新聞報道からハラスメント5事例を紹介
2024年10月5日『朝日・朝刊』カスハラ深刻化 急いだ条例
あらゆる場においてカスタマーハラスメント(カスハラ)を禁止する――。そう定めた条例が4日、東京都議会で成立した。都が全国に先駆けて条例づくりを急いだ背景には、カスハラによる被害が深刻化している実態がある。サービス業界の労働組合を束ねる「UAゼンセン」の調査によると、2年以内に「迷惑行為を受けた」当事者が46.8%もいた。
「豆腐が腐ってる」と土下座強要
都内のスーパーで福店長を務めていた男性(47)はかつて、客から「購入した豆腐が腐っている」との苦情を受けた。商品を確認するために自宅を訪ね、話を聞くと、豆腐は購入からすでに2週間以上が経過していたという。「時間が経てば腐って当然では……」。そんな思いを抱いたが、立場上、低姿勢を崩せない。すると、その場で土下座を要求されたという。
「お前が死ね」とののしられる
都内の区役所で介護保険に関する窓口業務に従事していた女性(52)は、要介護認定されなかった区民から、「死ねというのか。お前が死ね」とののしられた。女性は「公務員相手だと、『税金を払っているのだから』と何を言ってもいいと思っている人が少なくないと感じている。私たち職員も人間なんだと分かってほしい」と話す。
2024年10月8日『日経・朝刊』ペイハラ(ペイシェントハラスメント)対策広がる
患者や家族から医療従事者が暴言や理不尽な要求を受けるペイハラが問題視されている。診察内容に不満な患者が居座ったり、自分や家族の診察を優先するよう要求したりするものから、暴力やセクハラといった事件性を帯びた被害もあり、警察と連携して講習を開く病院も出てきた。識者は「国は自治体が主導し、業界全体で対策をとる必要がある」と。
2025年2月17日『日経・夕刊』令和なコトバ ホワイトハラスメント
初めて接する方もいいかもしれませんが、ホワイトハラスメントとは、部下への思い遣りや配慮が過ぎて、かえってその成長を妨げるような、白黒混ざったグレーなハラスメントのことをいう。(投稿者註)昔から「過ぎたるは及ばざるが如」と申しますが、ホワイトハラスメントは、まさにこれなのかもしれません。
具体例は、上司が、部下が残業しないでいいように業務を命じる代わりに自分でやってしまったり、部下の負担を減らそうと、雑用を自らやってしまう。部下は成長の機会を奪われる可能性もあるほか、その思いやりがかえって精神的な負担なることも。専門家によると「ホワイトハラスメントは、行き過ぎるとパワハラの「過小な要求」につながりかねないと。
2025年1月11日『朝日・朝刊』威圧するコーチ 適切なのか
そこには、「金魚のフンじゃねーか、てめぇはよー」や「バカだね、あんた、一から十まで言われなければわからないの?」などの威圧的な言葉で追い詰められる部員たちのことが紹介されている。指導者は、選手を発奮させようとしているのかもしれない。しかし、発せられるのは人格を否定するような言葉の数々だ。
2024年8月28日『日経・夕刊』
パワハラ恐れ「放任上司」意思疎通避け職場環境悪化 「対等な関係」研修で喚起
部下とのコミュニケーションに自信のない組織の管理者が、パワハラの指摘を恐れるあまり、部下との必要な意思疎通を避けて「放任上司」となる課題が指摘されている。コンプライアンス意識の高まりに伴い顕在化。職場環境の悪化にもつながりかねないと。
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