マナー研修

2017年12月 5日 (火)

間違った言葉遣い⑦ 日本語のあれこれ(16)

『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』から興味深い一例をご紹介してまいりましたが、今回は第7章「気づいてきた間違い」からです。そう言えば、昔は「保護者」のことを「父兄」と言っていましたね。子供ながらに、先生との面談や参観日に来てくれるのはいつも母なのに何故だろうと不思議に思っていましたが、時代の流れと共に表現も変化したようです。今回でこの「間違った言葉づかい」シリーズを終了します。

出生率
「しゅっせいりつ」と読む人がいるが、正しくは「しゅっしょうりつ」「しゅっせいりつ」では、「出征」や「出精」の率になってしまう

討論会のパネラー
この「パネラー」は和製語だが、元々はパネルを取り付ける人のこと。討論者や回答者を表す語は「パネリスト」が正しい。

雪辱を晴らす
「晴らす」は間違いで「雪辱を果たす」が正しい。雪は「すすぐ」ことの意で、汚名や恥を除き払うこと。「雪辱を果たす」「雪辱なる」で前回の無念を晴らして勝ったことになる。「雪辱を晴らす」は当事者への 感情が入り過ぎて起こす古典的な間違い。

父兄
未成年者を保護する義務のある者は父や兄に限らない。また、「父母」とも限らないので、「保護者」と言うのが適切。

クジラの死亡を確認
こうしたミスは最近では珍しい。死亡は「人が死ぬこと」を表し、死没と同じで動物には使わない。慌てていても人と動物の区別ははっきりさせないといけない。ここは「死んだことを確認しました」と言うべきだった。2012年7月、上野動物園でパンダの子が死んだときに一部のテレビで「死亡」や「亡くなる」が見られたように、この種の誤りは動物園の人気者、特に哺乳類が死んだ時に出やすいので注意が必要だ。以前は漁獲量を「魚の死亡数」と言った例があったが、これは論外。

※『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』

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2017年11月21日 (火)

間違った言葉遣い⑥ 日本語のあれこれ(15)

文明開花?、黙否権?、破天候?、これらの言葉はテレビのニュース中継やバラエティ番組の字幕に出たものだそうです。今回もクスクスと笑いながら学びました。『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』からですが、第6章「なるほどと思わせる間違い」から一部をご紹介します。「発した言葉」と「字幕」の間違いです。

兄貴肌の監督
サッカー中継で耳にした表現。兄貴肌は聞いたことがない。選手より一回り上ぐらいだとつい言ってしまうのかもしれないが、面倒見が良く人から頼られる気性の男性に対しては「親分肌」という。

会社に席を置く
字幕にあった笑えないミス。「会社に籍を置く」が正しい。「籍」は名簿あるいは名簿に登録すること。椅子に執着があるのはわからないでもないが。

身体能力が強い選手
「強い・弱い」「大きい・小さい」「高い・低い」などの比較表現を誤用した文が時々見られる。身体は「強い」か「弱い」かだが、能力は「高い」「低い」と言う。身体能力が上回っていれば何をやらせても強いかもしれないが、この場合は「身体能力が高い選手」と言うべし。

タクシー待ちの人が路頭に迷う
2008年夏、オリンピックが近づいた北京で道路の混雑を緩和するため車両ナンバー末尾による車両の通行規則が始まったというニュースの中に、「タクシー待ちで多くの人が路頭に迷っている」というリポートがあった。末尾が奇数・偶数による総量規則で多くの人が自家用車を使えず、タクシー利用者が急増したために起きた現象なのだが、映像は多くの客が道路に溢れてタクシーを待っていると言うだけのものだった。「路頭に迷う」は生活の手段を失って困ることをいう慣用句であり、路肩で空車を探している人を表す言葉ではない。

※『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』

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2017年12月2日(土)≪第1回 ヒューマンリソースマネジメント勉強会≫
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2017年11月12日 (日)

間違った言葉遣い⑤ 日本語のあれこれ(14)

「イグアナが自分で窓を開けた」は簡単に想像できてしまい笑えました。今回は『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』第5章「論理的でなかった間違い」から一部をご紹介します。きっと気づかずに私たちも使っていたりするのだろうと思えるもの満載です。

イグアナが自分で窓を開けた
「擬人化」も程々にという話。逃げ出したイグアナが捕獲されたニュースで「自分で窓を開けて逃げ出した」というコメント。飼い主はそう言ったかもしれないが、それをそのまま使って良いのか。「自分」は人間について使う語で、イグアナには使わない。また「開ける」という表現も疑問だ。意思があって開けたとは思えず、開いたのだろう。ここは「イグアナが触れたらカギがかかっていない窓が開いて逃げ出した」というぐらいの言い方か。動物でも学習能力があるサルなら「開ける」ことはあるが、それでも「自分で」という表現はためらわれるところだ。

首相、窮地回復急ぐ
2007年、農水相自殺後の与党側の対応をめぐる記事。「回復」は失ったものを取り戻すことをいい、「失地回復」のように使う。窮地は自分がいる場所であって「窮地脱出急ぐ」とすべきところだ。わざわざ窮地を取り戻そうという人はいない。

わいせつ教師は最多数を記録した
「最多数」という熟語はない。「最多」も「多数」もあるが、最も多いのならここは「最多」で良いだろう。不名誉な数字なので「記録した」も相応しいとは言えない。こんな数字を目標としてきたわけではあるまい。

台風の副産物
台風の高波で海岸に埋めてあったゴミが流出したことを「思わぬ副産物」と表現していた。しかし、ゴミは台風が作ったものではないので「副産物」はおかしい。ここは「置き土産」程度の表現か。

お気づかいなくお召し上がり下さい
あるインスタントのお吸い物の袋にこんな表現があった。「…多少不溶が残りますがこれはカツオ節粉末ですのでお気づかいなくお召し上がり下さい…」。「お気づかいなく」は確かに心配を払拭するための表現である。お吸い物を飲む人はが抱く心配(溶けなかった茶色い粉は何だろうという不安な気持ち)を取り除くために、お吸い物を作った会社が口にする言い方ではない。フレーズとして丁寧な言い方をしても、間違って使っていてはいつまで経ってもきっと苦情は減らない。「安心してお召し上がりください」が適当なところだろう

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2017年10月31日 (火)

間違った言葉遣い④ 日本語のあれこれ(13)

今回もクスクスと笑ってしまいます。引き続き辛口のコメント満載ですが、勉強になることも山盛りです。『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』第4章「かなり恥ずかしい間違い」からです。失言してしまったご本人は本当にあとになってからかなり恥ずかしいでしょうね。

紆余屈折して生きていた
テレビ番組のトークで出たゲストの言葉だが、正しい四字熟語は「紆余曲折」で、使い方は「……があって」「……を経て」となる。四字熟語を半分だけ覚えるくらいならいっそのこと忘れた方が良い、という例

遅きに帰したと思います
2007年の横綱 朝青龍の謝罪会見についての街頭インタビューで字幕にも出た間違い。答えた人が間違えたのだが何も字幕をそのまま出すことはない。「無に」「帰す」だが、「遅きに」とくれば「失する」が慣用句。間違った言い方をしているインタビューは使わない方が良いのだろうが、使わざるを得なかったからといって字幕まで道連れにして間違えてはいけない。字幕は「遅きに失した」と正しい文で出すか、発言者の主旨を伝える文に直して出せば良い。

災害のお備えは如何ですか
集中豪雨のニュースが相次ぐ中で情報番組の司会者から「お備え」と言わられてしまった。災害者の映像を見せられて気の毒に思い、つい出てしまった「お備え」かもしれないが、「おそなえ」という音は「お供え」のことだ。何にでも「お」をつけて美化すれば良いというものではない。「備えは如何ですか」がいやなら、動詞にして「被害に備えていらっしゃいますか?」と言えば良い。

しんしんと雨が……
「しんしん(深々」は「ひっそり静まり返る」「寒さが身に沁みる」場合に使う副詞で、深々と更けるのは「夜」、深々と降るのは「雪」。雨が静かに降っている様子は「しとしと」という副詞で表す。

断腸の極みです
警察官が死傷した愛知・長久手の立てこもり事件(2007年)の記者会見冒頭で、県警幹部が「警察官の殉職一人、重傷一人を出したことは断腸の極みです」と述べた。「断腸」は、子を失い悲しみのあまり死んだ母猿の腸が細かくちぎれていたという故事からきた言葉で、これ以上にないほど悲しいことをいう。「断腸」そのものに極限の意味が入っているので、「痛恨の極み」とは言うが「断腸の極み」とは言わない。この場合は「断腸の思いです」というべきだったが、間違えた言い方でもそれを伝えなければならないメディアにとっては痛恨事だったに違いない。

※『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)』

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2017年11月9日(木) 土下座事件に代表される増殖するクレーマーにも決して負けない!『優良顧客へ導くクレーム対応力アップの実践』~クレームを言う心理とタイプ別対応法~ (株式会社アークブレイン様主催公開セミナー) 

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2017年10月21日 (土)

間違った言葉遣い③ 日本語のあれこれ(12)

今回も『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社) からですが、やはり辛口コメントで興味深いです。クスッと笑えるものも沢山あります。なんとなく違和感を覚えていた言葉がなぜ間違いなのかとても分かりやすく説明されています。最近、山本はMC(司会)の仕事を地元でさせていただく機会が増えていますので大変勉強になり改めて「気を付けよう!」と思いました。第三章 「申し訳ない間違い」から一部抜粋、気をつけたいポイント満載です!

積み残しの客
年末年始の混雑を伝える際に満員で乗れなかった人をこう表現するが、客を客とも思わない言い方ではないか。荷物ならともかく人間のことを「積み残し」というのは適切ではない。「乗れなかった人」などと言い換える。

進化する振り込め詐欺の手口
「詐欺」は偽りあざむいたり、金品などを騙しとったりすること。「進化」は進歩し発展することで、プラス方向の言葉。詐欺に使うには違和感がある。詐欺の手口は「悪質化」か、緩めても「巧妙化」まで。進化という表現は「立派な犯罪」と同類(立派な犯罪については前回号に記載)

晩年
「晩年」は故人にしか使わない。引退したスポーツ選手へのインタビューで現役最後の頃を「晩年」と表現した人がいたが、目の前で話している人を故人のように言うのは失礼を通り過ぎている。

家がきれいに燃えた
他にも「さくらんぼがきれいにもぎ取られた」「見事に盗んだ」「津波で住宅がきれいになくなった」とう表現が電波に乗った。いずれも不適当な表現だが、こういう言い方を聴かされていると、いつの間にか自分の口からも出てしまうことがあるので気を付けよう。

スポーツ界が揺れた
澤穂希選手がFIFA女子最優秀選手に決まった日の夜、スポーツニュースでこの表現。スポーツ話題を一人占めしたのは間違いないが、「揺れる」は不祥事があった時などに使うのが普通で、ここは「沸く」というのが常識。このように逆の印象を与える動詞をためらうことなく使ってしまうのは大きな問題だ。

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2017年10月 6日 (金)

間違った言葉遣い② 日本語のあれこれ(11)

今回は『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社) 第二章 「見過ごしてしまう間違い」からです。辛口のコメントもあって、クスッと笑ってしまったり、「そうそう」とうなづいたり興味深く拝読しました。以前、山本は動画撮りをしていたところ、「床にブラウスを投げて、踏みつけて」のフレーズをなぜか「床にブラウスを投げて、踏み倒して」と言ってしまい、笑いが止まらず何度も撮りなおしをしてもらいました。ちなみに「踏み倒す」は「借金」や「勘定」を払わない時に使う言葉ですね。(※~※原文そのまま)

立派な犯罪ですね※
「立派な」は美しいこと、見事なこと、優れていること。そんな犯罪があるわけがない。「れっき(歴)とした犯罪ですね」という。「歴」は「歴然」という語に見られるように、はっきり区別されている様子。「自動車の不正改造は立派な犯罪です」のように、国や業界団体が作った犯罪防止のCMにまで「立派な犯罪」が出てきたが、立派と言っているようでは犯罪防止できないだろう。

違和感を感じた
「違和感」は「覚える」が適切な述語。「違和感を感じる」は重複表現。「違和感を覚えた」「違和感があった」などの表現にする。同様に「感じる」を使った重複表現として「危機感を感じる」「幸福感を感じる」「達成感を感じる」などを耳にする。これらはそれぞれ
「危機感を感じる」 → 「危機感を持つ
「幸福感を感じる」 → 「幸福感に浸る
「達成感を感じる 」→ 「達成感を味わう

中継が繋がっています
繋がっていることが中継であり、これは重複表現。「〇〇から中継です」「〇〇さんと中継で話します」と言えば良い。繋がっていなければ中断。

体操で難易度の高い技
体操は難度という。「やさ(易)しさ」の度合いは問題にしていないので「難易度」はあり得ない。技を競うことは「難度」を競うことなのに、それを「難易度」と言ってしまうのは偏差値教育に慣らされた結果か。

~したいと思います※
「思います」を連発して何を表すのか。謝罪会見で「深くお詫び申し上げたいと思います」という人が多い。「思っているならいつ詫びるのか」と思って見ると、その直後に並んで起立して頭を下げている。それなら「思います」ではなく「お詫びいたします」で良いのではないか。後ろに付ける「思います」は謝罪の当事者意識の薄さを漂わせるだけに終わる。物事の開始直前に言う「始めたいと思います」は「始めます」、事態が切迫している時に呼び掛ける「厳重に警戒してほしいと思います」は「厳重に警戒してください」で良い。周囲に配慮したつもりのぼかしでも、不要な言葉の上塗りは意図を十分に通じさせなくするだけだ。

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2017年9月28日 (木)

間違った言葉遣い① 日本語のあれこれ(10)

先日、永田町の国会図書館でとても興味深い本と出会いました。『きょうから直したい言葉遣い~この間違いに気づくと目が覚める~』(小塚博著/文芸社)ですが、本当に目が覚めました!メディアが間違って遣ってしまった言葉遣いなども含め面白おかしく、そして間違いを分かりやすく説明されています。著書の中から抜粋してほんの一部をご紹介します。まずは「第一章 思い込みによる間違い」の中から。山本もなるほど!と唸らされた(表現あっているかドキドキ)ものがいくつかありました。※~※下記、原文そのまま

※「ケガを負う」は二重表現
ケガは不慮の傷を負うこと。「ケガをした」「傷を負った」で良い。話す時には「ケガをした」なのに、文にすると「ケガを負った」となるのはこれが正しいと思っているからか。そろそろこういうことにも気づかないといけない。「軽いけがを負った」などは二重表現もあって、傷の程度の割にしつこい感じを与える。

小春日和
陰暦十月の暖かい日のこと。小春は陰暦十月の別の名で冬の季語。「小春日和」は冬に向かう頃の春に似た暖かい日をいう。その頃のうららかな空を「小春空」、海の凪を「小春凪」という。春先の暖かい日を「小春日和」というのは誤りで、それは「春めいた陽気の一日」あるいは「一足早い春」

不穏な空もよう
スポーツニュースで、球場が今にも雨になりそうな天気だったことについてのコメント。「不穏」とは「穏やかでないこと・険悪」の意。成り行きや雰囲気を指す語で、「不穏な空気」ように使い、気象に関しては使わない。「雲行きが怪しい」「今にも泣きだしそうな空」とは表現するが。

背筋がぞっとしました
「ぞっと」は寒気や恐怖などで瞬間的に心身が縮むような冷気を感じる意。背筋だけが感じるわけではない。「背筋が寒くなりました」か、背筋を言わないで「ぞっとしました」なら良い。

青天の霹靂
「青天の霹靂」は凶事に使う言葉。突然であっても嬉しいこと、楽しいことに使うのはもちろん誤用だし、驚いたからといって「青天の霹靂」と言うと思わぬ誤解を招く。文化勲章受章の知らせを「青天の霹靂」と言ったノーベル賞受賞者がいたが、朗報に対して使う言葉ではない。突然の人事異動で病院長になり「青天の霹靂」と言った医師がいたが、その病院に勤務する医師や職員はどう思っただろう。また、ある作品が外国映画祭で受賞候補作になったというニュースで、局のコメントに「監督にとっても青天の霹靂だったようです」というのがあった。こうなると「知らなかった」では済まされないほど罪深い誤り。※

●皆さんは小春日和って春先ではないことをご存知でしたか。若い頃、山本は春先だと思ってなぜか自信を持って遣っていました。また、「背筋がぞっとするわ~」と、これも言っていました。間違って遣っている言葉って意外にあるのでしょうね。次回も間違った言葉遣いです。

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2017年9月18日 (月)

気になる言葉遣い(私(わたし)的には・その他) 日本語のあれこれ(9)

よく耳にする「私(わたし)的には」は、いわゆる「若者言葉」です。間違いではありませんが、とても違和感のある言葉です。文化庁によると『国語に関する世論調査(平成26年度)』では、〈「私(わたし)的にはそう思います」の言い方をすることがある〉と回答した20代が47.0%もいるのだそうです。

Q:「あなたはどう思うの?」
A:「私(わたし)的には賛成です」
ビジネスの場面では「私(わたし)的には」って何?と突っ込みを入れたくなります。しかし、新入社員研修や若手社員研修では、時々耳にします。習慣として使っているので、研修の場でもぽろっと出てしまうのでしょうね。置き換えるなら「私(わたし)としては」になりますし、「私(わたし)は」でも充分です。若い人たちはきっと謙虚なつもりで、また主張を柔らかくして伝えるために使っているように山本は感じます。

※ご参考:NHK放送文化研究所の「最近気になる放送用語」に「わたし的には」(メディア研究部・放送用語 塩田雄大氏)の解説がありました。

他にも気になる言葉遣いは多くありますが、下記の言葉をタメ語からバイト語へ、そして敬語へと段階を踏んで変換してみてください。

タメ語 ※山本が6年前まで関西住居者だったことから( )内は関西弁です
① びみょう~
② 言ったじゃん (言うたやん)
③ だようねぇ (そうやねぇ)
④~なんかはどうよ?(~なんかはどうなん?)
⑤っていうかぁ~

タメ語 → バイト語
①びみょう~→ びみょうですね~
②言ったじゃん (言うたやん) → 言ったじゃないですかぁ 
③だよねぇ (そうやねぇ)→ ですよねぇ →
④~なんかはどうよ?(~なんかはどうなん?)→~なんかはどうなんすかねぇ~ 
⑤っていうかぁ~ → ~って言いますかぁ 

バイト語 → 敬語
①びみょうですね~ → 何とも申しかねます
②言ったじゃないですかぁ → 申し上げました
③ですよねぇ →はい、そうですね(さようでございますね)
④~なんかはどうなんすかねぇ?~ →~などはいかがなのでしょうか?
⑤~って言いますかぁ →~と、申しましょうか

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2017年9月 9日 (土)

気になる間違いやすい言葉遣い 日本語のあれこれ(8)

①お名前をいただけますか(または、頂戴できますか) →
②~と申しますと →
③〇〇社長が参りました →
④〇〇の件、了解しました →
⑤〇〇を持参していただけますか →

葉遣いは少々間違っていたとしても“思い遣りの心”が一番大切ですから、気にし過ぎてガチガチにならなくていいと思います。しかし、何が正解なのか分からず使っている人も多いと考えられます。実際にビジネスの場面でよく耳にする言葉で、間違っているフレーズが沢山あります。上記にほんの一部ですが取り上げてみました。皆さんも上記の①~⑤をおさらいとして正しい言葉に変換してみてください。解説は山本がマナーや電話応対、接客接遇研修の際に説明しているものです。

回答と解説:
①お名前をいただけますか → お名前をお聞かせいただけますか

「いただく」はモノの受け渡しに使います。名刺は物ですから「お名刺頂戴出来ますか」でOKですが、お名前はモノではありませんから「頂戴」と言われてもあげられないからです。(なんか屁理屈言ってるみたいですが、悪しからずです)

②~と申しますと → ~とおっしゃいますと
「申します」は「言う」の謙譲語です。申したのは自分ではなくて、相手です。こちらは相手の言動を指すことになりますから、「いらっしゃいます」の尊敬語を使います。

③〇〇社長が参りました → 〇〇社長がいらっしゃいました
こちらも⓶と理屈は全く同じです。相手の行為を指すので、謙譲語ではなく尊敬語です。例えば社内の会議の場面では、出席する社員に対してのアナウンスは社長のことを敬った言い方(尊敬語)でなければないことから「いらしゃいます」しかし、取引先の皆さんにアナウンスする際はいくら社長でも身内になる訳ですから、「社長の〇〇が参りました」と謙譲語を使います。冒頭の言い方も変わるので注意してください。敬称が先で「社長の〇〇」に変更。

④〇〇の件、了解しました → 〇〇件、承知しました かしこまりました 承りました
「了解する」は基本的に目上の人やお客様には使いません。上司が部下に「了解です」と使うのはOKですが、部下が上司に対して「了解です」はNGです。

⑤〇〇を持参していただけますか → 〇〇をお待ちいただけますか
一見丁寧に感じるかもしれませんが、持参するは謙譲語です。自分の行為を言う際には「私が〇〇を持参いたします」はOKですが、相手が持ってくるという行為を言う時には尊敬語の「お持ちいただけますか」が正解です。

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2017年8月28日 (月)

「様」と「お」や「ご」の敬語表現について 日本語のあれこれ(7)

「お」や「ご」は名詞につけて物や人を丁寧に表現するものです。丁寧語の一種で美化語ですが、研修では美化語についてもよく質問をいただきます。「丁寧に言おうとすると沢山「お」や「ご」をつけてしまい、なんだか変な気がするんですが~」と。「おもてなし」が過剰な時代になり結果的には二重敬語だったり、変な丁寧語だったり、なんだかやり過ぎ感がある気もいたします。

山本が最近よく耳にする変な敬語でとても気になるのは「お名前様」です。接客で使う人が多くなってきましたが、とても違和感があります。それならば、お所やお電話番号も「お所様」「お電話番号様」となってしまいそうです。でも、「ご主人様」「お子様」は使います。という訳で「様」や「お」、「ご」の使い方を整理してみましょう。

・まずは「様」の使い方について
様は固有名詞(苗字など)か、あちら様、こちら様など人を指す代名詞につけるものです。この理論からすると、「ご主人様」「お子様」は人を指すので正しく、「お名前様」は人そのものではないので間違いになります。ここで疑問が残ります。「お」や「ご」と一緒に「様」は二重敬語じゃないの?この場合は敬意を表す語が二か所にはなりますが、二重敬語にはなりません。

・次に「お」や「ご」の使い方について
1.丁寧に表現する → お料理 お水、お茶、お花など名詞につけてぞんざいな感じをなくす。男性でも「茶」って言う人はあまりいません。

2.ものごとについて → 相手につけて、自分にはつけないことで区別をし、相手に対して丁寧な表現を使い敬意を示す
相手には → お名前、ご住所、ご連絡先
例:「山本様のご住所は〇〇〇ですね」
自分のことを言う際には → 名前、住所、連絡先
例:「私の名前は〇〇〇です」決して「私のお名前は、、、」はと言いません。

3.状態について →形容詞につける
相手には → お忙しい、ご立派 例:「お子様はご立派ですね」
自分には → 忙しい、立派 例:「将来は人のお役に立てる立派な人間になりたいです」

4.「お」や「ご」をつけないものは何?
さて、皆さんはなんだと思いますか?「マジック」「ラジオ」「パソコン」に「お」をつけてみてください。「おマジック」「おラジオ」「おパソコン」は言いません。さて、共通項はなんでしょうか。それはカタカナで表現するもの、つまり外来語にはつけないのです。この理論からすると「おコーヒー」は過剰な表現ですから、「コーヒー」で充分です。以上、参考にしてみてください。

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