2大新聞(朝日と日経)の「抹茶」報道
「抹茶シフト」強まる不足感 (2026年1月3日『朝日新聞・朝刊』より)
調査会社によると、24年から年平均7.9%で成長し、30年の市場規模は約1兆1千億円になる予想という。煎茶・番茶より抹茶の方が高値で売れるとあって、国内では抹茶への生産切り替えが進む。農水省も25年、抹茶シフトを明確に打ち出した。だが、そのあおりは国内の業者関係者が「経験がない」という、お茶の急激な価格高騰につながっている。
お茶は年に数回収穫され、時期によって「一番茶(新茶)」「二番茶」などと呼び名が変わる。通常は最初にとれる一番茶の値段が最も高く、のちになるほど下がる。最後の「秋冬番茶」はペットボトル入り緑茶飲料などの原料になる。それが25年は一変、後になるほど値段が高くなる「逆転現象」も起きた。原因の一つが「抹茶シフト」だ。
お茶の生産量は、14年の8.4万トンが24年は7.4万トンにまで落ち込んだ。抹茶シフトした分、煎茶などの生産はより少なくなっている。さらに、25年は静岡での大幅な減産も重なった。4月上旬~5月上旬の気温が低く、芽の伸長が抑えられ、収穫が減ったという。農水省によると、県の25年産の一番茶の生産量は前年比19%減だった。
抹茶、葉も機械も足りない (2025年10月27日『日経・朝刊』より)
茶葉をもんで乾燥させる煎茶に対し、抹茶は乾燥させてから粉砕する。静岡県の業者は茶葉を粉末状に加工する粉砕機を導入。年間300トンの抹茶生産能力を備えた。北米などに抹茶を輸出している。だが、それでも需要には応え切れていない。11月にはさらに加工設備を増やし年100トンの増産体制を整えるが、倉庫には加工を待つてん茶が摘まれていると。
抹茶を含む粉末状の茶の輸出量は25年1~8月に5162トンと、24年(5091トン)の量を既に上回り、過去最高。輸出先は米国が突出しているが、欧州、アジア、オーストラリアなど幅広い地域に及ぶ。抹茶と牛乳でつくる「抹茶ラテ」が普及しブームが続いている。コーヒー豆の価格高騰で、代替になっているとの見方もあるようだ。
お茶の種類 『お茶の みのり園」サイトから
煎茶:最も親しまれている日本茶の代表格で、日本で生産されるお茶の約8割を占める。
深蒸し茶:濃厚なコクとまろやかさで人気No.1
玉露:手間暇かけた最高級の日本茶で、茶摘みの約3週間前から茶畑に覆いをして、直射日光を遮断して育てる。
玄米茶:炒り米の香ばしさとさっぱり感。
ほうじ茶:香ばしい香りと低カフェインで人気。
粉茶:お寿司屋さんの「あがり」の味。
茎茶(くきちゃ):茎ならではの爽やかな甘みのお茶。
抹茶:原料となる茶葉は、玉露と同じように直射日光を遮って育てた「碾茶(てんちゃ)」。これを揉まずに乾燥させ、石臼などで微粉末にしたものが抹茶です。茶道で点てて飲むだけでなく、最近ではスイーツやラテの材料としても世界中で愛されている。
粉末茶:急須いらずで栄養まるごと。
ティーバッグ:本格的な味を手軽に楽しむ。
大福茶(おおぶくちゃ):お正月に一年の無病息災を願って飲む縁起物のお茶。
べにふうき(紅富貴):紅茶系品種を親に持つ、香り高い希少品種です。り目のムズムズ対
番茶:摘採期が遅く硬くなった葉や、選別工程で除かれた大きな葉などを使用。
かぶせ茶:玉露と煎茶の中間的なお茶。
玉緑茶(ぐり茶):製造工程で茶葉を勾玉のようにぐりっと丸まった形に仕上げたお茶。
有機栽培茶:3年以上農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培されたお茶。
芽茶(めちゃ):芽の先端の丸まった柔らかい部分だけを集めたお茶。
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