マーケティング・その他

2017年4月14日 (金)

似鳥会長(ニトリホールディングス)の奇想天外なお話

日本経済新聞の私の履歴書の連載その後『ニトリ成功の5原則』を拝読したところ、似鳥会長は新聞の連載には書けなかったことをご本に書かれています。高校受験は裏口入学、短大入試は替え玉受験、とても信じられないことが続々と出てきます。今回は似鳥会長の大学と卒業になるまでをご紹介します。

勉強大嫌い、成績表は5段期中の1と2ばかり
お母さんには「成績ってのは、1が一番よくて、その次が2だ」と嘘を言い、お母さんはそれを信じて息子は勉強が良く出来るとご近所に言いふらしていたのです。ご近所の方は何年間もお母さんに本当のことを言わなかったのですが、ある時「1が一番最低だ」と言った人がいて学校の先生に確認しに行き嘘がばれたのでした。

お母さんが叱ったのは成績のことではなかった
お母さんは「親をだました」と泣いて怒り、似鳥会長を叱り叩きました。それは成績が悪かったからではなく、嘘をついたからでした。勉強が出来なくてもケンカが強く学校のボスだったらまだ見込みがあるのですが、落第生の上にいじめられっ子でもあって、小学校でも中学校でもいつもいじめられていたのです。

校長先生に俵一俵送り、高校は裏口入学
私の履歴書には書けなかったようですが、高校は受けた学校を全部落ちてしまい、ヤミ米屋をしていたお母さんが最後に落ちた高校の校長先生に米俵一俵を送り補欠合格し入れてもらったのでした。高校に入ったものの勉強はまったく分からず試験のたびにカンニング、いつもギリギリの成績で進級をしていました。

そして、短大受験は替え玉で乗り切った
4年生の大学は全部落ちてしまい、似鳥会長は短大に入学しました。しかし、勉強が出来なかったことからなんと替え玉受験をして合格したのでした。大学時代は学費も生活費も自分で稼げとお父さんから言い渡され、授業にはほとんどで出ずにアルバイトばかりして過ごしたのでした。

●奇想天外な似鳥会長の幼少期から大人になるまでのお話でしたが、子共の頃は本当に勉強嫌いで落ちこぼれだったようです。でも、そんな子供時代があったとしてもその後の頑張りで成功を導いたのですから、勇気と希望をあたえてくれますね。

※出典:「ニトリの成功の5原則」

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2016年12月26日 (月)

8年間『木の葉ブログ』を書き続けた回想と、今後の取り組みについて

2008年12月23日に当ブログはスタートしました。当初は週1回で、2012年5月より週2回のペースに切り替え、前号で670回の投稿となりました。振り返ってみると、よくぞここまでとの思いがある一方で、これまでのペース、内容で書き続けるには、情報ストックが不足気味であることにも気づかされています。

実は、前回までシリーズで書いた「発想法」に登場する事例の多くは、ブログ筆者が研修の場で披露してきたものです。研修のテーマは様々でも、充実したビジネスマン生活を送るためには、豊かな発想力が武器になるとの筆者なりの考え方から、座学の合間に面白おかしく、多くの人が知っているであろう素材を取り上げてきました。

そのような事情もあり、少し材料を追加すれば、それほど負荷がかからず纏められるのではないかと楽観視していたのです。ところが、体系だった(ブログ筆者レベルでのことではありますが)ものを仕上げるのには、相当のエネルギーが必要なのだということを思い知らされました。そして、8年という時間の重みも・・・。

本ブログには、かなり古い文献からの引用があり、読者からカバー領域が広いとお褒めの言葉を戴いたりしたこともありますが、それには2つ理由があります。ひとつは、研修講師を目指して勉強していた会社勤め時代のメモがかなりあったこと。そしていまひとつは、図書館のリサイクルコーナーから良書の発見を心がけたことです。

以前のストックが、これほど役に立つとは正直思っていませんでしたが、大いに助けられました。そして、自分が目指してきた方向が間違っていなかったと、勇気づけられもしました。しかし、在庫は積み増しをしなければ減るのが必然。そして思い知らされたのは、豊かな情報ストックが、発想力を後押ししてくれていたということです。

以上を踏まえ、ブログ筆者に心境の変化が生じました。それは、自分なりに愛情を注いてきたブログを継続するためには、少し肩の力を抜いた方がよいだろうということです。これまで当ブログは読みやすさを優先し、極力40字4行表現を貫いてきましたが、筆者の筆力からするとこの体裁を整えるにはかなりのエネルギーを要します。

そこで新年からはスタイルを変え気楽に筆者の研修でのあれこれやリアルな経験談、また日常感じたことなどを交えて書くようにします。しかし、今後もお役に立てる情報を発信し続けることには全く変わりありません。更新も不定期に書き進めるため温かいコメントを寄せていただいた読者の皆様には期待に沿えず心苦しい限りですが、何卒、引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。

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2016年12月22日 (木)

成功例応用法を教えてくれる『クリエイティブの処方箋』(2) 発想法(27)

オズボーンのチェックリストは、発想のヒントを9つのカゲゴリに分け、4~8程度のシチュエーションを示すことで、これまでの知識・経験からアイデアを思い付かせる方法といえます。これに対して『クリエイティブの処方箋』は発想に行き詰ったとき、クリエイティブな思考による発見、起業の成功例をヒントにしようというものです。

大恐慌時代、他業者と正反対の行動で覇権を握ったケロッグ
1920年代の後半、ケロッグ社は朝食のシリアル製品で商売していた競合数社のうちの1社にすぎませんでした。やがて世界大恐慌が起き、他の会社は当然と思われる措置をとりました。経費と広告宣伝費を抑えたのです。景気後退時は長期的な可能性に目を向けるより、短期的な影響を最優先に考慮すべきだと考えられていたからです。

ところが、ウィル・ケロッグは、理に適わない判断をしました。宣伝広告費を2倍に増やしたのです。彼はこう考えました。大恐慌にはなったが、それでもみんな朝食は食べるだろう、と。財務の専門家から予算を削れと言い続けられながら信念を貫いた結果、大恐慌が終わるころには、ケロッグは他を圧する存在になっていたのです。

1日を24時間ではなくて26時間として生活を始めるとどうなるか
ロスアラモス国立研究所勤務の科学者たちは、困っていました。優秀な同僚のミッチェル・ファイゲンバウムが、1日を24時間ではなくて26時間として生活を始めたからです。ファイゲンバウムの1日の生活は、同僚たちの1日からずれ始めました。日没とともに起床すると、みんなが夕食を食べる時間に朝食の席に着くことになります。

ファイゲンバウムはカオス理論を研究していたので、日常生活に無作為性を導入してみたのでした。1日26時間の生活を送りながら、彼は伝統的な科学思考もやめることにしました。こうした破天荒な行動が、ランダムに振る舞う何らかのシステムが実はある法則性に従っているという(カオス)理論を組立てるきっかけになりました。

ジョブズは、アップルという会社を芸術と高度演算の交差点として捉えた
スティーブ・ジョブズは、決して豊富ではないデザインの知識を駆使して結果を大きく変えられる人でした。独自性の高いスタイルはアップルの代名詞になりました。競合他社が技術的な側面に注力しているとき、ジョブズは外見にこだわりました。iMacシリーズが発表されるまで、コンピュータというのは見るも不恰好なものでした。

パソコンを市場に導入したのはIBMでした。スマートフォンも最初に作ったのはノキアでした。これらからも明らかなように、アップルは技術革新の先頭を走る会社というわけではありません。ジョブズは、技術とデザインを分けて扱うことをやめ、他社のアイデアをつくり変えることでアップル製品に、華麗なスタイルを与えたのです。

参考文献:『クリエイティブの処方箋』(ロッド・ジャドキンス著/フィルムアート社)

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2016年12月19日 (月)

成功例応用法を教えてくれる『クリエイティブの処方箋』(1) 発想法(26)

参考書籍の2冊目は『クリエイティブの処方箋 ~行き詰ったときこそ効く発想のアイデア86~』です。著者はイントロダクションで、本書を書いた目的を「創造的思考を可能にするコツを、要点を絞ってまとめること」と語っています。ブログ筆者の独りよがりかもしれませんが、その目的は見事に果たされているように思います。

教授1人、受講生2人の最少クラスの3人がいずれもノーベル賞を受賞
異端の天文学者として知られたスプラマニアン・チャンドラセカールがシカゴ大学で天文物理学のクラスを一コマ教えることになりました。教室がキャンパスから130キロ離れた天文台だったせいか受講を希望した学生は2人しかいませんでした。たった2人を教えるために、教授は往復250キロの道を通わなければなりませんでした。

ブラックホール理論の根拠となる恒星進化論はこのようにして生まれた
教授はキャンセルしてもよかったのですが、天文学に対する愛情から敢然と引き受けました。この風変わりな教室は意見が飛び交い、湧き上がるアイデアの楽しさと、現実をひも解く新しい手段を創造する満足感でやる気が加速しました。世界を理解する新しい方法に手を伸ばす実感に、2人の学生と先生は充実感を覚えたのです。

周囲の笑いものだった大学史上最少のクラスが最も成功を収めた授業に
その数年後、2人の学生はノーベル物理学賞に輝き、さらに後年、チャンドラセカール自身もノーベル物理学賞を授与されます。当初は、大学の歴史の中でも最少のクラスだと笑いものになっていたのですが、数年後には最も成功を収めた授業として知られるようになりました。最後に笑ったのは彼ら3人だったというわけです。

ライバル同士の兄弟が生み出した2つの世界ブランド
1920年代、アドルフとルドルフという兄弟が、ドイツのヘルツォーゲンアウラハにあった母親のランドリールームを拠点にダスラー兄弟運動靴会社を起業しました。しかし1948年までに、2人はさまざまな事情から別々に事業を展開にするに至りました。そして兄弟は、街の反対側にそれぞれ工場を構えたのでした。

兄は弟に、弟は兄に勝とうという強い意志を持って品質向上に努めた
結果として彼らは、運動靴業界の世界的なリーダーになりました。そう、兄のアドルフの会社はアディダスといい、弟の会社はプーマなのです。ところで、ヘルツォーゲンアウラハは、「下を向いた街」として知られるようになりました。道を行く人々が、他の人がどちらのブランドの靴を履いているか常にチェックするためだったとか。

参考文献:『クリエイティブの処方箋』(ロッド・ジャドキンス著/フィルムアート社)

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2016年12月16日 (金)

「発想法24・25」の参考資料 『アイデア・バイブル』(マイケル・マハルコ著/ダイヤモンド社)に紹介されている35の発想法

第1部 左脳型発想法
第5章 基本を疑う――「前提逆転」発想法
第6章 属性に切る――「属性列挙」発想法
第7章 分割する――「さくらんぼ分割」発想法
第8章 代替する――「SCAMPER」発想法
第9章 強み/弱みを知る――「プロ/コン」発想法
第10章 パラメーターを設定する――「アイデア・ボックス」発想法
第11章 ポジショニング・マップ――「アイデア・グリッド」発想法
第12章 裾野を広げる――「マンダラチャート」発想法
第13章 チェックリスト――「フェニックス」発想法
第14章 自らを見直す――「ビジネスドメイン・マトリックス」発想法
第15章 未来シナリオを描く――「シナリオ・プランニング」発想法
第16章 大胆な飛躍――「ブルートシンク」発想法
第17章 先人の知恵――「賢人会議」発想法
第18章 属性を絞る――「オポチュニティ・サークル」発想法
第19章 視覚的思考――「パターン・ランゲージ」発想法
第20章 耳を傾ける――「クレバー・トレヴァー」発想法

第2部 右脳発想法
第21章 α波――「リラックス・テクニック」
第22章 青い薔薇――「直感力」
第23章 ユーリカ!――「インキュベーション」
第24章 類推する――「アナロジー」発想法
第25章 もしも話――「フィクションストーリー」発想法
第26章 論理を超える――「パラドックス」発想法
第27章 アイデアの宝庫――「夢日記」発想法
第28章 潜在意識からのメッセージ――「ダ・ヴィンチ・スケッチ」発想法
第29章 入眠時幻視――「ダリ・テクニック」発想法
第30章 幻想の旅――「シナリオ・ジャーニー」発想法
第31章 潜在意識の人格化――「メンターズ・トーク」発想法
第32章 象形文字――「死者の書」発想法

第3部 コイノニア型発想法
第33章 アイスブレイク
第34章 ブレーンストーミング
第35章 ブレーンストーミング・バリエーションズ
筆者注:ここでの〝コイノニア〟の意は「共有する」とか「分かち合う」。

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2016年12月15日 (木)

さまざまな発想法を教えてくれる『アイデア・バイブル』  発想法(25)

『アイデア・バイブル~創造性を解き放つ35の発想法~』は赤い表紙で税込み3,024円ですので、かなり高価な本です。とはいえ、サブタイトル(~部分)にもあるように内容は盛りだくさんで、オズボーンのチェックリストを筆頭に代表的な発想法が紹介されています(詳細については、参考資料として12月16日に掲載します)。

『アイデア・バイブル』より(2)
燃えない壁紙はこのようにして誕生しました

壁紙の販売を手がけるある零細企業は大企業との競争に直面していました。幸いなことに、零細企業には計画的な体制ができていました。これは、お金では買えない数少ない貴重な財産です。最高のアイデアとはいつだって、ナプキンの裏*に走り書きされたような単純なものなのです。このことをCEO自身がよくわかっていました。

*LCC(格安航空会社)の代表格は米国の国内線・サウスウエスト航空ですが、この会社は2人の実業家がダウンタウンのバーで、紙ナプキンの裏に書いたメモが原型で、その紙ナプキンは今、額に入れられてサウスウエストの本社の壁を飾っています。

CEOは毎日問い続け、ついに壁紙の気持ちになることができた!
壁紙が心配しているだろうと想像したことは、火事でした。壁紙の材料は、ほとんどがビニールやポリプロピレンなど燃えるとかなり有害な織布だからです。大手の壁紙企業はこうした潜在的に危険性のある製品を売っていたのです。そこで、彼の企業は毒性がなく、耐火性のあるグラスファイバー素材を独自に開発しました。

続いて新素材に関する説明資料を卸売業者や建築家など壁紙を選らんだり購入する人へ送りました。資料には大企業が販売する従来の壁紙の有毒性を詳細し、火事が起こった場合、被害者や遺族は、危険な壁紙の使用を決めた施主や建築家、土木技師、あるいは販売者やメーカーを相手どって集団訴訟を起こす可能性を書き添えました。

DMの効果はてきめんで、この小さな会社に老人ホーム、ホテル、カジノ、刑務所、病院、学校、大手ホテルチェーンから注文が舞い込み始めます。大手企業は慌てふためきました。長年ともに仕事をしてきた販売業者やデザイナーが大企業の製品に疑問を持ち、仕事先として小さいが安全性を考える会社を選んだからです。

サルを捕まえるには、ナッツを入れた口の狭い瓶を地面に埋めておけばよい
サルが瓶に手を突っ込み、ナッツをひと握りつかみます。ところが瓶の口が狭いので握った拳をひっぱり出すことができません。しかしサルはナッツを放そうとせず、結局罠にかかって捕まってします。自分の思い込み、考え、悩み、心配を後生大事に手放さずにいると、サルのように罠にかかってしまうかもしれないのです。

参考文献:『アイデア・バイブル』(マイケル・マハルコ著/ダイヤモンド社)

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2016年12月11日 (日)

発想法の宝庫『アイデア・バイブル』『クリエイディブの処方箋』  発想法(24)

19回書いたオズボーンの9つのチェックリストですが、紹介した内容は48冊80事例に及びました。数字が示すように32事例(80-48=32)が同じ本からの複数引用となりましたが、うち2冊の本からは最多の4事例を引用させていただいています。筆者にとっては「発想法」の宝庫ともいえるこれら2冊にフォーカスして、このシリーズを終わります。

『アイデア・バイブル』より(1)
他からアイデアを借りられないか?〈Ⅱ〉で取り上げたポストイットの続編
ポストイットも、当初は広告やチラシを多用するマーケティングではほとんど売れませんでした。そこで、ゼネラルマネジャーのジョー・ラメイは、この商品はいったん使い出したら、もうやめられないだろうとの信念から、できる限り多くの人(特に大手企業の役員秘書)に無料サンプルを配ったところ、人気に火がついたのでした。

潜在意識からのメッセージ:「ダ・ヴィンチ・スケッチ発想法」
レオナルド・ダ・ヴィンチがアイデアを得た方法は、目を閉じ、全身をリラックスさせて筆のおもむくままに紙に線を描いたり、走り描きをすることでした。描いた後に目を開き、絵の中に像や模様、物、顔、出来事などを探し求めました。彼がなしとげた発明の多くは、こうしたランダムなメモ描きから始まったのだそうです。

ケーススタディ:自然界からアイデアを「応用」できるか?
遺伝学者とともに活動している医師たちは、ガンと闘うためにホタルを使う術を発見しています。ホタルの生体発光を活性化させる遺伝子をガン細胞に注入し、光らせます。感光剤が加えられると細胞は有害物質を生成し、自己破滅へと至るそうです。この原則は、光がもたらす破滅行動をガン腫瘍の治療に活用できることを示すものでした。

ケーススタディ:「逆転」させられるだろうか?
NY州エルマイアの目抜き通りに2軒の家具店がありました。ある日、一方の店が「この通りで一番安い店」と看板を出すと、もう1軒は「この町で一番安い店」とやり返しました。その後「この地方で→この州で→アメリカで→自由主義世界で→世界で→宇宙で…」と応酬は続きましたが、最後は「この通りで一番安い店」に戻りました。

ケーススタディ:プロセスを逆転できるだろうか
自転車のデザイナーにとっては、サドル(腰かけ台)を最後に設計するのが当たり前のことでした。しかし、スタイリンクスパイシクル社では、まずサドルからデザインしていくのだそうです。最初から最後まで、同社が独特のエルゴノミック(人間工学)な設計を行い、サドルに関する痛みを減らし、ペダルを漕ぎやすくするのです。

参考文献:『アイデア・バイブル』(マイケル・マハルコ著/ダイヤモンド社)

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2016年12月 8日 (木)

鋭い読者の指摘に応えてオズボーンのチェックリストに4項目の追加です  発想法(23)

前回でオズボーンの9つのチェックリストの紹介を終えたつもりになっておりましたが、鋭い読者から、チェックリスト(3)の「色、動き、音、匂い、様式、型、場所を変化せたらどうか?」の「色」「動き」「様式」と、チェックリスト(7)で「レイアウト」が抜けていたとの指摘を受けました。今回は、その解説を追加いたします。

チェックリスト(3)一部を変更したらどうか?
色、動き、音、匂い、様式、型、場所を変化させたらどうか?
・・・「色」を変化させたらどうか?(※1)

米国の環境心理学者ギフォード博士が、6色の壁紙を貼り分けた実験室で大人用IQテストをしたところ〝青色、オレンジ色、黄色〟の部屋に入った人たちは、〝真っ白、茶色、真っ黒〟の部屋に入った人々よりも、平均26ポイントも高い点数を取ることがわかりました。知的なアイデア求められるオフィスは、前者の壁紙がよさそうですね。

・・・「動き」を変化させたらどうか?(※1)
米国のリザード博士によれば、歩きながら思考すると、精神状態が活発になり、素晴らしいアイデアが頭の中に流れ込んでくるそうです。なお、走るグループ、歩くグループは、運動中は頭が冴えていますが、やめると急速に冴えが落ちてしまいました。これに対して、早足のグループは運動後もその冴えが落ちませんでした。

・・・「様式」を変化させたらどうか(※2)
完璧主義はビジネスの障害になりかねません。ところで、行動様式を変えると完璧主義を克服できるという研究があります。具体的には「用事をかたづけるのに時間制限を設定する」「簡潔で実用的な毎日のすることリストを作成する」「1日1つ故意に間違いをしてみる」「達成したときには自分に褒美を与える」などが有効だそうです。

チェックリスト(7)並び方を変えられないか?(※3)
要素を、型を、レイアウトを、順序を、因果を、ペースを変えられないか?
・・・「レイアウト」を変えられないか?

チェックリスト(8)の「役割転換」で文具類通販アスクルの本社を倉庫内に移すという大胆な発想転換を取り上げました。その中に、「4・5階との間に直径10メートルの円形の穴を開け、上下でお互いの顔が見えて一体感を醸し出しやすいように工夫した」ことを紹介しましたが、まさにこれが「レイアウト」変更事例に該当するでしょう。

※1:『アイデアの極意』(内藤誼人著/角川書店)
※2:『グズの人にはわけがある』(Dr.リンダ・サバンディン&ジャック・マガイヤー共著/文芸春秋社)
※3:『日本のブルー・オーシャン戦略』(安部義彦&池上重輔共著/ファーストプレス)

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2016年12月 4日 (日)

オズボーンのチェックリスト(9)組み合わせができないか?〈Ⅱ〉  発想法(22)

(前回に続く)ユニットを、目的を、主張を、アイデアを組み合わせたらどうか?
・・・地域とシニアを元気にする「目的を組み合わせたらどうか?」(※5)
日経WOMAN誌が毎年新年号で主に前年活躍した人を対象にウーマン・オブ・ザ・イヤーを発表しています。その2016年の大賞受賞者は須永珠代氏(ふるさと納税ブームをけん引した納税総合サイト「ふるさとチョイス」を開設)でした。彼女が、この事業を思い立ったのは、親子の何気ない会話からだったそうです。

帰郷していた須永さんに父親が電気店での買い物を頼みました。その折、ネットで買う方が安いよ!と言ったら、「それじゃダメだ。地元にお金が落ちないだろう」と。これが彼女にとっては目からウロコの発想で、「地域とシニアを元気にする」というテーマでブレスト仲間と話し合うと、「ふるさと納税」という言葉が出てきそうです。

・・・レノンとマッカートニーで「主張を組み合わせたらどうか?」(※6)
マッカートニーが、ビートルズのレコーディング哲学を振り返ってこう話しました。「ともかく『試してみよう。聴かせてよ。やってみて酷ければ、やめればいいから。でも、もしかしたらうまい具合にいくかも…』。常に無理してでも前に行こうとしていた。もっと音を大きく、もっと遠くに、もっと長く、もっと違おうとしていたよ」。

歴史上、音楽の共同制作者としてレノン/マッカートニーほど成功した例はないそうですが、それは、2人がいつも、あらゆる方法を試しながらお互いの作った曲を聴き続けたからでした。ときには、それぞれが持ち寄った未完成曲が組み合わされて、まったく新しい歌になることもありました(例えば『ア・ディ・イン・ザ・ライフ』)。

ポールとの作業を指してレノンは、「実際、見つめ合いながら曲を書いた」と。2人は、互いの曲に対しどんなことを試してもいいという空気の中で作業できたらしいのです。録音中の様子を収めたテープには、つねに冗談を曲に混ぜてみたり、突拍子もない歌詞をつけてみたり、奇妙な音を合わせてみたりする2人の関係が伺えるといいます。

・・・通行人の目を引くように「アイデアを組み合わせたらどうか?」(※7)
サンフランシスコにある傾きかけた紳士服店オーナーが、コンサルタントに「お金をかけずに、何とか」とアドバイスを求めました。すると「店の中にあるあらゆる商品を並べ替える」「開店時間を10時から7時半に変える」「熱帯魚の入った大きな水槽を買う」の処方箋をもらいました。その組み合わせを実行すると、売上げが30%伸びました。

※5:『日経WOMAN』(2016年1月号/日経BP社)
※6:『「クリエイティブ」の処方箋』(ロッド・ジャドキンス著/フィルムアート社)
※7:『仕事は楽しいかね』(デイル・ドーテン著/きこ書房)

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2016年12月 1日 (木)

オズボーンのチェックリスト(9)組み合わせができないか?〈Ⅰ〉  発想法(21)

広告代理店の役員をしていたヤング氏は、有名な雑誌社の広告部長から、「アイデアを生むにはどうしたらよいか」との質問をされ、『アイデアの考え方(※1)』を著しました。彼は、フォードの大量生産方式と同じように、アイデアが生まれる過程も「ひとつの流れ作業」であり、アイデア作成の技術は習得できるものと結論づけています。

氏によれば「原理」は二つ。第一は、「アイデアとは、既存の要素の組み合わせ以外の何物でもない」。第二は、「既存の要素を組み合わせて新しいアイデアを生む才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい」と。アイデアを生むには、事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性を養う必要があるそうです(※2)。

ユニットを、目的を、主張を、アイデアを組み合わせたらどうか?
・・・チェスのトーナメントで「ユニットを組み合わせたらどうか?」(※3)

1997年、人間最高のチェスの名手であるガルリ・カスバロスはディープブルーに敗れました。ディープブルーはIBMが1000万ドルを投じて開発したスーパーコンピューターで、チェスのための専用プログラムが搭載されています。この大ニュースは全世界で報道されましたが、その後の経過にも注目したのは主にチェスマニアだけでした。

そのため大方の人は知りませんが、現在世界最強のチェス・プレーヤーは、実はコンピューターではありません。人間でもありません。では誰なのか――コンピューターを使った人間のチームなのです。ある大会では、優勝者はアメリカ人のアマチュアプレーヤー2人と3台のコンピューターで編成されたチームでした。

2人はコンピューターに学習させる能力に長けており、これが決め手になったと考えられます。対戦相手にはチェスのグランドマスターも、もっと強力なコンピューターを持つチームもいましたが、「弱い人間+マシン+よりよいプロセス」の組合せが、強力なマシンや、「強い人間+マシン+お粗末なプロセス」の組合せに勝ったのです。

・・・治療に使うガーゼとテープの「目的を組み合わせたらどうか?」(※4)
少々不器用な女性がJ&Jで綿の買い付けを担当するアール・ディクソンと結婚しました。彼女の一番の苦手は料理で、しょっちゅう包丁で指を切ったり、鍋の柄でやけどをしました。夫のアールは、従業員に支給されるガーゼ類や外科用テープを使って、辛抱強く妻の手当てをしました。しかし、両手が空いていなくては手当てができません。

そこで彼は巻きやすく、しかも殺菌状態を保ったままで手当てができる方法を考えました。接着剤を上に向け、幅3インチの外科用テープを台所のテーブルの上に広げ、ガーゼのパッドを巻いてテープの中央部に付けました。ガーゼを清潔に保ち、接着剤の乾燥を防ぐため、クリノリンの布で全面を覆うことでバンドエイドは誕生したのです。

※1:『アイデアのつくり方』(ジェームズ・W・ヤング著/阪急コミュニケーションズ)
※2:『セレンディピティ』(宮永博史著/祥伝社)
※3:『機械との競争』(エリック・ブリニョルフソン&アンドリュー・マカフィー著/日経BP社)&『ビジネスでいちばん大事な「心理学の教養」』(酒井穣著/中央公論新社)
※4:『あなたの知らないヒットブランド本当の話-なーんだ!47話』(ジャック・ミンゴ著/東急エージェンシー出版部)

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