サッカーW杯PK戦のプレッシャーはどのくらい?
今回はサッカーW杯でのペナルティキック素材にストレスを引き起こすプレッシャーを取り上げます。『なぜ本番でしくじるのか プレッシャーに強い人弱い人』という本に、サッカーW杯)とUEFAチャンピオンリーグ(1996~2007)のすべてのPK戦におけるペナルティキックの成功率が紹介されています。そして、フォーカスされているのはスーパースターとその後に続くスター予備軍との成功率の比較です。
常識的にはテクニックに優れ、多くの修羅場をくぐってきたスーパースターの方がはるかに成功率は高いと予測されますが、結果は真逆でした。この間に合計298人による366回のPKが蹴られているのですが、スーパースターの成功率が65%程度であったのに対し、将来のスーパースターはなんと90%近かったのです。ちなみに平均成功率は74%です。
全世界のTV視聴者数はサッカーW杯とオリンピック(五輪)はおおむね同じくらいだそうですが、五輪33競技(2020年東京五輪、パラは除く)に対しサッカーW杯は32か国で62試合。1試合当たりの視聴者はサッカーW杯の方が圧倒的に多く、世界中が注視する中でのPKキッカーには名手であればあるほどプレッシャーになるのでしょう。
さて、サッカーの試合では時間内で決着のつかない試合を5人対5人のPK戦で決着させることがあります(W杯では決勝トーナメントから実施)。このPK戦では、「決めれば勝ち」と「外せば負け」の状況が必ず出現します。では、この二つのケース「決めれば勝ち」と「外せば負け」では成功率に違いが出るでしょうか?
常識的には同じような成功率になると思われがちですが、実際には「決めれば勝ち」のPKの成功率は93%なのに対し、逆に「外せば負け」の成功率は44%でした。(soccer king.jp2014.07.01)。なんとダブルスコア以上に差があるのです。PKのキッカーにとって、チームの勢いが大きく「メンタル」に影響を及ぼしていることが分かります。
百戦錬磨のプロ選手でさえこれだけ影響(プレッシャーやチーム状況)を受けていることがわかりますが、私たちも日常のあちこちでストレスを感じています。ストレスを感じる・感じないは個人差がありますが、日常からストレスを取り除くことは難しいですらから「ストレス(プレッシャー)対策」をしっかりとやって、日頃から心にゆとりを持たせる生き方を心がけることが肝要でしょう。
参考文献:『なぜ本番でしくじるのか プレッシャーに強い人弱い人』 参考サイト:(soccer king.jp 2014.07.01)
| 固定リンク