乃木坂周辺美術館と設計者の他作品紹介 黒川紀章氏の新国立美術館(乃木坂駅に直結)と若き日の代表作
波打つようなガラス張りの外観が印象的なこの美術館は2007年に世界的建築家の黒川紀章氏の設計で竣工した(奇しくも同年に氏が逝去され遺作となる)。展示スペースで展覧会を開催し、講演会やシンポジウムなどの場を提供する新しい文化の創造に寄与する、新しいタイプの施設といえる。なお、レストランやカフェは株式会社ひらまつが展開する。
なお、設計者・黒川紀章氏の代表作には、1972(昭和47)年竣工の中銀(なかぎん)カプセルタワービル(中央区銀座)がある。2本の主柱に合わせて140個のカプセル型居住空間が取り付けられ、単身者向けセカンドハウスとしてデザインされたもので、世界で初めて実用化されたカプセル建築はメタボリズムの象徴的建築とされた。
安藤忠雄氏の『21_21 DESIGN SIGHT』と表参道ヒルズ
新国立美術館を出てミッドタウンに向かうと、北西の緑豊かな敷地につくられた、デザインをテーマとする3つのギャラリーをもつ施設があります。国際的に活躍するデザイナー、三宅一生氏を創立者として始まったデザイン活動の発信基地といえるもの。建築制限から、ほとんどのヴォリュームを地下に埋めているため、足を踏み入れると意外性が…。
同潤会青山アパートの跡につくられたのが、東京都渋谷区の表参道ヒルズ。建物の過半を地中に沈め、高さを表参道のけやき並木と同程度になるように低く抑え、中心にはかつてのアパートの中庭のような広場があり、その周りを表参道と同じ勾配のスロープが周回する。またアパートの一部はそのままのかたちで残されている。安藤氏の会心作か。
隈研吾氏のサントリー美術館(東京ミッドタウン ガレリア3階)と根津美術館
絵画・陶磁・漆工・ガラス・染織など国宝・重要文化財を含む約3000件を収蔵し、「美を結ぶ。美をひらく」をミュージアムメッセージに様々な企画展を開催する(常設展はなし)。建物は隈研吾氏設計の「和のモダン」を基調にした空間。ミュージアムショップとカフェが一体となった「shop×cafe」のほか、茶室「玄鳥庵」もある。
根津美術館(最寄駅・表参道)は、東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存し、展示するために開館。収蔵品約7600件には、国宝7件、重要文化財92件、重要美術品95件が含まれる。隈研吾設計の和風家屋を思わせる大屋根が印象的。茶室が点在する約1万7000平方mの庭園も。
乃木坂周辺のその他美術館「TOTOギャラリー」と「森美術館」
TOTOギャラリーは、国内外の建築家の個展にこだわり、出展者自らが展示空間をデザインすることで、その思想や価値観が凝縮された「作品」としての展覧会を創出している。施設内には、建築・デザイン・生活文化をテーマとした書籍を発行するTOTO出版の直営書店があり、国内外の建築、デザイン、インテリアに関する書籍や雑誌のコーナーも。
森美術館は六本木ヒルズ森タワー53階にある。国際的な現代アートの美術館。アートや建築、デザイン等、独自の視点で多彩な展覧会を企画している。さまざまなかたちでアートを楽しめるラーニングプログラムも数多く開催している。美術館としては珍しく22時まで開館(火曜は~17時)しているので、仕事帰りや食事の後にも楽しめる。
参考資料:今回はそれぞれの関連サイトを参考にさせていただきました。
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