「博物館浴」にはリラックス効果がある
博物館浴(2025年1月20日『日経・夕刊』博物館浴「令和なコトバ」より)
「博物館浴」の名付け親は緒方泉(九州産業大学特任教授)氏で、「博物館の見学を通じ、博物館の持つ癒し効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する活動を意味する」と。
各地に充実した博物館があるのに、日本人が博物館を訪れる平均回数は年1~2回。これを増やすヒントをくれたのは、英国の博物館協会のHPのコピーだった。
「博物館は私たちのQOL(Quality Of Lifeの頭文字。生活の質・生命の質)を高め、心と体を増進させる)」と書いてあった。博物館に人を呼び込むのに、こういうアプローチがあったのかと感心し、20年から、博物館に通う人の体調の変化を調べる実証実験を開始。」
その際この活動に付けたのが博物館浴(Museum Bathing)という名。
全国84カ所の協力を得て、1200人以上のデータを蓄積。すると、博物館で過ごすことにすごい健康効果(10分程度いただけでもリラックスする)があることがわかった。
美術館で古美術を見た人は抑うつ・落ち込み、疲労・無気力の数値が下がり、抽象画を見た人は活気・活力の数値が上がるなど、見た内容で効果の差があることも分かった。
英ロンドン大の研究チームも50歳以上の約6000人を対象に、文化芸術を鑑賞する機会が多い人と機会の少ない人の2グループに分けて健康調査を実施したという。
その結果、「鑑賞の機会の多い人は機会のない人に比べ、死亡率が有意に低いという結果が出た」。なんと博物館は長寿も促進するらしい。
日本国内には4,484館の博物館園が(令和3年度実績)
博物館文化の振興・推進強化を図ることを目的として、昭和3年に設立された日本博物館協会の機関誌『博物館研究』 (2023年4月号)によると、令和3年度実績で日本国内には4,484館の博物館園が存在。 内訳は、博物館法に基づく登録博物館943館、博物館相当施設430館、合計1373館で、残り3,111館(約 69%)がいわゆる博物館類似施設。
2025年5月5日に49施設が登録(純新規登録は12施設、37施設は再登録)
【新登録博物館】
日本大学生物資源科学部博物館/日本獣医生命科学大学付属博物館/長崎バイオパーク/大野城心のふるさと館/鹿児島県歴史・美術センター黎明館/三菱一号館美術館/狭山市立博物館/京都市動物園/ふじのくに地球環境史ミュージアム/お茶の文化創造博物館
【新指定施設】
香川大学博物館/アスムイハイクス(沖縄石の文化博物館)
【新登録博物館(再)】
和歌山県立自然博物館/流山市立博物館/名古屋市科学館/氷見市立博物館/磐田市香りの博物館/土浦市立博物館/大分県立歴史博物館/泉屋博古館東京/川越市立博物館/静岡県立美術館/世田谷区立郷土資料館/水戸市立博物館/上高津貝塚ふるさと歴史の広場/松阪市文化財センター/松戸市立博物館/秋田県立美術館/秋田県立博物館/
秋田県立近代美術館/指宿市考古博物館時遊館COCCOはしむれ/山種美術館/斎宮歴史博物館/公益財団法人佐野美術館/公益財団法人宮坂考古館/古川美術館/宜野湾市立博物館/掛川市二の丸美術館/我孫子市鳥の博物館/永青文庫/茨城県立歴史館/一般財団法人/北方文化博物館/ベルナール・ビュフェ美術館/しもだて美術館/MOA美術館
【新指定施設(再)】
秋田県立農業科学館/京都大学総合博物館/喜多方市美術館
参考文献:日本博物館協会の機関誌『博物館研究(2023年4月号)』
参考資料:2025年1月20日『日経・夕刊(令和なコトバ)』
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