「似合うメガネ」「良い印象のメガネ」のどちらを選ぶ?
ある写真家の方がメガネ屋さんの店員さんに「こちらの四角いフレームですとよりシャープに見えて、こちらの丸いフレームですとお優しい感じになりますね」というアドバイスをもらい結局、この方は二種類のメガネを購入しました。それから1か月後に振り返ってみると、優しく見える見えるフレームの出番が圧倒的に多かったそうです。(※1)
ご本人にとって意外な結果だったのでしょう。このエピソードの後に添えられた文章は「かつて、ロンドンに住んでいた1970年代から80年代にかけてのバンクロックの時代、人を引き寄せるような着こなしが必要だ。自分が身にまとう服やメガネにも人に与える波動があるのだから」と。
メガネと面立ちとの相性について、ある本(※2)に以下のように紹介されていました。
眉が直接的で輪郭が四角い顔立ちなら四角い顔のフレーム。眉が曲線的で面長ならオーバル型といわれる横長のもの。丸顔には面長とは逆に縦幅があまりなく、フレームの上部に色やデザインで特徴があり、下のカーブが柔らかい曲線になっているものがお薦め。
メガネのフレームの特徴は
ラウンド型(丸形)のフレーム:個性的でユニーク、クリエイティブな印象。
オーバル型(楕円形)のフレーム:優しくエレガントな印象。
スクエア型(四角形)のフレーム:知的で固い印象。縦幅が狭いものだとシャープな印象。
バタフライ型(蝶々のような形)のフレーム:都会的でこだわりのある印象。
多角形型のフレーム:知的ながらも柔らかさのある印象。
ブローライン(上部だけに枠があるタイプ)のフレーム:洗練されたクールな印象。逆にブローだとかなり個性的。
最後はとても個性的なメガネ屋さんのお話です(※3)馴染みの美容院で「結構職人気質のオーナーが、お客さんに似合う眼鏡しか売らない」という話を聞き、その店のドアを開けるとバーカウンターで、カップルがお酒を飲んでいました。一瞬間違えた!けれどよく見ると、壁には一面、眼鏡のフレームが並んでいました。
カウンターに座るとオーナーが抹茶を立ててくれて、くつろぐ中での眼鏡の話をする、というスタイルだったとか。しばらくすると、目と目の距離や、頬の角度、耳の位置など、さまざまな計測をし、顔の色も調べる。オーナーの客観的な判断により選ばれた10本ほどのフレームの中から、客は好みのものを選ぶという流れだったそうです。
このオーナーと話していて、著者が一番印象に残った言葉は「せっかく目が悪くて、メガネをかけるんだから」でした。40年近く、自分にとって眼鏡とは、いやいやかけるものでしかなかった。けれども彼と話しているうちに、「そうか、自分には、眼鏡を選ぶ楽しみが与えられていたのか」と思えてきたというのです。
参考文献
(※1)『人を幸せにする写真』
(※2)『男の「外見」コーチング 一瞬で「できる男に変わる服装術」』
(※3)『ちいさな言葉』
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