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2025年2月14日 (金)

文化勲章受章者に女性の立ち位置を見る

第一回受賞者から女性受賞者が初めて登場するまで

第一回 長岡半太郎(物理学) 本多光太郎(金属物理学) 木村栄(地球物理学) 佐佐木信綱(和歌・和歌史・歌学史) 幸田露伴(文学) 岡田三郎助(洋画) 藤島武二(洋画) 竹内栖鳳(日本画) 横山大観(日本画)

第二回 高木貞治(数学) 西田幾多郎(哲学) 川合玉堂(日本画) 佐々木隆興(生化学・病理学)

第三回 昭和181943)年429日発令 伊東忠太(建築学) 鈴木梅太郎(農芸化学) 朝比奈泰彦(薬学・植物化学) 湯川秀樹(原子物理学) 徳富蘇峰(歴史・政治評論) 三宅雪嶺(社会評論) 和田英作(洋画)

第四回 昭和191944)年 田中館愛橘(地球物理学・航空学) 岡部金次郎(電気工学) 志賀潔(細菌学) 稲田龍吉(細菌学) 狩野直喜(中国文学) 高楠順次郎(インド哲学)

第五回 昭和211946)年 中田薫(法制史・日本法制史) 宮部金吾(植物学) 俵国一(金属学) 仁科芳雄(原子物理学) 梅若萬三郎(能楽) 岩波茂雄(出版)

第六回 昭和231948)年 木原均(遺伝子) 長谷川如是閑(評論) 安田靫彦(日本画) 朝倉文夫(彫刻) 上村松園(日本画):74歳で受章、75歳で逝去

その後の女性受章者

第三十回 昭和461971)年 野上弥生子 81歳時受章 99歳で逝去

第三十九回 昭和551980)年 小倉遊亀 85歳時受章 105歳で逝去

第四十四回 昭和601985)年 園地文子 80歳時受章 81歳で逝去

第四十八回 平成元(1989・昭和64)年 片岡珠子(洋画) 85歳で受章 103歳で逝去

上記中、日本画の小倉遊亀さん105歳、洋画の片岡珠子さん103歳はお見事ですね。

文化勲章は生存者への授与が原則のため長寿が多い画家が最多45

昭和期の文化勲章は、自然科学97人(理学43人、工学23人、医学21)、社会科学13人、人文科学26人、芸術107人(小説・詩歌・評論33人、絵画・彫刻・工芸・書道・陶芸61人、演劇・音楽・映画・舞踏13人)、その他6

この中から絵画をピックアップすると、日本画30人、洋画15人の計45で最多だった。

『一流の画家はなぜ長寿なのか』(霜田里絵著/サンマーク出版)より

現代の日本こそ男女ともに平均寿命が80歳を超える長寿社会ですが、そうではない時代に、圧倒的な長寿をまっとうした職業の方々がいるのです。どんな職業だと思いますか? それは「画家」です。例えば、葛飾北斎や横山大観は89歳。バブロ・ビカソは91歳、マルク・シャガールは98。世界的に著名な画家たちの寿命の長さは驚異的だ

さらに強調したいことは、この長寿の画家たちは決してただ寿命が長かっただけではなく、共通しているのが晩年まで精力的に作品を描き続けた事実。昨今、健康寿命という言葉をよく耳にするが、彼らにおいては、どうもステージがかなり異なるよう。健康なうえに長寿であったのは言うまでもないが、最後まで情熱的に創作という舞台で闘い抜いたのでした。

興味深い受賞例と、二人の辞退者

親子で受章(上村松園、上村松篁)、兄弟で受章(貝塚茂樹、湯川秀樹)、親戚で受章(正田健次郎、水島三一郎)、子弟で同時受章(西川正治、菊池正士)、親友で同時受章(志賀直哉、谷崎潤一郎)など、いろいろな組み合わせがあって興味深い、と参考文献が記している。

なお、参考文献発行時点では上村家は親子受章だが、2022(令和4)年に孫の上村敦之氏が文化勲章を受章し、極めて珍しい親子三代受章の偉業となった。

また、辞退者は2人。第十三回の河井寛次郎(陶芸)と第二十六回の熊谷守一(洋画)

※参考文献:『文化勲章 受章者総覧』(教育者刊)

『一流の画家はなぜ長寿なのか』(霜田里絵著/サンマーク出版刊)

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