未だにアフリカのサバンナにいると思ってしまうため、そのチョコレートケーキをどうしてもたべなければならないという欲求にかられるのだと記しています。
これと同じ原理が動物にも当てはまるそうです。子犬がじゃれて遊ぶのが好きなことを例に挙げると彼らはなぜ、そうするのでしょうか?なぜなら数万年前、犬の先祖である狼にとって遊びが生存に不可欠だったからなのだと。
狼は社会的生き物です。彼らは群れの仲間と協力し合うことによって生き延び子孫をを残すことができたのでした。多くの場合遊びを通して群れの中のルールを学びます。だから、ほかの子供たちとあまり遊びたがらない希少突然変異の遺伝子を持つ狼の子は、恐らく生きながらえることができなかったであろう、と。
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