クロスワードパズルは脳を活性化する⁉
クロスワードパズルには、驚きの効果があった! 英エクセター大学の調査によれば、クロスワードパズルをやると脳が若返るというのだ。50~93歳の実験参加者1万9078人に、14種類の判断力を調べるテストをやってもらった。すると、ふたん、クロスワードパズルや、数字パズルをしている参加者は、やらない参加者にくらべて、脳の年齢に差がでた。
短い時間の記憶(短期記憶)を調べるテストでは8歳、文章から推理力を試すテストではなんと10歳も、脳の年齢が若かった。つまり、クロスワードパズルは、脳の若さを保つための、脳トレーニングになる。さらにほかの研究では、進行の早い認知症の患者が、定期的にクロスワードパズルを解くことで、記憶を失う速さが2.54年分遅くなったという例も。
単語パズルと数字パズルで違う結果に!
クロスワードパズルのような単語パズルをよくやる人は、文章からの推理力や注意力が優れていた。いっぽう、数字パズルをよくやる人は、自分が経験したことを長く覚えている力が優れていた。パズルの種類によって、脳に与える効果が違うというわけだ。
以上、『脳のなかのビックリ事典』(四本裕子監修/ポプラ社刊)より
クロスワードパズルの歴史
クロスワードパズルが日本に伝わり、広まったのは、1925(大正14)年3月、雑誌『サンデー毎日』に掲載されて以降。3月8日号の記事のタイトルは「新知識遊戯『嵌め字』クロス・ワード・パヅル」。これに続いて「時事新報」。サンデーの約半月後の1925年3月16日日曜版「時事漫画」に「十字語判断」の名で初めて掲載され、懸賞付きで出題された。
のちにサンデー毎日も懸賞を付けた(応募数は4万通を超える)事でクロスワードパズル人気に拍車を掛けた。三番手となったのは「文藝春秋」で、1925年6月号に初めて掲載された。一方で、人気が過熱するあまり、新聞に偽のクロスワード懸賞広告を載せて、応募者から景品の送料をだまし取る詐欺が相次ぎ、最初の流行は1年ほどで収束した。
クロスワードパズルの魅力とは
「カギから思い浮かぶ言葉と実際の答えが、伝言ゲームのように少しズレる。そんな時こそ面白い」と専門家。たとえば「割らないと食べられないもの」と聞いて「たまご」を連想する人もいれば、「わりばし」の人も。シニアが知っている単語を、若者が知らなかったり、その逆もあったり。「言葉の知らない側面と出会え、言葉と仲良くなれるパズルなのだ」と。
「パズル学」の東田大志博士(41)は、「クロスワードは他のパズルより、他者とのコミュニケーションが生まれやすい」と語る。欧米の都市部で流行した当初から、新聞片手にクロスワードを解く通勤客が、隣り合わせた人たちからあれこれ口を出され、会話や交流が生まれたという。会社内で解けば同僚との、家庭内で解けば家族との、話のタネになる。
ところで、賞品のような報酬、ご褒美があった方が、パズルを解きたくなるものなのか? 東田さんによると、動物にパズルを解かせる実験では、解けた時に報酬を与えた個体と、与えなかった個体とでは、報酬を与えなかった個体の方が、よりたくさん問題を解いたという。解けた時の快感そのものが報酬となり、更なる知的欲求を育むのだろうか。
参考媒体:『脳のなかのビックリ事典』(四本裕子監修/ポプラ社刊)
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