節目となる30代、50代、70代の健康管理について
この稿は『PRESIDENT』の2月3日号の、「最新ビッグデータで判明 体調不良を感じやすい病気と予防策2023」から、主に30代、50代、70代に関する記述をピックアップしてまとめています。本誌の当該特集の冒頭に、「各年代によって注意すべき「厄」が変わる! とあり、本厄を男女別に下記のように定義しています。
男性 不摂生の厄:平成11年生まれの24歳、ストレスの厄:昭和61年生まれの37歳、肥満の厄:昭和48年生まれの50歳、更年期の厄:昭和35年生まれの63歳。
女性 不摂生の厄:平成10年生まれの25歳、婦人病の厄:昭和59年生まれの39歳、更年期の厄:昭和46年生まれの52歳、ロコモの厄:昭和35年生まれの63歳
上記を踏まえると、男性は37歳が「ストレスの厄」に該当しますので、ここでは男性の30代を取り上げます。「30代で血圧や血糖値、肝機能の検査値に異常が見られる方は、50~60代に大きな病気になるリスクが高くなります。この段階でしっかり体のケアをするかどうかで、その後の人生大きく左右するといっても過言ではありません」とあります。
次は、50代です。この年代で多く見られるのは糖尿病ですが、この病気は一般的に食べ過ぎと運動不足が要因といわれます。糖尿病は20歳ぐらいから発症率が緩やかに上がって、50歳から急上昇する傾向があるそうです。そして、一度発症すると食事制限などが大変なので、50歳で改めて生活習慣の見直しを専門医がお勧めしています。
また、50代男性が注意すべき病気のもうひとつが脳血管疾病です。脳梗塞や脳失血などの総称が脳血管疾病ということになります。この病気は40代から少しずつ発症リスクが高くなり、50代に入ると加速度的に上昇するそうです。同じように、心筋梗塞など虚血性心疾患が発症するのも50代です。
一方、女性は55歳を境に動脈硬化が加速すると言われています。女性の厄年はこれまで数えで19歳、33歳、37歳、61歳とされてきましたが、本誌の解釈は上記の通り。こうした考え方によると、従来の37歳の本厄が今は52歳に当たるので、この年代に動脈硬化に対する予防を心がけるべきと専門家がアドバイスしています。
70代以降に発症することが多いアルツハイマー型などの認知症も、50代前後から若年性発祥のリスクがあるそうなので、気をつけたいですね。50代は「もう若くない」との後ろ向きの心が病気に表れるそうです。前向きな生き方や心の持ちようが病気の予防に役立つようですから、多少不調を感じても決して後ろ向きにならないようにしましょう。
最後に70代。ハーバード大学が75歳に30年前の仕事に戻ったと仮定し、当時の映像や新聞の中で1週間暮す実験をしました。すると、全員の体力や認知機能が改善され、見た目も若返り、行き「車いす」帰り「歩き」まで起きたそうです。若返り策の好例は同窓会だとか。なるほど、高校の同窓会に行くと、たしかに18歳のときの気持ちに戻ります!
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