コミュニケーション研修

2018年6月19日 (火)

言葉のあれこれ(言い換え編)

「なるほど」と言う言葉を聞いて皆さんはどう思いますか。“あいづち”として代表的なもののひとつですが、言い方や相手が誰なのかによっては、なんか偉そうにも聞こえます。例えば、新入社員が上司の言葉に対して「なるほど」。接客でお客様の言葉に対して「なるほど」。と言ったら相手に寄っては不快に思うこともあります。

研修でも葉遣いの際に「なるほど、とよく言ってしまいますが、これは使ってもよいのでしょうか」と質問がよくあります。齊藤孝氏の「大人の語彙力ノート」にとても分かりやすく書かれています。他にも山本が気になる言葉をいくつか取り上げてみました。言い方を少し変えるだけでビジネス的にもなり、品格を感じさせられることもります。皆さんも、ぜひ、言い換えをしてみてください。

※解答は●文面の下記に記載

(1)なるほど
(2)やばい
(3)やりたくない
(4)ひどい!
(5)ぶっちゃけて言うと

●「やばい」は、最近では若い人たちの間でプラス(肯定表現)としても使われるようになりました。例:「この料理、やばくない?」、言葉は時代の流れと共に移り変わっていくものですが、私は若い人たちのようにはなかなか使えません。

解答例
(1)なるほど
・仰るとおりです ・いかにも ・ごもっともです ・確かにそうですね

(2)やばい
・大変です ・都合が悪いです ・不具合があります

(3)やりたくない
・気が重いです ・及び腰になります・腰が重いです

(4)ひどい!
・開いた口がふさがりません ・言語道断です ・もってのほかです

(5)ぶっちゃけて言うと
・単刀直入に言うと ・本音で言うと ・正直に言うと ・ざっくばらんに言うと
※「言う」は謙譲語の「申します」に言い換えると更に丁寧です

※参考文献:『誰からもできる!と思われる「大人の語彙力ノート」』(齊藤孝著/SBクリエイティブ(株))

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2018年5月19日 (土)

関西弁のあれこれ(2)(関東との比較)

大阪弁のバラエティ豊かな表現には改めて驚きます。動詞の言い方ひとつ取ってもいくつも変化させて言えます。特に今回出てくる「よう~せん」と「はる」は、山本もよく使います。言い回しが柔らかくなるので重宝しております。今回もこんなに違う!「関東」と「関西」おもしろ比較読本(日本博学倶楽部/PHP文庫)から興味深い大阪弁のご紹介です。

「よう~せん」は「能力不可能」か「状況不可能」の2つを使い分ける
「~できない」を大阪弁で言うと「よう~せん」となりますが、自分の能力が原因で応えられないときは「よう答えん」、しかし、とうてい答えられるはずのない質問だと「答えられへん」「答えられるかいな」となり大阪弁はこの2つを使い分けます。また、「よう答えん」「よう言わん」など、「よう~せん」の言い方は、たんに「~できん」とうより、言葉が柔らかくなるのです。

大阪弁は五段階以上の活用が出来る?
東京弁で「早く取ってこい」と命令するところを、大阪弁では「はよ取って」「はよ取ってき」「はよ取ってきや」「はよ取ってきいな」「はよ取ってぇな」「はよ取ってんか「はよ取ってんかいな」と、いくつにも変化させることが出来ます。さらに「はよ取ったれ」「はよ取ったり(や)(んか)」「はよ取ったりぃな」「はよ取ったらんか(い」」「はよ取ったりんかいな」と、「~たれ」とつければ依頼のようになります。

泥棒にもゴキブリにも敬語を使う関西人
大阪から京都にかけての地域で一般的に良く使われていて、ジョークのネタにもなりやすい言葉に「はる」があります。「言わはる」「帰らはる」「来はる」などのように、動詞のあとに使われる。牧村史陽氏の『大阪ことば辞典』によれば、この「はる」は「なさる」が語源ではないかと言います。「はる」は、敬語にも関わらず普通の動詞のようにすぐ何でも使ってしまい「きのう、隣の家に泥棒が入りはってな」「キャー、ゴキブリが通らはった!」、すると「泥棒やゴキブリに敬語を使ってどうすんねん」とつっこまれるのです。

※こんなに違う!「関東」と「関西」おもしろ比較読本(日本博学倶楽部/PHP文庫)

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2018年4月30日 (月)

関西弁のあれこれ(1)(関東との比較)

今回は関西弁についてです。生まれも育ちも関西の山本も「遠慮のかたまり」の言葉をよく使います。そして、7年ほど前までこれを標準語だとすっかり思い込んでおりました。関東に来ると確かに「遠慮のかたまり」の言葉は、耳にしなくなりました。その他、「おなかが大きくなった」や「ほかす」は、関西人以外の人は何を推測するのでしょうか。。『こんなに違う!「関東」と「関西」おもしろ比較読本』(日本博学倶楽部/PHP文庫)からのご紹介です。

「遠慮のかたまり」は関西の奥ゆかしい表現
大皿のお菓子や料理などをみんなで食べていて、最後の一つが残ると関西ではそれを「遠慮のかたまり」と言います。大阪でも京都でも、一般によく使われている言い回しで、関西人にはこれを全国共通の言葉だと思い込んでいる人も多く、山本もその一人でした。どうして最後の一つが遠慮のかたまりなのか?最後の一つになると、何となくみんながそれを取るのを遠慮してしまい、誰も手を出そうとしない時「遠慮のかたまり、誰か食べてや」と言います。

また、最後の一つに何人かが同時に手を出しかけると、たいてい、そこで取るのをためらい、手を引っ込めます。だから最後の一つが「遠慮のかたまり」なのです。みんながためらったところで笑いが出て、ここでも「遠慮のかたまり、だれか食べてや」などと声がかかり、誰かがそれを食べるのです。

誤解を招きやすい関西弁の「おなかが大きくなった」
関西では、食事の後、よく「おなかが大きくなった」と言います。「満腹した」と言う意味で使のですが、関東ではこんな言い回しをしないので、誤解を生むことがあります。たとえば、関西の大学に通っていた関東出身の女性は、いつしか関西の言葉がうつって、実家に戻った時、母親がつくってくれた手料理にすっかり満足して「あ~、お腹が大きくなった」と言いました。すると母親は血相をかえて詰め寄りました。「相手は誰なの?」

関西弁の「ほかす」は保管するではない
関西弁で「捨てる」は「ほかす」と言います。「放下す」から転じた言葉のようですが、西日本ではかなり広い地域で使われています。「ほかす」が関西弁ではなく共通語だと思っていた関西人の上司が関東人の部下に「これ、ほかしといて」と言ったら捨てずに大事に保管していたのです。また、「ほかしといて」を「ほかほかにする」と推測して、温めて笑われた人もいたそうです。

※こんなに違う!「関東」と「関西」おもしろ比較読本(日本博学倶楽部/PHP文庫)

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2018年4月 8日 (日)

カーリング女子LS北見の「そだね~」コミュニケーションに学ぶ

この時期、新入社員研修真っ只中ですが、今年度もフレッシュな新人さんたちに会えて、「初心忘れず」の心構えを思いださせていただいております。新人研修ではコミュニケーションの実践ワークをふんだんに行っていますが、平昌オリンピックで、大活躍したカーリング女子ロコ・ソラーレ(LS北見)のコミュニケーションがとても参考になるので、研修でもお話をしています。今回はその「そだね~」コミュニケーションについて書かれている東洋経済オンライン/木村 隆志著からご紹介します。

スローガンは「キープスマイル、ポジティブワード」
女子カーリング日本代表ロコ・ソラーレ(LS北見)の創設者の本橋麻里さんが掲げたスローガンは「キープスマイル、ポジティブワード」です。このスローガンは試合中に交わすすべての会話に浸透しています。彼女たちが発する言葉は、「OK!」「ナイス!」「うん」「そだねー」などのポジティブワードで占められています。

いかなるときもポジティブワードを発することでチームに笑顔をもたらす
たとえば、吉田知那美さんが「〇〇のほうがいいよー」と言ったら、藤澤五月さん、鈴木夕湖さん、吉田夕梨花さんが瞬時に「OK!」「うん」「OK!」と反応します。また、藤澤さんが「こっちいってみる?」と尋ねたら、知那美さんが「そだねー」、鈴木さんが「とりあえずやってみよー」、夕梨花さんが「OK!」と返したシーンもありました。全員がポジティブワードを発することでチームに笑顔をもたらし、難しい局面でも実力を発揮しやすいリラックスした状態をつくり出しているのです。

勝っても負けてもハイタッチでチームワークを保つ
メンバーは、プレーが成功しても失敗しても、同じようにハイタッチをしています。ここで注目すべきは、「私たちわかり合っているよね」と心の中で済ませるのではなく、ハイタッチという肌を通したコミュニケーションを取っていること。ポジティブさを保つためなら会話だけで十分ですが、チームワークを保つうえで約束事にしているのです。ハイタッチは、「成功したら一緒に喜び、失敗しても一緒に切り替えよう」というチームワークの象徴。これを各エンドの終了時に必ず行うことで、チームワークを再確認し次の試合に向かえるのです。

●LS北見は銅メタル獲得と、素晴らしい快進撃を見せてくれましたが、なんとショット成功率は10チーム中、9位だそうです。それでも銅メダルと言う輝かしい成績を残せたのは、良好なコミュニケーションを取りながら細かい確認作業を重ねていったからですね。ビジネスにおいても全く同じことが言えるのではないでしょうか。新入社員の皆さんもLS北見のメンバーのように、好感度抜群の明るい表情と良好なコミュニケーションでフレッシュな風となって組織に旋風を巻き起こしてください。

※参考文献:東洋経済オンライン/木村 隆志著

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2018年4月20日(金)『クレームを言うお客様の6つの心理とケース別電話対応手法』~あなたで良かった!不満を信頼に導く現場対応力~(株式会社アークブレイン様主催公開セミナー)

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2017年4月22日 (土)

社員一人ひとりと向き合うコミュニケーション

このところ、山本はコミュニケーション研修が続いておりますが、21011年に「日本で一番大切にしたい会社」大賞の中小企業庁官賞を受賞された日本レーザーの近藤宣之社長の記事をよく目にします。今回は、MEBO(経営陣と従業員による買収)で日本電子の子会社から独立し、徹底したES(従業員満足)で、リストラなしで23年間黒字を維持してきた近藤社長のコミュニケーション術に迫ります。

社員一人ひとりの思いを知る工夫、フロアで社員への声がけを!
社員一人ひとりがどのようなことを希望しているのかを普段から把握しておくことが大事と考え社長室をつくらず、社長がフロアを歩き回り、社員とさりげない会話を交わされているのだとか。その際には社員はいちいち立ち上がる必要はなくデスクに座ったまま話をすればいいそうです。「だって社員の仕事を中断させているのは社長なんですから」と。

「今週の気づき」を社員とメールで双方通行コミュニケーション10年の取り組み
一人ひとりと向き合う仕組みとして成功したのは社員が仕事で気づいたことや家庭での出来事など何でもいいので感じたことを毎週メールで送ってもらうようにしたこと。その際人の批判はしないことと、気づきの中に問題点が含まれているなら解決策も併記することがルール。これまでのやり取りは約6万通にもおよび、すべてPCの社員別フォルダに整理されているそうです。

あいさつも大事、しかも挨拶は上司から先にすることが肝要
「あ」は明るく、「い」はいつも「さ」は先に。いつも明るく自分から挨拶をする。一番大事なのが「つ」。これは「続けて一言」の「つ」。「〇〇さん、おはよう、今週も頑張ろう」だけでは物足りなく「〇〇さん、おはよう、先週はお子さんが熱を出して大変だったね」近藤社長は「今週の気づき」を読んでいるので全社員の様子が分かるそうです。

人事評価は業績主義、でも、それだと単独行動になりがち、そこで…
社内にはラウンジがあり3つの冷蔵庫はいつも缶ビールで一杯。「一人飲み禁止」「飲んだら仕事に戻らない」というルールさえ守れば、終業後には自由に飲んでよいことに。また、社員の誕生日には近藤社長直筆の誕生日カードとギフトカタログを贈ったり、社員の家族あてに教養雑誌を贈ったりして、とても喜ばれているそうです。

言いたいことが言えない会社は活力がなくなり業績が下がる
「会社に危機が訪れた時、どれだけの社員が当事者意識を持ってことにあたり、火事場のばか力を出してくれるのか。それが会社を救う鍵になります。言われてムッとすることがありますが、3秒間置いて落ち着きます。言いたいことが言えるかどうかは社長次第。まず社長が変わらなければいけません。すべては社長の責任なのです」

出典:『衆知』特集「おもてなしの真髄」2017.1-2(構成:荒木さと子/株式会社PHP研究所)

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2016年5月29日 (日)

『コクヨのコミュニケーション仕事術』が教えてくれる3つのこと

前2回では、『販促会議』の特集版から「企画実現のための社内調整お悩み相談室」を9問取り上げました。今回は、相談室の回答者であるコクヨ スキルパークシニアトレーナーの下地寛也(しもじかんや)氏の著書『コクヨのコミュニケーション仕事術(※1)』から、ビジネスに役立ちそうな3つの極意を紹介いたします。

報連相の「報」の極意 「ほしい時間」と「論点」をまず言う
ほしい時間は、単なる報告でOKだけほしいときは1分、選択肢があり相手が考えてから選んでもらうときは3分くらいで言ってみましょう。そのくらいなら、比較的その場で時間がもらえます。また、論点を言うことで、話を聞きたいと思わせます。人は中途半端な状態が嫌いで、すぐ済むならその場で処理したいと思うからです。

忙しそうな報告相手には、一言だけ決めて相手の前に立って待つ
よい例:「お忙しい中恐縮ですが、(ほしい時間)1分、報告時間いただけませんか? (論点)来週のイベントのスケジュール変更の確認の件です」
悪い例:「ちょっとよろしいでしょうか? 報告したいことが、いくつかありまして」
この違いは大きいですね。予告時間の効果については次のお話が参考になります。

池上彰氏のアドバイス(参考文献巻末の「名言一覧」より) 
「何分間お話します」と予定時間を告げるなんて細かい、と感じられるかもしれません。ですが、こうすると、聞き手に対して心理的効果があります。事前に予定表が配られていない場合、最初に「この話は何分までです」と触れるだけで、不思議なものですが、落ち着いて聞けるようになるのです(※2)。

会議の極意 板書すると会議の時間は3分の1になる
人間はそれほどたくさんのことを覚えらません。有名なエビングハウス(ドイツの心理学者)の忘却曲線では、人は20分経つと42%を、1時間たつと56%のことを忘れてしまいます。このため板書されていると同じような意見がくり返されることが少なくなり、また文字は誤解を生みにくいので議論がスムーズに進むそうです。

読書の極意 書籍から何かを知りたいときは、同時に3冊以上の本を買う
1冊目は「その世界で一番有名な昔からある本」(その世界の本質をとらえる)
2冊目は「一番、簡単そうな本」(内容は深くないが全体像を掴むのに適する)
3冊目は「前の2冊と反対のことを言っている本」(多面的な視点を身につける)
この読書法でいくつかの視点から物事を学び、真似して試しているうちに、自分に合ったスキルだけが生き残り、オリジナリティのある人材になれるそうです。

※1:『コクヨのコミュニケーション仕事術』(下地寛也著/総合法令出版)
※2:『わかりやすく〈伝える〉技術』(池上彰著/講談社)

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2016年5月26日 (木)

ズバリ解決‼ 企画実現のための社内調整お悩み相談室(2)組織内調整編

前回の【お悩み】は、「部門横断のプロモーションがうまくいかない」「デザイナーとうまく意思疎通が図れない」「各店舗に新しい販促企画を浸透させるのが難しい」「商品のイメージ変更がうまくいかない」でした。さて今回は、上司・部下・トップとの関係での困りごとです。どちらの組織にもありそうな【お悩み】ばかりです。

【お悩み】 上司が怒りっぽく、皆、委縮してしまい困っています。
上司への相談が遅れて企画が滞り、結果トラブルになることもあります(小売・営業企画部)。
→「上司を観察し、こだわりポイントを探る」「簡潔なメモを常に作って相談する」
解決の糸口:上司を観察して、こだわりポイントを洗い出そう

【お悩み】 企画について上司に許可を得るタイミングが難しくて困っています。
早い段階で企画の承諾をもらおうとすると、決められたことしかできないですし、〆切間近で話すと大幅な変更をしなければいけないことがあります(広告会社・営業担当)。  →「承認までの3ステップで報告を使い分ける」「上司はどのような視点でチェックするのかを理解する」 解決の糸口:途中段階の企画を細かく報告しよう。

【お悩み】 トップの思いついた企画を実現するのに困っています。
トップの意見ですから実現しなければいけませんが、要求事項が抽象的で漠然としていて苦労します(小売・企画担当)。 →「トップは〈目的〉を、担当は〈手段〉を考える」「企画は〈目的→手段→目的〉で伝える」
解決の糸口:トップから指示があったら、その場で予算とジャンプ度合いを確認。

【お悩み】 多くの人の承認が必要で企画が進まず困っています。
キーマンが多すぎて説得に時間がかかります。企画の承認を得るまでに多くの人のチェックが必要です。人によって言うことも違い、企画が思うように進まないのが悩みです(メーカー・宣伝担当)。 →「承認する側も、どこまで口を出していいか悩むもの」「〈この部分を見てください〉と承認をもらう部分を細分化する」
解決の糸口:何をチェックしてほしいのか、具体的に依頼しよう。

【お悩み】 他部門横断のプロモーションの実施で困っています。
会社の周年企画を担当していますが縦割り組織で意識の共有が難しく、依頼しても、なかなか返答がなく協力してもらえません(メーカー・周年事業担当者)。
→「他部門が協力しないホントの理由」「リーダーとして仕事を楽しむ雰囲気を出しているか」 解決の糸口:楽しそうに仕事をしていると人は自然と集まる。

※1:『販促会議~実際に提案された企画書・販促アイデア20事例&ノウハウ大公開!』(㈱宣伝会議『販促会議』編集部編集/宣伝会議)

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2016年5月22日 (日)

ズバリ解決‼ 企画実現のための社内調整お悩み相談室(1)販促部門編

販促担当者へのアンケートでは、6割が「社内調整」に課題を感じているそうです。
上司、他部署への依頼・交渉をもっとスムーズにしたい! そんな販促担当者のリアルな悩みに対し、コクヨ スキルパークシニアトレーナーの下地寛也(しもじかんや)氏が、『販促会議』の企画書に関する「特集号(※1)」で対応策を示しています。

本ブログでは、【お悩み】の内容と、それに付随するコメント。さらに社内コミュニケーションのヒントになるであろう解説文中の2つの「小見出し」を→後に、そして、まとめ的に書かれた解決の糸口を紹介します。ご関心を持たれた方は、雑誌を購入なさるか、下地氏の著作『コクヨのコミュニケーション仕事術(※2)』をご覧ください。

【お悩み】 デザイナーとうまく意思疎通が図れず困っています。
デザイナーから期待したものとは異なるものが上がってきてダメ出ししたところ、その後は指示されたとおりにしか作ってくれず困っています(メーカー・販促担当者)。    →「任せるが〈任せる幅〉は提示する」「過去の自分(デザイナー)のデザインと勝負(比較してみる)」 解決の糸口:4象限を使ってデザインの方向性を伝えてみよう
※→後2つ目の「」内の(デザイナー)(比較してみる)は山本注

【お悩み】 各店舗に新しい販促企画を浸透させるのが難しくて困っています。
企画がちょっとでも複雑になると、現場のスタッフ間でうまく共有できません(小売・販促担当者)。 →「複雑な企画でも全体像を示す俯瞰図を必ずつくる」「写真や動画で上手くいく雰囲気を伝える」
解決の糸口:1店舗で先行実施し、画像をうまく使おう

【お悩み】 部下がアイデアを出すのですが、その先に進まず困っています。
よいアイデアを出してくれる部下がいるのですが、いざ実行となると先延ばしになってしまいます(小売・販促担当者)。 →「部下の発想力に上司の実現力を加えよ」「仕事の優先順位設定と、調整業務が上司の役目」
解決の糸口:部下の立場では難しい調整業務を実行しよう

【お悩み】 商品のイメージ変更の提案で、社内の抵抗が大きくて困っています。
売り上げが伸びない商品のブランドイメージやデザインを変えようと提案しています。しかし、今までかかわってきた関係者の抵抗が大きいのが現状です(メーカー・営業担当)。 →「無意識のうちに相手のプライドを傷つけていないか?」「理屈で攻めるより、事例で攻める」 解決の糸口:相手の不安を取り除くプロセスが必要

※1:『販促会議~実際に提案された企画書・販促アイデア20事例&ノウハウ大公開!』(㈱宣伝会議『販促会議』編集部編集/宣伝会議)
※2:『コクヨのコミュニケーション仕事術』(下地寛也著/総合法令出版)

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2016年3月20日 (日)

相手が黙り込む質問を恐れない   『聞く力、話す力』より(5)

このシリーズの最後は、インタビュアーだった著者が思い入れのあるテレビ番組から、2つのショッキングな質問を取り上げます。ひとつは討論番組中に高校生が発した「なぜ人を殺してはいけないんですか」。もうひとつは、マフィアのボスに対する「あなたは人を殺したことがありますか」です。

「なぜ人を殺してはいけないんですか」
いきなりそう聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか。これはあるテレビニュース番組の中で実際に飛び出したものです。終戦記念日にちなみ高校生を集め、いろいろな議論をしているとき、一人の男子生徒が口にしたのです。ところがスタジオにいた大人たちが、その問いかけにきちんと答えられなかったと話題になりました。

この問いかけに、なぜ大人たちはきちんと答えられなかったのか?
おそらく「人を殺す」という行為はいけないことだ、という了解が誰の心のなかにもあり、それは問う必要もないほど当然のことだったからでしょう。人を思わず黙らせてしまう質問。そんな問いはほかにどんなものがあるのでしょう。「私たちはなぜ存在するのか」「なぜ勉強しなければいけないの」「友情とは何か」そして…

「あなたは人を殺したことがありますか」
これは著者が初めて聞いたとき、耳を疑った質問で、質問したのは、マイク・ウォレスという名のインタビュアー。『60ミニッツ』というアメリカの報道番組でのことでした。質問をぶつけた相手は、マフィアのボス。
にこやかに進んでいたインタビューの場は、この質問で一瞬、凍りつきました。

かすかな間があいたあと、マフィアのボスはにやりと笑って言った
「いいえ」。そしてこう言い放ったのです。「嫌いな奴をのぞいてはね」。聞くほうも聞くほうなら、答えるほうも答えるほうです。こう質問されたら、相手はふつう答えないか、話をそらすものです。でもマフィアのボスは逃げなかった。いや逆に言えば、マイク・ウォレスは相手を逃がさなかったのです。

聞くことは賢くなること、人間力を養い、人間として成長すること
さらりと「あなたは人を殺したことが…」と問いかけ、答えさせる。マイク・ウォレスの人間力がそれを可能にしたのでしょう。この人にはちゃんと向きあわなければいけない、そう思わせるものが彼には備わっていたのです。聞く力を磨くことは、人間力を養うということ、つまり何より人間として成長することではないでしょうか。

参考文献:『聞く力、話す力 ~インタビュー術入門~』(松原耕二著/河出書房新社「14歳の世渡り術シリーズ」)

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2016年3月17日 (木)

問われることで救われることもある   『聞く力、話す力』より(4)

アメリカにラリー・キングという名前の名インタビュアーがいたそうです。番組の名は『ラリー・キング・ライブ』。政治家、経済人、スポーツ選手、ハリウッドスターから芸術家、さらには事件の渦中にいる人間など、ありとあらゆる分野の人をゲストとして呼び、1時間にわたって話を聞くスタイルでした。

彼はしゃべり方が早く、矢継ぎ早に質問をあびせた
これは、参考文献の著者が初めて番組を観たときの驚きの感想です。ゲストから見れば、まるでラリー・キングの質問がシャワーのように降り注いでくる、という状況に置かれるのです。これではゲストは神経が参ってしまうだろうから、みな一度経験したら出演するのが嫌になるだろうと思ったそうです。

ところがそれはまったくの見当はずれだった
めったにテレビに出ないのに、彼の番組なら、といって出演するゲストも少なくないというのです。どうしてなんだろう? 著者には理解できませんでした。でもしばらく見続けているうちに、だんだんその理由がわかるような気がしてきました。たとえばスキャンダルが発覚し、批判にさらされていた女優がゲストに出たときのこと。

彼女が失意のどん底にあっても、ラリー・キングは辛辣な質問を浴びせる
ラリー・キングは遠慮するどころか、いつもと変わらず質問をぶつけ、相手はそれに答えていきました。1時間たっぷり、ふたりのやりとりが繰り返されたあと、著者は彼女の表情を観てはっとしました。失意のなかにいたはずの彼女が、どこか晴々とした顔をしていたからでした。

ラリー・キングのカウンセリングのようなインタビュー
遠慮ない質問が、あなたの身に起きているのはたいしたことじゃない、大丈夫だというメッセージを、結果的に相手に送り、そのことで相手の女優も自分は肯定されていると感じることができたのではないかというのです。そして洗いざらいしゃべることで、気持ちが落ち着いたのではないだろうか、と。

問われることで救われることもあるのかもしれない
インタビューは、癒しになることもあるのです。それはどこか精神科医によるカウンセリングにも似ています。日常生活でも深刻な話をするのは面倒だから、ついあたりさわりのないことばかり話す。でも人に話すことが癒しにもなる。自分ひとりでは出口が見えないときは、思いきって誰かに話を聞いてもらってはどうでしょうか。

参考文献:『聞く力、話す力 ~インタビュー術入門~』(松原耕二著/河出書房新社「14歳の世渡り術シリーズ」)

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