認知症予防に役立つモノ・コトあれこれ
歴代総理夫人たちによる月イチの麻雀の集い
2025年8月3日に放送されたNHKスペシャルでは、「歴代総理の妻たちが証言 “権力の目撃者”」と題し、時代の大きな流れの中で“総理の妻”として過ごした女性たちの証言を紹介しました。その番組で注目されたのは、月イチで集まる麻雀仲間のお話でした。ゲーム中の話題は必然として選挙の話だが、「マージャンは運だけど、選挙は運じゃない」と。
認知症予防にゲームは有効か?
囲碁、将棋、麻雀などのゲームは、科学的に証明されているわけではないらしいが、認知症予防に有効と、『認知症 いま本当に知りたいこと101』の著者・阿部和穂氏(脳と薬の専門家)は記している。その根拠として、これらのゲームは思考力、注意力、集中力を必要とし、脳によい刺激となるからとの理由から、著者は推奨している。(参考文献※1)
認知症になりにくい職業とは?
介護施設などで、「認知症にかかった方がどのような職業についていたか?」を調査したところ、「作曲家、演奏家、画家、彫刻家、小説家など、何かを創造し、表現することを職業としていた人々は、認知症になる割合が少ない」というデータが。また、一般の老人ホーム調査では、「短歌、俳句などの趣味人」も認知症になる割合が少ないと。(同※1)
脳科学者・茂木健一郎氏が紹介する認知症予防の7習慣
認知症の原因の一つともされる生活習慣病を防ぐために、米国・カリフォルニア大学のプレスロー教授が提唱した「7つの習慣」
- タバコを吸わない
- 適度な運動を日課にする
- 飲酒は適量以内に控えるか、全く飲まない
- 1日当り7~8時間の睡眠を確保する
- 標準的な体重をキープする
- 朝食を抜かずに食べる
- 間食を控える
いうならば、基本ともいえる健康的な生活習慣ながら、これを実践すれば、認知症の進行を遅らせ、脳の働きも驚くほど改善され、時には症状改善の可能性も。(参考文献※2)
本当に怖い「認知症予備軍」
身体も脳もサボると突然ダメになる! 脳の機能の低下は、さまざまな問題を引き起こします。その代表な例が認知症。2020年に医学誌『Neurolgy』で発表された研究では、日本人が60歳以降に認知症になる生涯リスクは55%にのぼると推計されています。つまり60歳を超えると2人に1人は認知症になる時代がやってきているのです。(同※2)
「旅」をするほどに、脳は若返る
なぜ旅が脳にいいのか。それは、いつもと違う環境に身を置くことで、新鮮な刺激が脳に与えられるから。初めて訪れる町、初めて食べる地元料理、見知らぬ人とのちょっとした会話。そうした小さな経験の積み重ねが、私たちの脳を心地よく刺激して、イキイキと活性化させてくれます。新しいことを体験すると、脳内ではドーパミンが分泌されるのです。(同※2)
教養を通じて前頭葉を鍛える2つの方法
1つ目は、小中学校の教科書を読み返すことです。昔とは違う現代の教育内容に触れることで、新鮮な気づきや視野の広がりが得られるはず。
2つ目は、古典文学を何度も読み返すこと。茂木さんは夏目漱石の『坊ちゃん』や『二百十日』などを繰り返し読んでおり、読むたびに新たな発見があるとのこと。(同※2)
参考文献』: ※1:『認知症 いま本当に知りたいこと101』(阿部和穂著/武蔵野大学出版会刊)
※2:『60歳からの脳の使い方』(茂木健一郎著/扶桑社刊)
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