発想力研修

2022年12月18日 (日)

「紙ナプキン」が生み出した想像を絶する物語

格安航空の嚆矢・サウスウエスト航空は、テキサスの企業家ローリン・キングと銀行家のジョン・パーカーが1966年に思いついたアイディアに始まる。そしてサンアントニオにあるセントアンソニーズ・クラブで、ある晩弁護士のハーブ・ケレハーとクライアントのローリン・キングが飲みながらキングがそこにあった紙ナプキンにペンを走らせた。

キングが描いたのは、マルが3つとそれらを結ぶ線(三角形)。そして頂点のマルに「ダラス」、左下のマルに「サンアントニオ」、右下のマルに「ヒューストン」と書いた。テキサス州の3都市を結ぶ航空会社を作ろうというのだ。これだけでビジョンを理解したケレハーは、法務のコンサルタントとして契約(後にCEOとなる)。

1967年、ふたりはサウスウエスト航空を設立し、米国における飛行機の利用に対する考え方を大きくかえるとともに、世界的に評判の高い企業文化を作り上げていく。文化の中には指定席をなくして予約を簡素化するなど徹底したコストカット施策が含まれ、競争力を強めつつ路線を全米に拡げ、やがて世界初の格安航空会社となった。

次は、日本の話。本ブログの20221111日の「稲盛氏の著書『実学』に学んだ3つのこと」でも取り上げた8月に亡くなられた稲盛氏の再登場です。稲盛さんは京セラ創業者であり、苦境におちいったJALこと日本航空をわずか3年半で立て直し、再上場を果たした名経営者として知られていますが、もう一つ偉業を成し遂げていらっしゃいます。

それはNTTの前身である日本電電話公社が独占していた通信事業に、民間会社が参入するという、当時としては無謀ともいわれた挑戦をし、今日のKDDIを創業したことです。この稲盛氏が、第二電電といわれた新しい通信会社の立ち上げを模索していたある日の会合で、紙ナプキンが重要な役割を果たしました。

参加者の一人に稲盛氏が「巨人電電公社を相手に通信自由化を果たすには…」と聞くと、相手は紙のナプキンを広げ1本の線を引き、線の両端に東京、大阪と書いた。「やるなら長距離。カネのない新規参入者が狙うなら通信料が多い東・名・阪。ここに光ファイバーを敷設して法人需要を取り込む」。この説明に稲盛氏は大きく頷いたとのこと。

最後は、3人の巨星のエピソード。ジェフ・ベソスは仲間たちと食事をしながら紙ナプキンに記した「会社の運営のモデル」を示し、ピカソはカフェの紙ナプキンへの「落書き」に2万ドルを値付けし、13歳のリオネル・メッシとバルセロナとの「契約書」は、バルセロナのコーチをしていたレシャックとのカフェで交わした紙ナプキンだった。

参考文献:『このマーケターに学べ』/『ビジネスと人を動かす 驚異のストーリープレゼン』/『起業の天才』/『ビジネス思考実験』/『その「決断」がすべてを解決する』/『大切なことはみんなピッチで教わった』

Leaf Wrapping 山本志のぶ ホームページはこちらです

研修講師のチョットいい話/stand.fm

|