バフェット流「投資法」「タイミング」「スタンス」投資法について
投資法について 「(株式市場は)短期的に見ると人気投票機のようですが、長期的には企業価値を計る計量機です。ウォール街では、「もちろん、それは安いですが、この先値上がりすることはありませんよ」などと言いますが、それはばかげてます。人々が投資で成功してきたのは、よい企業とずっと付き合ってきたからです。遅かれ早かれ市場は企業価値を反映します」
「自分が本当によく理解しているものに対して、ちょこっとしか手を出さないなんて、いいとは思いません。私は何であれ、ちまちまとやりたくない。なぜなら、ちまちまとやる理由は、あまり自信がないからですよね。だったら、そんな考えはすっぱり忘れて、自信をもってやれることをやります」
「投資はシンプルに 自分が良く理解している企業をいくつか選び、その中から企業価値や経営陣の善し悪し、経営難の期間の長さなどの点で基準に達しないものを排除」「勝つための秘訣 試合に勝つ選手は競技に集中している。スコアボードばかり気にする選手はダメ。株価を見ずに週末を楽しく過ごせる人は、平日もそうするとよいでしょう」
タイミングについて「勘とか虫の知らせとか、そういうものはまったくありません。私はただ腰を落ち着けて、ひとつの会社の将来展望はどうなのか理解しようとしているだけです」「我々にとって一番好都合なのは、よい会社が一時的なトラブルに見舞われたときです……我々はよい会社が手術台に乗った時に買いたいのです」
「私の考えでは、株を買ってよいのは、その企業のあらゆる要素を考慮したときに、その株が本来の価値よりも低い価格で売られていると思ったときだけです」「今日魅力的なものを、明日はもっと魅力的になるだろうと思って見逃してはいけません」「年に一度、正しい判断ができればそれでいいんです」
「景気が良いときというものは、シンデレラが舞踏会にいるときのようなものです。彼女は12時になったらすべてがカボチャとネズミになると知っています。でも舞踏会はあまりに楽しすぎて、周りにいる人々も立派だし、酒もどんどん出てくるし、ホールの壁には時計もない。それが資本主義の社会に起こったことです」
投資に対するスタンスについて 「世の中は、こんなお買い得品があるよ、と教えてはくれません。堀り出しものは自分で見つけなければならないのです」「企業を評価する際の、唯一の、最も重要な判断材料は、価格決定権です。競合相手に顧客を奪われることなく商品の価格を上げることができれば、それはとてもいい会社です」
「技の難易度はオリンピックでは重視されます。でも、ビジネスでは難易度は関係ありません。とても難しいことを成し遂げたからといって加点されることはないのです」「人がやっているから我々もやらなくてはいけない」という陳腐なセリフは、どんなビジネスでもトラブルのもととなります」
「第一に、市場に蔓延する不安は投資家にとって味方です。なぜなら、それはいいものが安く買えるチャンスが増えるからです。第二に、個人的な不安は投資家にとって敵です。そういう不安は根拠もありません。堅実な財務運営を行っている選りすぐりの大企業に、じっくり長期間付き合っていれば、必ずといっていいほど利益が上がります」
参考文献:『ウォーレン・バフェットの生声』(デービット・アンドリュー編/文響社刊)
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