色違いによる効果的なリノベーションとは?
テレビ番組やコマーシャルの世界で使われる「クール」という表現は、日本の放送業界で使われる専門用語で、1年を1月から12月までの四半期、つまり3か月単位の4クールに分け番組編成を行うという習慣に基づいて使われてきた表現です。このクールが変わる時期には、全シーン図に放映された番組の評価があちこちで語られることになります。
ところで、2022年7月18日(月)~2022年9月19西(月)までフジテレビ系で流された番組に『魔法のリノベ』があり、それなりの評価を得ていたようです。リノベはリノベーションの略で、復元を目的としたリフォームと異なり、マンションを含む中古住宅に新しい空間を創造することを目的とする手法で、一部で人気になっているようです。
さて今回は、カラーコーディネーションで住まいの環境が大きく変わる可能性について、色に関する専門書からいくつか取り上げることにします。まずは入口から「玄関がオレンジ色だと温かみを感じる」と『彩流ハッピーライフ』という本にありました。オレンジ色はカジュアルで親しみやすく、家庭的なぬくもりを感じさせる色との評価です。
次はリビングです。ある実験では、四方を温かく感じるオレンジ色などの暖色系に塗った部屋と、見るからに寒く感じるブルーなどの寒色系に塗った部屋では、ドアを開けたときに瞬間的に感ずる温度差が、イメージとして3~4度もあるという検査結果があります。そして、暖色系の強い部屋にいると、実際より長い時間そこに居たと錯覚します。
そして、勉強部屋や書斎です。実は記録に大きな影響を与えます。受験勉強では暗記が必要な科目もありますが、こうした科目の学習効果は本人がリラックスできる環境(青を基調とした室内)にいると55~78%も向上するそうです。また、暗記力だけでなく、理解力の向上にも室内の色使いが影響し、理解度が73%も上がることがあるそうです。
最後はベッドルームです。こちらも勉強部屋や書斎と同じように青色系がおすすめです。青は副交感神経に働きかけ、血圧、脈拍、呼吸数などを低下させて心を落ち着かせる働きがあります。毎日しっかり寝ても疲れがとれない人は、「メラトニン」というホルモンによって調整される体内時計G乱れている可能性があると『彩流ハッピーライフ』に。
このメラトニンがしっかり分泌されていないと快眠できません。青は、メラトニンの原料になっている脳内物質「セロトニン」の生成を促進する効果があります。セロトニンが十分あればメラトニンもうまく生成され、しっかり分泌されれば快眠へと導くことが出来るので、ベッドカバーやシーツ、パジャマやカーテンに青色を取り入れるのがよいようです。
参考文献:『彩流ハッピーライフ』『色の秘密』『色の雑学辞典』『色の力』
Leaf Wrapping 山本志のぶ ホームページはこちらです
| 固定リンク
「メンタルヘルス研修(セルフケア)」カテゴリの記事
- 「メンタルヘルス」に関する研修資料から(2023.10.11)
- 精神科医療の新しい流れを構成する諸要素について(2023.07.02)
- 節目となる30代、50代、70代の健康管理について(2023.02.28)
- 怒りを収める「呼吸法」と「漸進的筋弛緩法」(2023.02.06)
- 色違いによる効果的なリノベーションとは?(2022.10.20)