健全な「子育て」の知恵を文献から学ぶ
子どもの「安全基地」
「安全基地」というのは、イギリスの心理学者ジョン・ボウルビィが提唱した理論「愛着理論」に基づく考え方。人間は生まれたときから目新しいことに挑戦することで、成長を遂げる。でも、新しいことにチャレンジするには、意欲が必要だ。その意欲を支えるのが安全基地の概念なのだ。
ボウルビィが発見したのは、子どもの発達にとって父母などの保護者が与える心理的な「安全基地」が不可欠であるということだった。問題行動を起こす人の多くに、どうも幼い時にこの安全基地となる環境が欠けていたらしい。そこで、保護者が子供たちが幼いころに安心感を与えることが、いちばん大切なのだとボウルビィは提唱した。
たとえば、会社での上司と部下との関係。教師と生徒の関係といった人間関係はもちろんのこと、精神面で支えるという意味では、化粧と女性との関係についても応用ができる。
人間、誰にとっても、他者とのコミュニケーションほどつねに目新しく、不確実なことはないので、「安全基地」が必要となるのである。
子どもを成長させるのは「才能」か「努力」
おとなになって成功や失敗をしたとき、その原因を自分の「才能」に結びつけるか、それとも「努力」に結びつけるかは、子どものころの「ほめられ方」によって決まる確率が高い。
子どもを「ほめること」はとても大事だとの認識から、折に触れ「ほめること」を実践する親は多いが、そのほめ方によって、子の人生に取り組むスタンスが変わるという。
「成長思考」「やり抜く力」を妨げる表現・・・「才能があるね! すばらしい」 「まあ、挑戦しただけえらいよ!」 「よくできたね! 君はすごい才能を持っている」 「これは難しいね。できなくても気にしなくていいよ」 「これは君には向いていないのかもしれない。でもいいじゃないか。君にはほかにできることがあるよ」
「成長思考」「やり抜く力」を伸ばす表現・・・「よくがんばったね! すばらしい」 「今回はうまくいかなかったね。一緒に今回の方法を見直して、どうやったらもっとうまくいくか考えてみよう」 「よくできたね! もう少しうまくできたかもしれないと思うところはあるかな?」 「これは難しいね。すぐにできなくてもいいよ」 「もうちょっとがんばってみようか。一緒にがんばれば必ずできるから」
小中学校の不登校児が34万人
「不登校」というのは、1年の内に30日以上登校しなかった生徒が対象。ただし、病気や経済的理由などのケースはこの数には含まれない。不登校の生徒は、小学校では2.21%に過ぎないが、中学校では7.8%になり、この傾向は11年連続で増加中。中学校の7.8%は、13人に1人が不登校という高い割合で、クラスに常時2~3人が不登校となる。
この問題の難しさは、不登校の児童生徒本人が、なぜ学校に行けなくなったのか、理由がわからないケースが多いためとのこと。これでは、救う手立てが見つけにいため、東京都が小中学校における不登校の要因を調査した。これによると、もっとも多かったのは、「学校生活にやる気が出ない等」で、次いで「不安や抑うつ」「生活リズムの不調」だった。
※参考文献:『化粧する脳』(茂木健一郎&恩蔵絢子著/集英社刊)
『GRIT やり抜く力』(アンジェラ・ダックスワース著/ダイヤモンド社刊)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e75256f5e659eeb9bae00ed8da060acc8156940e
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