心理的安全性にまつわる4つの不安と4つの思考
心理的安全性を阻害する4つの不安
「無知への不安」:こんな単純なこともわからないと思われそう
「無能への不安」:こんな簡単なこともできないのかと思われそう
「否定への不安」:反対して、人間関係や自己評価に傷をつけたくない
「邪魔への不安」:自分だけ悪目立ちして、仲間はずれになりたくない
心理的安全性を壊す4つの思考
「完璧主義」:他者のすべての行動に完璧を求めたい
「コントロール欲求」:他者の思考や行動を自分の統制下におきたい
「過度の所属欲求」:同じ価値観や意見を持ち、一体感ある仲間でいたい
「犯人探しの本能」:悪いことが起きると、犯人を探して非難したい
グーグルが発見したチーム成功要因5要素の1番目は「心理的安全性」
グーグルは、大半が同じメンバーで構成されている2つのチームの活動成果から、興味深いデーターを検出した(集団的知性〈Collective Intelligence〉の発見)。両チームには共通してハイパフォーマーなメンバーが多く含まれており、個人能力の総和に大きな違いはない。にもかかわらず、チームの生産性には大きな差が発生していた。
これらの実験結果の考察から、個人生産性の合計とチームの生産性は相関関係が少なく、チームの生産性の向上のためには「集団的知性がいかに生まれるか」という視点が重要であることがわかった。この研究の成果は、研究結果である「心理的安全性の重要性」とともに、ビジネス界に世界に大きな影響を与えることになった。
これらを総合的に考察して、グーグルは「心理的安全性がチームの生産性を高める」と結論づけた。ここでいう「心理的安全性」とは、「チームメイトなどまわりの評価に怯えることなく、自分の意見や想いを発信するために必要となる要素」のことで、メンバーからの評価や人間関係のリスクを感じないチームこそ生産性が高いのだと。
グーグルの実験結果から、5つの「チーム成功因子」
①心理的安全性:メンバーは「他のメンバーに対して対人関係の不安」を感じない。自分の過ちを認めたり、質問したり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと確信できる。
②相互信頼:メンバーは「クオリティの高い仕事を時間内に仕上げる」という相互の信頼関係を持っており、問題が起きた時にも責任を転嫁しない。
③構造と明確さ:仕事で要求されていること、その要求を満たすためのプロセス、メンバーの行動がもたらす成果について、すべてのメンバーが理解している。
④仕事の意味:仕事そのもの、またはその成果に対して目的意識を持てる。仕事の意味は属人的なものであり、経済的な安定を得るなど、人によってさまざまであるから。
⑤インパクト:自分の仕事には、組織において、社会において意義があるとメンバーが主観的に思える。個人の仕事がどのようなインパクトをもたらしているのかを可視化する。
参考文献:『だから僕たちは、組織を変えていける』
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