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2025年12月 2日 (火)

絵本選び、9ポイントと大人の勘違い

『非認知能力をはぐくむ 絵本ガイド180』より、絵本選び9つのポイント

1)忍耐力をはぐくむ

絵本の主人公が頑張る姿、逆境に立ち向かう姿を描いているものを選びました。子どもたちはここに自分を重ねて疑似体験をします。その積み重ねが忍耐力もはぐくみます。

2)自己抑制をはぐくむ

絵本は「ただ楽しく」読むものです。その中で自己抑制という真逆の力をはぐくむことは、難しく思えますが、発想の転換が必要です。

3)目標への情熱をはぐくむ

目標を見つけて、追いかけ、達成する……。この光景を描いた絵本を読むことは、過程と達成感の疑似体験につながり、読み手の情熱を加速させる可能性があります。

4) 社交性をはぐくむ

子どもたちは日々のやり取りの中で、社交性をはぐくんでいます。誰かと一緒に遊ぶ内容の絵本や、人の中に自分がいると感じられる絵本からも、そのバランス感覚は養われます。

5) 敬意をはぐくむ

絵本では、誰かのしていることや生き様を垣間見られる時があります。ただの楽しみとして絵本を読んでいても、知らず知らずその光景から敬意のベースができていきます。

6) 思いやりをはぐくむ

思いやりの光景を描く作品や、登場人物に自分を重ねて思いやりを受け取れる作品を選びました。

7) 自尊心をはぐくむ

「私はこのままで大丈夫だ」「他の人と違っていてもいいんだ」「自分の仕業はこの世界にちゃんと影響を及ぼしているんだ」と思えることが、自尊心の内訳ではないでしょうか。

8) 楽観性をはぐくむ

「あはは」と笑えるもの。「私ならできるはず」という感覚を抱けるものを中心に選びました。自己を超越する存在を知ることや、多様なアイデアを考えることも、楽観性を支えます。

9) 自信をはぐくむ

「できた!」の実感を自分に味わえる作品を選びました。

 

『選書眼を育てる60冊の絵本リスト」』より、絵本への大人の誤解

その1 長い話は聞けない

子どもは、1歳半ごろから5歳ぐらいの間に爆発的に多くの言葉を覚えます。聞いたり話したりすることを全身で楽しみながら、手あたり次第、言葉を丸呑みにします。だからこそ、この時期に、楽しく整った日本語をたっぷりと聞かせる必要があるのです。

それに、子どもは、少々長い話でも「だれが、どうした」がはっきりとわかり、起承転結のある筋なら、登場人物の動きを追いながら先を予想して聞くことができます。

その2 地味な絵の本は楽しめない

図柄が大きくて色合いが強く、遠目が利くことが、絵本を選ぶ観点として一番大事だと思われているようですが、子どもは、おとなが思っているほど色合いや画風にこだわりません。きれいでかわいい絵本を好むのは、むしろ大人の方で、子どもの好みと思われているのは誤解です。

その3 怖い話が大好き(怖い本をせがむ幼い姉妹に対する図書館司書体験から)

子どもたちは、多かれ少なかれ漠然とした不安を抱えながら生きているのではないでしょうか。保護者がいなければ生きてはいけない。子どもという弱い立場を無意識のうちに心細く感じることがあるのだと思います。言葉足らずに「怖い本」としか言えませんが、その真意は、おどろおどろしいものを見たいというのではありません。怖さに打ち勝つための力が湧くような本を求めているということだったのです。

参考文献:『非認知能力をはぐくむ 絵本ガイド180』(寺島知春治著/秀和システム刊)

『子どもに定番絵本の読み聞かせを「選書眼を育てる60冊の絵本リスト」』(尾野三千代著/児童と予感研究会刊)

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