コーヒー初心者のための珈琲豆&ミニ知識
自宅で豆を挽くコーヒー愛飲家が増えているようです。ブログ筆者もご多分に漏れずその一人(初心者レベル)なのですが、『人生を豊かにしたい人のための珈琲』という本に図書館で出会って、コーヒーにまつわるさまざまな知識の一端に触れることができました。今回は私同様の「コーヒー初心者のための珈琲豆知識」です。
そもそも美味しいコーヒーの私なり(筆者の川島氏)の定義をひとことで言えば「冷めても美味しい」です。まずいコーヒーは冷めたらミルクと砂糖を入れないと飲めません。酸味が苦手という話もよく聞きます。コーヒーは甘味と酸味を楽しむものですが、コーヒー本来の酸味と、酸化した「酸っぱさ」は違います。ツンとした酸味は酸化です。
砂糖もミルクも要らない本当に美味しいコーヒーを飲もうと思うなら、焙煎豆を量るのに柄杓状の「メジャースプーン」を使うの合理的ではありません。なぜなら、重さではなく体積で量っているからです。これは抽出時の濃さ・薄さに影響を及ぼします。家庭では、面倒でも重さを量るスケールを使うことをお勧めします。
レシピについて著者のお勧めは、ザラメ程度のやや粗びきで1杯(150㏄)淹れるのに20グラムが適量だそうです。ですが、2杯(300㏄)抽出では40gではなく10%減らして36gを使います。このように増杯に応じて徐々に量を減らし、4杯(600㏄)なら80gではなく25%減らして60gで事足ります。
少しでもコーヒーをかじった方なら「コーヒーはフルーツである」と聞いたことがあるかもしれません。これは著者が言い始めた言葉だそうです。コーヒーはワインと同じようにフルーツからできた飲料です。だからこそ取り扱いもフルーツ同様でなければいけません。クオリティと同じく鮮度も重要とのことです。
寒暖差のある畑で収穫されたコーヒーは、花が咲いてから熟するまでの期間が長くなるので、密度が高くずっしり重たい豆になります。ゆっくり成長することで、油脂やショ糖の量が増えるのです。コーヒーの量り売りで、いつも通り200g買うと「今回はやけにかさばって量が多くて得をした」と感じたことはありませんか?これは得をしたのではなく、密度の低いコーヒーを買ったということです(ただし焙煎度合いによって体積は変わり、深煎りほど体積が増えます。ですから同じ焙煎度合いで比較しての話です)。
最後は誤解を招きそうな「ゲイシャ」という名が登場する珈琲豆のお話です。昨今ではゲイシャが世界中でもてはやされているそうですが、日本語の芸者とは無関係で、産地のひとつ、エチオピアのゲイシャ村がその由来です。ジャスミンの花にも例えられる独特の香りが特徴だそうです。是非一度楽しみたいです。
| 固定リンク